HOME >> ミシガン放浪記 >>
ミシガン放浪記 (2004.8〜2004.9)


<< Prev. Next >>

9/30/04
    ゼミの時にボスが、B4の学生が必要なら雇うと、私にも振ってきた。確かに簡単な有機合成をやってもらえると助かるのだが、日本の学生ですら思い通りに(?)使えなかったことに加え、英語ですべての説明をする手間を考えたら、事実上、戦力にはならないような気がしたので、断ってしまった。ちなみにこちらの学部生は、本人が希望しない限りは研究室に配属されることもないとのこと。修士の一年目に二つのラボをローテーションするのは、実験面での経験不足を補う意味もあるのかもしれない。

9/27/04
    最近、ニュースでハリケーン情報に出くわすことが多いように思う。あいにく、ミシガンまで迷い込んでくる事はないから、「沖縄に台風が接近」と言ったニュースと同様、人ごとにしか思えないが、フロリダの方はきっと大変なことになっているのではなかろうか。なお、今日のテレビでは、ショッピングカートに乗った子供が、大きなビニールシートを帆の代わりに使った風力カート(?)で遊んでいるところを放映していた。こんな遊び方があるなら、一回くらい巨大なハリケーンに遭遇するのも悪はないかもしれない。

9/26/04
    Panchero'sと言うメキシコ料理の店にもよく行くんだけれど、店員は、基本的にスペイン語を母国語としているようで、私の発音を理解するのに苦労しているらしい。案外簡単そうにみえる「Burritos」も、ローマ字的に"ブリトス"と読むと100%聞き返される。一体なんて発音すればいいんだろうと思っていたら、偶然にも店員が「ブリィトォ パラ ヒー」っていうのが(←スペルは不明)、英語で言うところの"Burritos for here"になると教えてくれた。今度は、スペイン語式発音(?)で頼んでみよ〜っと。

9/25/04
    噂では、科研費をうまく使うと、1年分のアメリカ滞在費も捻出できるらしい。私が渡米した際は航空券も自腹だったが、出費の面では雲泥の差。とはいえ、研究費の7〜8割(100万弱)を滞在費として使うのはいかがなものか?賢い人は、そんなことは気にしないのだろうが、研究費に対する金銭感覚(倫理観)が麻痺しているとしか言いようがない。私の研究費を勝手に使うのび太くんは論外としても、予算の使い方から勉強し直す必要があるのかもしれない(元を糺せば 、海外で研究費が使えない事が原因なのだが)。

9/24/04
    よく行くサンドイッチ屋(私の頼む物を覚えている店員も・・・)の支払いが、6.40ドルだったので、7ドル渡したところ、ぼーっとしていたのか彼、おつりのあとに、先の7ドルも返してくれた。んっ?お金が増えてる?まぁ、今回に限った事じゃないけれど、アメリカの店員って、得てしてそんなもの。頼んだ物を10秒後には忘れてしまうことも多々あるし、レジに打ち込んでいる金額だって案外まちまちだったりする。私のトータルは黒字だけれど、他の人はどうなんだろうか(もっとも、そんなことは考えない人種かもしれないが)。

9/22/04
    日本ではあまりなじみがないかもしれないが、RateMyProfessors.ComというHPに、学生から見た教授の評価が掲載されている。ちなみに、私のボスの評価は1.7点(5点満点)。むろん、学生からみた講義の評価と専門家の考える研究業績が、必ずしも強い相関関係を持つとは言えないが、辛口のコメントもあるので、案外、笑える。でも、中には"Appalling how tuition money is wasted."なんて書かれている先生も・・・。いい加減な授業を続けていると、こんな形で槍玉に挙げられるんですね。

9/20/04
    化学科の建物には「ドーナツ専用」の変な箱がおいてある。実は、学科が主催する講演会の度にコーヒーとドーナツが振る舞われるのだが、そこで提供されるドーナツを入れるためのケースらしい。ドーナツに釣られて講演会に参加しているのは私くらいだと思うけれど、色々な大学の有名な先生が招待されているので、彼らの話をちゃんと理解している人にとってはかなり有益なはず。私にとっては、ドーナツと睡眠で至福の時間・・・になっているかもしれないけれど。

