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キャンプ @Lake Michigan

 ラボの行事として、ミシガン州の北西部にあるキャンプ場(Sleeping Bear Dunes)に行きました。ミシガン湖の畔なので、景色もいい所だと聞かされていましたが・・・。


キャンプ場に到着
 キャンプをした経験などほとんどない私は、言われるがままに動いていただけですが、まずはテント張りからスタート。その後は小さな木の枝を集め、買ってきた薪を燃やそうとしたのですが、なかなか火がつかず、これだけでも案外多くの時間を費やしてしまいました。大昔の人々が、火を絶やさないようにしていた理由がよく分かります。火を起こしたら夕食を作り、ビールを飲み、そして最後は寝るだけです。

 決して大きくはないテントに二人で寝たこともあるけれど、テントの下は芝生だし(もちろんシートは敷いてあるが)、夜になったら急に気温が下がるし、寝袋の中では寝返りも打てないし・・・と言うわけで、途中で目を覚ますことこそなかったけれど、お世辞にも寝心地のいい所とは思えませんでした。おかげで、翌朝は身体がちょっと痛かった・・・。

 

翌日のハイキング
 朝食を取ったあとは、みんなでハイキングと称し、ミシガン湖まで歩いていきました。でも、このハイキングがくせ者、砂でできた丘陵があったり、ブッシュの中の小道を歩いたり・・・、となかなか目的地には到達できませんでした。結局、一時間程度歩いた頃に、ようやく湖の片鱗が見え隠れするようになりました。少なくとも、5〜6個の畝を越えたのではないでしょうか?

 

湖畔に到着
 ようやく、ミシガン湖に到着。飛行機の上からミシガン湖を見た時に、確かにこれは大きな湖だと感じたことはあったのですが、近くから見たら、海にしか見えませんでした。海との違いを強いて挙げるなら、波が小さいことと、水が淡水だった事(ちょっとなめてみた)くらいかもしれません。泳いでいる人もいましたが、気温(そしてもちろん水温も)が低かったので、私は水に足を入れる気にすらなりませんでした。でも、中には果敢に水の中に飛び込んでいった人も・・・。

 

キャンプ中に食べたものなど・・・
 キャンプ中に食べたものも簡単に紹介しておきます。説明するまでもなく、簡単な食事です。日本との大きな違いは、飯盒を使って米を炊かないことでしょうか?中学校の頃に、キャンプで米を炊いたことがあると言ったら、かなり驚いていました。

 

キャンプを終えての感想
 今回のキャンプ地は、噂通り、キャンプをするにはいい場所でした。しかし、すでに紅葉が始まっていたことが示すように、Ann Arborからみても1ヶ月季節が進んでいたようで(東京からだと2ヶ月)、ちょっと寒すぎました。もう少し暖かい時期に来たかったというのが正直な感想です。

 意外にも、多くの学生さんがキャンプ慣れしているというか、テントや寝袋から鍋やナイフの小道具に至るまで、キャンプ用品一式を持って来ていたことに驚きました。日本だと、私の周りには、そんな物を持っている人はほとんどいないので・・・。ただ、よくよく話を聞いてみると、彼らは、小さい時にボーイスカウトのようなものに参加していたり、父親に連れられて何度もキャンプに行ったりした経験があるそうです。そういった文化がちゃんと受け継がれているんですねぇ(もっとも、地域差があるようで、NYなどではそんなことはないらしい)。

 ちなみに日本だと、そういった趣味(キャンプとかスキーとか)を持っていても、時に奥さんに許可されないために、活動を断念してしまう人もいる、と言うことを話したら、何でワイフを連れていかないんだ?と逆に聞かれてしまいました。この辺は、日米間の文化の違いを大きく表していると思うけれど、日本だとちょっと受け入れられにくい考え方のような気がしました。こちらにいると、夫婦で参加するのが当然に見えますが・・・。

 この手のキャンプは、いかに原始的な生活を楽しむかが主要なテーマの一つになっているようで、薪に火がつかない時にナタを片手に林の中に木の枝を探しに行ったり、夜はドミノをして楽しんだりと、普段の生活からでは味わえないような経験にも恵まれました。しかしながら、二日目の夜に雨が降ったため、一部の人のテントでは雨漏りが発生するなど(結果的に、彼らは市街地のホテルに宿泊するはめに)、ちょっとした自然のいたずらに、いい様に振り回されてしまったキャンプだったかもしれません。

 最後に忘れてはならないことが一つ。ビールばかり飲んでいた私が言うのも変な話だけれど、彼らの食生活にはちょっとびっくり。火をおこしたり、食事を作ったりしながらでも、手の届く所にお菓子があると、パクパク食べていました。「自然に帰る・・・」とは言っても、甘いものは手放せないようです(笑)。なお彼ら、マシュマロを木の棒に刺して火であぶり(これはアメリカの伝統的な食べ方らしい)、とけたマシュマロの中にチョコレートをいれ、最後にこれをクラッカーで挟んだお菓子をおいしそうに食べていました(私にはいささか甘すぎた)。まぁ、こんな生活を送っていたら多くの人が巨大化するのは無理もないですね。