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ハリケーン体験記 #3

 直撃は勘弁・・・、なんて思いながら、テレビのハリケーン情報を見ていたのですが、一向に北に進路を変える様子はなく、New Orleansに近づいてきました。

[嵐の前][ハリケーン接近中] → [暴風雨の中] → [軟禁生活]
[脱出開始][シカゴに到着][シカゴで一泊][総括]


ついに・・・ (8/28/05 〜 8/29/05)
 夕方になり、少しずつ雨足が強くなってきました。このころになると、ホテルの中にもハリケーン情報が張り出され、市長の名の下に、避難場所として、スーパードームが利用できることや、18時以降は外出しないように、と言うことが記されていました(外出したら逮捕すると書かれていた)。そのほかにも、色々な事が書かれていましたが、ハリケーンの最中は、アルコール類を飲むなと言う警告が妙に印象的でした。ちなみに、ペットは、3Fの広間に連れて行くようにと言う掲示もありました。

 夜から未明へと時間が経つに連れ、風雨はさらにひどくなりました(暴風雨の音で目が覚めた)。今まで、雨は上から下に降る物だと思っていましたが、風に煽られた雨粒が、全方向に飛んでいるように見えました。正直言って、こんなにひどい暴風雨は見たことがありません。建物が揺れるようなことはありませんでしたが。
 そして、ついに、午前5時過ぎに停電。あれだけの風が吹いていれば、送電線が切れるのもやむなし、と言うことだったのでしょう。ただ、外が暗かったため、この時点では、洪水が起きていたかどうか、定かではありません。

 夜が明けてから外を見てびっくり。ある程度予想はしていましたが、昨日まで乾いていた道路や駐車場に水がたまっていました。

 停電になり、テレビからの情報が全く入らなくなってしまった後は、ハリケーンがどのように進んだのか分かりません。本当は、ハリケーンの目も見て見たかったのですが・・・。

 

雨は止んだが・・・ (8/29/05)
 雨も止んだので、一階のロビーを見に行ってみました。部屋から見下ろした時に、道路が冠水している様子が見えたので、どんなことになっているかと思いましたが、思ったほどは、ひどい状況になっていませんでした。事実、Canal Streetcarの路線は冠水しておらず、人や車が行き来できる状態になっていました(写真の後方に人や車が確認できる)。一部の市民は、この時点でホテルを出たのかもしれませんが、詳しいことは何も分かりません。

 ホテルの中にも水が入ってきていましたが、砂袋の効果が多少はあったのか、何とか歩ける状況でした。しかし、停電のためにロビーは薄暗く、カウンターにも従業員らしい人影はありませんでした。なお、ホテルの従業員が清掃や排水作業を全く行っていなかったのが印象的でした。結果論から言えば、これは正しい選択だったわけですが・・・。

 道路の一部が浸水しているとは言え、その水位もたかだか膝下程度だったので、この時点では、明日は外に出られそうだ、と感じていました。が、翌日になって、これがとんでもない誤りだったことに気が付くことになります・・・。

 

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