9/18/04
    パブで飲んだ後、なぜか某学生邸でBBQを(帰ってきたのは翌18日・・・)。彼は結婚している事もあるのだろうが、2台の車のほか、BBQ用のガスコンロも2個、犬と猫が一匹ずつ・・・、さらに私の日常生活ではまず使わない物も多々目に付いた。なお、こちらの家は、一見、平屋建てに見えても、地下室がある所が多いようで、彼の家の地下室にはワインラックやダーツの的も。これがアメリカ人の平均的な生活スタイルか否かはよく分からないが、日本の大学院生の生活と大きく異なることだけはほぼ確からしい。

9/17/04
    ボスがいない時は、夕方、飲みに行くことがよくあるんだけれど、今日もビールを飲みに、あるパブへ。どうでもいい話をしながら飲んでいたら、店員がもう一杯飲むのか、と急かしに来た。次は何を飲もうかとと言う意味で、考え中と言ったところ、学生さん達は、もうビールいいやと、とったらしく、「熱があるんじゃないか」と言いだした(笑)。ビールの種類がたくさんあるから、選ぶのもちょっと難しいのだが、いつの間にか完全に酒好きキャラとして分類されてしまったらしい・・・(日本にいたときと変わらない?)。

9/16/04
    およそ一年前、ミシガンでお嫁さんを探してくる・・・と大見得を切ったものだから、最近、お嫁さん探しはどう?と言う類のメールが舞い込んでくる。アメリカ人を口説く語学力もなければ、日本人の知り合いだって片手で足りるほどしかいない。要するに、日本で見つからない物が、アメリカで見つかる訳がないと言うのが結論か。でも、こちらで暮らしていると、仮に西洋人と結婚した場合、彼らと同じ物を毎日食べ続けられるか?と考えてしまう。案外見過ごされがちだが、食文化の違いは侮れない問題ではなかろうか。

9/14/04
    ここ数ヶ月、私の苦手な有機合成にも挑戦しているのだが、反応中に出てくる副生成物が目的の化合物とよく似た性質をもつようで、どうやっても取り除けない。それにもめげずしつこく実験を続けた結果、ようやく、これらが形状の異なる結晶になることが分かってきた。あとは2種類の結晶(でも1 mm角)を分ければ・・・。で、どうやって?顕微鏡を見ながら、ピンセットで選り分ける、と言うのが結論。19世紀の科学者はこんな風に実験をしていたんだろうけれど、こんな事ばかりしていたら、気が狂ってしまいそう。

9/13/04
    韓国人の学生さんが言うには、最近の韓国では、日本よりも中国の印象が悪くなっているかも?とのこと。むろん、最近の中国政府の歴史解釈(高句麗帰属問題)が原因なのだが、これは日本の歴史認識よりもさらに複雑な問題らしい。確かに中国政府のやり口が汚いのは言わずもがなだが、韓国には、サッカーのアジア杯の決勝(日本−中国)で、初めて日本を応援した人まで現れた、と言う事実にはちょっと困惑させられた。裏を返せば、日本も韓国からかなり嫌われている国の一つと言うことだから。

9/11/04
    最近、ある学生さんが、私のいる部屋で変なガスを使う実験を始めたために、部屋中に異臭が蔓延。仕方なしに、他の机に一時避難を試みたが、そこはそこで、空調の吹き出し口の真下なので寒すぎる(集中管理なので調節できない)。臭いと寒さから逃れられる、居心地のいい場所は?と考えてみたが・・・、結局、私の実験台(というかドラフト)くらいしか思いつかない。要するに、彼が実験をしている間は、私も机に張り付いていないで実験するのが、現実的な解決法だったらしい。

9/10/04
    とあるパブでの話。ビールを飲みながら、ある野球好きのアメリカ人と話をしていたら、「イチローは好きか?」との質問が。イチローがすごいのは認めるけれど、私は松井の方が好きだ、と言ったら、イチローのすごさを色々と説明されてしまった。そんなこと、説明されるまでもなく知ってるって(笑)。アメリカ人は、豪快なホームランを好むのかと思っていたけれど、イチローのようなタイプの打者でも本当に高く評価される事があるのを改めて認識させられた気がする。

9/7/04
    大学の新年度が始まるのに併せ、先週末、大学の隣にエスプレッソロイヤル(この近辺のチェーン店)が出現。もっともここ、ちょっと前までサービスの悪いコーヒーショップがあった場所なので、単なる新装開店とみなせば、それほどありがくもない。ただ、最近の新聞によると、私がよく行くスターバックスは近々値上げをするらしいので、そこよりも安くコーヒーが飲める点は評価できそう。でも、味は値段に比例する事の証明なのか(?)、個人的には、スターバックスのコーヒーの方がうまいように思う。

