2/28/06
ついに二年半に及ぶミシガン滞在に
終止符を打つ時期がやって来た。
"How are you?" と言われてフリーズしていた頃が懐かしく感じられる今から見れば、この間に、アメリカで生きるための処世術(?)を色々と獲得した事が分かる。例えば、寒さ&
アルコール耐性の獲得、
いい加減英語での暴言の数々、そして
Φ□人的な(?)
図々しい振る舞いなど・・・。渡米前に密かに掲げていた目標とは相容れない人間になってしまったが、これもまた人生。これからも「いい加減道(どう)」を極めていきたいと思う今日この頃である。【終】
2/25/06
久々に会った、とあるアメリカ人の女の子が、以前とは違う男性を引き連れていた。確か彼女、2年ほど前に
婚約していたはずなのだが、それを
破棄してしまったということか?もっとも、だから彼女が
slut だ、なんて言う気はないけれど・・・。こちらには、婚約はしても、結婚の予定は未定だと言っている人が多くいるだけに、結果的に、結婚することなく
break up してしまう人たちも珍しくはないと言うことなのだろう。そのタイミングという面を併せて考えると、結婚は、案外、難しいのでしょうね(←お嫁さん探し計画挫折の言い訳)。
2/24/06
某ポスドクが飲みに行く友達を捜していたので、(隣のラボの)R は?と聞いてみたところ、意外な返事が戻ってきた。「彼、クビになったよ」 数日前に彼を見かけたことや、彼がここに来てからまだ半年くらいしか経っていないことを考えると、クビというのは寝耳に水だが、働かない人は、アメリカ人であろうが、すぐに切られてしまうと言う現実を改めて垣間見ることに。最後に必要となるのは、英語力ではなく、研究能力とその人の人となり。日本にいると理解しにくいことかも知れないが、ここでは当たり前の話である。
2/22/06
そろそろ確定申告をせねばと思い、昨年同様、税金計算ソフトを使ってみたが途中でストップ。どうやら、アメリカに2年以上滞在しているので、税金面では"Non-Resident Alian" から"Resident Alian" に格上げされたのが問題で、1040NR-EZ(?)を作成すると共に、すでに自宅に送付されているW-2・1042-S という源泉徴収関連の書類を(どこかに)提出する必要があるらしい。ネットで検索してみると、色々な解説記事が見つかるが、分かったような分からないような・・・。提出するにはあと数週間必要かもしれない。
2/20/06
久々に銀行に行ったのだが、ドアが閉まっていて中に入れない。なぜだ、と考えながらドアをよく見たら、そこには"President's Day" と書いてあった。この日をミシガンで迎えるは3度目のはずなのに、今まで、遭遇した記憶が全くない。と言うわけで、ラボの人に聞いてみたところ、元々はGeorge Washingtonの誕生日にちなんでいるが、今は全ての大統領をまとめて祝う日になったとか。郵便局や小学校は休みだけど、大学は・・・と言うのが彼の弁。なぜ大学は平常通りなのか、という疑問は、彼も抱いていたらしい。
2/16/06
某テレビ番組でキャンディーが作られる様子を放送していた。原材料を混ぜて練り上げた物を、型を使って打ち抜くだけで、色々なデザインのキャンディーが得られる。昔ながらの手作業で作っている姿は見ていても楽しいが、その後放送された、ロボットによる自動製造工程を見ると、
途端に食欲(?)が減退。おそらく、あまりに普段の実験に似ているため、無意識のうちに
拒絶反応を起こしたのだろう。何かを飲み食いする時は、どうやって作られているかを考えない事が、おいしく頂くための秘訣なのかもしれない。
2/14/06
ラボには数人のポスドクがいるが、その一部には、なかなかしっかりしているなぁ、と感じさせられることがある。これは彼らの行動や考え方が現実的であると言うことだが、そんな彼らが研究面でもそれなりの結果を出している点は特筆に値するであろう。できる人は何でもできるのか、自分本位の行動や考え方は、研究戦略にも悪影響を及ぼしてしまうのか、その理由は定かでないにせよ、それなりの行動規範を持ち併せている人の方がいい仕事をしているという傾向が、ここアメリカでも見られることは興味深い。