9/6/04(祝)
    こちらは労働者の日と言うこともあり、三連休中。とはいえ、家にいてもやることもないし、ゼミが水曜日に回ってくるので、結局は大学で過ごすことに。と、まぁ、ここまでは、まだよかったんだが・・・。<以下は同業者向け>アセトンをエバポで飛ばしていたら、ケッククリップが壊れたために、ナスフラがウオーターバス中に落下。当然、せっかく合成した有機物は、水中でエマルジョンになってしまい回収するだけで数時間・・・。労働者の日くらいは、働かずにのんびりすべきだったのかもしれない。

9/4/04
    スポーツ関連のあるサイトを見ていたら、「走った距離は裏切らない」と言う言葉が目に付いた。要するに練習しない選手にタイムは付いてこないと言うことだが、これ、化学にも通ずる気がする。今まで、実験がうまくいかないとか、結果が出ない、とぼやいていた人を多く見てきたけれど、やっぱりその大部分は、大して実験もしていなかったから。中には、原理的にあり得ないことに挑戦しちゃっている人もいるんだろうけど、実験に対する執念の差は、案外無視できない事柄かもしれない(自戒を込めつつ・・・)。

9/2/04
    しつこくキャンプの話を続ける(楽しい話題もないので)。某学生さんの子供が、他の学生さんが持ってきたペプシを飲みたいとねだった時、彼女の答えは「飲んでいいかどうかママに聞いてみなさい」だった。とかく何事にもいい加減と見られがちなアメリカ人だが、子供の教育に関しては、それが他人の子供であっても、遠慮しない習慣があるように感じた。日本なら子供だから・・・、と大目に見るが、こういった馴れ合いが、全てをなーなーですませようとする日本人の悪習の源になっているのかもしれない。

8/31/04
    キャンプ帰りに感じたこと。アメリカの高速道路はなぜ無料なのだろうか(課金される所もあるが)。日本との違いは、無料ゆえに料金所や立派なサービスエリアが必要ないこと(後者は、お腹がすいたら一般道に降りるだけだから)。さらに、防音壁、夜間照明、交通渋滞情報表示など、日本でよく目にする物もほとんど見あたらない。むろん国土の面積の差が一因なのだが、日本人がこれを見たら、どこぞの公団(JH)が、もう少し頭を使えば、今の半額の通行量で道路が維持できる、と感じるのではなかろうか。

8/29/04
    何はともあれ、無事にキャンプも3日目に。昨夜の雨のため、火をおこすのはちょっと大変そうだったけれど、何とか食事を済ませたあとは、テントの撤収を。さて帰ろうと思った時に、駐車場のちょっと脇に野生のターキー親子や数匹シカがいるのを発見。あれを捕まえて料理すれば本当に自給自足、と思ったけれど時はすでに遅し。まぁ、それだけ自然が豊かなんだろうと思っていたら、今度は、道を横切っていくクマが・・・。睡眠中、動物に襲われずに済んでよかったと考えるべきなのかな?

8/28/04
    翌日は朝食後(火をおこしてから作るので、実際には10時頃?)、ハイキングをかねてミシガン湖を見に行った。夕方、テントに戻ってからは、夕食を作り、ビールを飲んで・・・とお約束通りに進んでいたのだが、その後、困ったことに雨が降り出した。一部のテントは、この雨のため雨漏りが発生。結局、何人かは市街地のホテルに泊まることに(笑)。基本的には原始的な生活を楽しむキャンプなのだが、本当の原始時代に戻っても生き延びられる人はそう多くは無さそうです。

8/27/04
    今日から、ラボのキャンプのため、ミシガン州の北西部にあるキャンプ地へ行った。大学からだと、片道4時間程度なのだが、その途中の景色が、大学の周りとは全く異なっていたのが非常に興味深かった(ミシガン州も広い)。現地に着いてからは、テントを張ったり、火をおこしたり・・・と言うことだったけれど、キャンプ慣れしていない私は、もっぱらビールを飲むのが仕事だったような気が。ちなみに、夜は寒くて死にそうでした(すでに紅葉も始まっている・・・)。

8/26/04
    ようやく休みボケも治り、身体の実験耐性が元に戻ったと思っていたが、よく考えてみると、明日からラボのキャンプ。ここのところ全く実験が進んでいないことも理由の一つだけれど、週末は天気があまりよくないようなので、遊んでばかりいないで、実験をした方がいいのかな?と言う気分になりそう。でも、キャンプ地(ミシガンの北の方)は、結構いい場所(景色がいい)らしいので、現地に着いたら、すっかり化学を忘れてしまうんだろうけど・・・。

8/24/04
    最近、大学のそばにできた日本食店は、どういう訳か「SADAKO」なんて言う名前になっている。日本人の感覚ではあり得ない店名だと思いつつも、一度くらいは食べてみようと思い、中国人の学生さんと共に行ってみた。メニューに牛丼があったのでそれを食べてみたが、日本のそれとはかなり違いカツ丼みたいなものが出てきた。カツ丼もどきの味は悪くはなかったが、サービスしてくれた寿司の味はひどかった・・・。要するに、シェフは韓国人だったというわけ(→日本人経営の日本食店は案外少ない)。

8/22/04
    夕方にはミシガンに向けて出発する予定だったので、市内でまだ見ていないところを歩いてみた。町の中心部はとは異なり、ちょっと郊外に出ると、ミシガンで見たような町並みが見られたのが印象的だった。要するにこれ、比較的最近開発された、アメリカの一般的な住宅のスタイルということなんだろう(違うかな?)。なお、ダウンダウンの西側では、小さな川で泳いでいる何人かのアメリカ人を発見。確かに泳ぐには楽しそうな川だったけれど、きれいな川だったのかなぁ?

8/21/04
    デンバー市内はあまり見るべきところもないので、バスツアーを利用し、郊外にある山に行ってみた。深く考えずにツアーに申し込んだので、どこに行くのかあまり把握できていなかったが、なんと、着いたのは標高約4300Mの山の上。夏だというのにすでに雪が積もり始めていて、冬が訪れたような感じだった。おかげで、先日買ったThe North Faceのジャケットが大活躍。なお、空気が薄いというのはあまり実感できなかったが、酸素ボンベ?が売られていたのは印象的だった。

8/19/04
    今度は、飛行機でデンバーに移動。UAを使っている私にとって、ハブ空港であるデンバーは何かと便利だから立ち寄っただけなのだが、空港の周りを見渡してびっくり。何もない、というか、ロッキー山脈を除くと、ちょっと草が生えただけの使えそうにない土地があたり一面に広がっていた。とんでもないところに来ちゃったなぁ・・・、とは思ったけれど、気を取り直し、バスでダウンタウンに。でも中心部は予想外にきれいに整備され、治安もかなりよさそうだったので、ちょっと安心。

8/17/04
    シアトルのダウンタウンにはThe North Faceの直営店がある。店員に「去年の冬、ミシガンで、The North Faceのジャケットを着ていたが、私にはちょっと寒かった。あの冬を乗り切るために、もっと暖かいものを探している」と冗談半分に言ってみたら、丁寧に色々な商品の説明をしてくれた。その中に、暖かそうで、かつ、非常に軽い物があったので、それほど荷物にならないだろうと考え買って帰ることにした(←ミシガンは買い物には不向きです!)。しかしこの上着、後日、重宝する事になるとは・・・。

8/16/04
    次の目的地であるシアトルに行こうと、サンタバーバラにある小さな空港へ行ったら、飛行機の出発が遅れそうだという。サンフランシスコでの乗り継ぎ時間を50分しか取っていなかったので、イヤな予感はしていたのだが、案の定、飛行機の乗り継ぎに失敗(無念)。別の便に乗ってくれとの連絡が携帯電話に入っていたから、シアトルに行けるのは分かっていたが、SBA・SFO両空港で計4時間も余計に待つことに。アメリカが広いのは分かるけれど、移動で一日が潰されてしまうとは(貴重な夏休みが・・・)。

8/14/04
    ようやく今日から9日間の夏休みに突入。楽しみにしていたとはいえ、直前まで実験だったので、旅先で何をするかなどは全く考える間もなく、ヒゲの人と共にLAへ。共通の知人であるS大先生夫妻と共に、簡単に市内観光をした後は、彼の家のそば(Santa Barbara)に移動。海辺のレストランで食べて、飲んで・・・なんて事をすると、久しぶりに人間らしい生活に戻ったような気がしたが、そう感じるあたり、普段ろくな生活を送っていないということらしい。

8/13/04
    この大学では、試薬を買う際、事務を通す事になっているのだが、ちょっと前に頼んだ試薬がなかなか届かない。そんなことでは困ると思い、事務に問い合わせてみたところ、オーダーフォームの控えを受け取っていないようなら、再度注文してくれとのこと。そこで、そもそも提出した書類が処理されない事があるのか、と尋ねたら「毎日たくさんの書類を扱っているから、一部が無くなることもある」と、真顔で言われてしまった。発注済みだったことは後で分かったが、事務がこんな(↑)いい加減でいいのかなぁ?