2/12/06
ここ半年くらいの間で、A2 を走っているバスが徐々に広告付きの物に変わってきたように思う。むろんこれ、10年ほど前に東京都のバスの装いが大きく変わった時の様子によく似ているから、広告付きのバスそのものに目新しさを感じる事はないが、このあたりのバスも、収益改善に苦しんでいることだけは容易に察しが付く。とはいえ、運賃(全区間$1)や市の人口(10 数万人)を考えれば、健全な経営など無理な話。広告収入の効果次第では、近い将来、バスが小型化される日がやってくるのかもしれない。
2/10/06
アメリカにいてよく見かけるテレビCM の一つは「私はこれで50 lbs 痩せた」という類のものであろう。確かに、デブ人間(物体?)と使用後の人間を並べた映像を見る限り、何らかの方法で痩せることが可能なのは理解できる。しかし、根底にある問題は、なぜそうなるまで放置していたのか、という事ではなかろうか?世の中には、いつの日か魔法の薬や道具が出てくると信じている人が少なからずいるようだが、この手のCM を見ていると、手遅れになる前に対処する事が、案外物事をうまく進めるための秘訣であるような気がしてくる。
2/8/06
ひょんな事から、久々に、映画館に行く事に。観たのは"Munich" という、ミュンヘンオリンピック時の人質殺害事件と、その後の復讐に関する話をまとめた物。字幕なんて無いから、完全に理解できたとは思わないが、比較的わかりやすいものだった。あえて感想を述べるなら、30数年後の人間も、当時と何ら変わらぬ行いを繰り返している事の愚かさ、だろうか。複雑な問題だから解決できっこない、と言って終わりにするのではなく、どんな宗教も、本質的には、人間の善行を諭している事を思い出す必要があるように思う。
2/7/06
数年間アメリカで暮らしていると、色々な物が値上げされていく様子が実感できる。家賃や光熱費は言わずもがなだが、それ以外に最近値上げされた(される)物を思い浮かべてみると、郵便料金・コインランドリー・ケーブルTV・コーヒーなど、枚挙にいとまがない。それに加え、収入の3割を税金として取られていることを考えると、いつまでも海外旅行気分で散財していてはいけないという事になるのだろう。とは言え、人の性格なんて簡単に変わるはずもないから、何を言われても節約なんかできっこないと思うけれど。
2/5/06
今年のSuper Bowl XL の開催地はデトロイト。むろん近くだからといって見に行ける訳ではないので、ラボの一部の人とテレビで観戦することに。試合そのものは、肝心なところでペナルティー(誤審?)が出るなど低調だったが、half time show を含め、何とかゲームを盛り上げようとしている姿勢は良く伝わってきた。日本のプロスポーツも、オーナーや球団が自分の利益ばかりに集中せず、子供やファンを喜ばせるところに重点を置いてくれればいいけれど、某元オーナーが元気なうちは、これも望み薄だろうなぁ、きっと。
2/3/06
某大手企業のJob interview を受ける学生さんが、50枚ほどのスライドを苦心して作っていた。ようやくそれも形になり、あとは当日落ち着いて話をすれば・・・という段階になったのだが、最後になってネクタイの締め方を教えてくれとか、スーツのボタンは留めるべきか、など変な事を聞かれてしまった。私が面接官なら、よほど常識を逸脱していない限り気にしないとは言っておいたが、彼にとっては初めての事だけに神経質になっていたようである。終わってみれば大したことは・・・となるとは思うが、どんな面接になるのだろうか?
2/1/06
今年の冬は、帽子や手袋が必要ないくらい暖かい。絶対に何か変だ・・・と、ずっと感じていたが、どうやら、アメリカ中西部の1月の平均気温は例年の3月の平均気温と変わらなかったらしい。「二ヶ月の差」と口で言うのは簡単だが、季節物のスポーツなら、シーズンが始まった途端にその時期の終わりを告げられるような事に相当するわけだから、冷静に考えればその異常性も理解できよう。そんな初春の最中、唯一、少しだけ冬を思い出させてくれたのは、先日の旧正月だったのかもしれない(中国や韓国では旧暦を使う)。