8/11/04
    また別の学生さんが、8月末で大学を中退するそうだ。確かにあまり研究には向いてないと感じていたので、驚くには値しなかったが、むしろ、そんな場合でもすぐに仕事が見つかる事の方に、日本との違いを見た気がした。だって、理系(博士)の人間を冷遇する(評価しない)日本では、そう簡単に雇ってもらえそうにないから。それはさておき、ここ数ヶ月で4人がいなくなるというのはちょっと変。ここのラボも、内部に大きな問題を抱えていると言うことなのかもしれない(ボスの人間性の問題かなぁ?)。

8/10/04
    ミシガン大でテクニカルライティングのセミナーが開かれているらしく、日本からヒゲの人がやってきた。どうやら勉強半分遊び半分と言うことのようだが、今日も、ここのラボの中をちょっと見学した後は、私のラボの人たちと飲んでいた。基本的には、彼との会話は日本語なのだが、久々に日本人と話しをすると、どうもスムーズに言葉がでてこない。母国語でさえ、一年弱でこれだけ混乱すると言うことは、付け焼き刃で学んだ英語はもっと短期間で退化するんだろうか?(ますます勉強する気が失せそう・・・)

8/8/04
    珍しいことに、週末、大学のネットワークがダウンしていた。おかげで、文献等の検索は言うまでもなくなく、印刷までできなくなってしまい、いい迷惑。さらに、普段何気なく使っていたメールやIEも全く機能しないので、実験の待ち時間まで持て余す始末。知らず知らずのうちにネット中毒になりつつあると言うことなのか。ということは、仮にネットが普及する前にこちらに留学していたら、毎日手紙を書いていたり、日本から雑誌を送ってもらったりする必要もあったのかもしれない(ちょっと想像できないけれど)。

8/7/04
    ラボの中国人の学生さんが、サッカーのアジアカップの結果を知ってるか?と話しかけてきた。彼曰く、日本の2点目はミスジャッジ(ハンド?)だし、3点目もロスタイムでの得点だから実際には、得点差ほどの実力差があるとは思えないとのこと。私にとってはたかがサッカーだけれど、彼にとっては、負けたことが相当悔しかったという意味で、彼の愛国心を垣間見た気がした。なお、一部の中国人サポーターの暴走ぶりについては、政治とスポーツを一緒にするのはよくないとのこと(当然ですね)。

8/5/04
    先日のケリー氏の演説に関連してか、日本人は、ブッシュとケリーのどちらに大統領になって欲しいと考えているのか?と聞かれた。こちらの政治について、それほど明るくないので、苦し紛れに(?)「日本にとっては、アメリカの大統領が誰であろうと大した問題はなく、日本の首相が大統領になった方を支持するだけだ」といい加減に答えたら、妙に納得されてしまった。日本という国がいかに自己主張をしない国であるかを、彼らはすでに認識しているのかもしれない。

8/4/04
    夕方、食事に行くために、大学の構内を歩いていたら、二人の男の人(どう見ても学生という年齢ではなかった)が手をつないで歩いていた。若い女の子が腕を組んで歩いているのは日本でも目にすることがあったけれど、男性がああやって歩いているのはほとんど見た記憶がなかったので、びっくりしてしまった。彼らが本当に同性愛(両性愛?)者なのか分からないけれど、私にとっては、やたらと太った女性の方が、まだ、目にやさしい気がする(これもイヤだけど・・・)。

8/2/04
    ちょっと前に、友人が羊羹を送ってきた。要するにこれ、アメリカ人に食べさせ、困惑した顔を観察させよう、と言うことなので、指令通りに何人かに食べさせてみた。アジア人は、普通に食べたのだが、アメリカ人にとっては変わった食感の甘い食べ物に見えるらしく、不思議なものを口にした、と言う顔をしていた。我々が、タイのお菓子を食べるのと同じ事なんだろう、きっと。食べさせたまではよかったけれど、その後の羊羹に関する質問で、答えに窮してしまったことまでは書かないことにしよう。

<< Prev. Next >>