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ミシガン放浪記 (2004.6〜2004.7)


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7/31/04
    私のボスは研究に関してはいつも違うこと(いい加減なこと)を言うくせに、つまらない話はいつも一緒。今日もある学生さん(♀)に対し、私の英語のために、太っていて、背の低い、アメリカ人の女の子を紹介してあげて・・・なんて言いだした。私がガールフレンドに夢中になって実験をしなくなると困るから、そんな条件を出しているのは百も承知しているが、私の意に添わない人を紹介されてもいい迷惑。もっとも、こちらには巨大な人がたくさんいるから、条件を満たす人はたくさんいると思うけれど。

7/30/04
    州ごとのデザインをもつ25cコイン(クオーター)が1999年から発行されているのだが、私の父親以外にも、集めている人がいるらしい。某学生さんは、50州分のコインが保管できる専用ケースがamazon.comで売られているので、そこに集めたコインを入れているらしいが、2008年まで続くのでちょっと気の長い話かも。ちなみに、1ドルコインは、USPSの自販機で切手を買えば、おつりとしてたくさん出てくるよ、と言ったらちょっと乗り気だったけれど、本当に切手を買いに行くのかな?

7/29/04
    この数ヶ月の間に、何人かがグループから去っていくこともあり、ラボ内の仕事の分担が変更になった。個人的には「お客さん」としてここにいるつもりなのだが、仕事の割り振りが代わるたびに雑用が増えていく気がする。最初は、救急箱担当なんて言う、どこかの理事長のように(?)、名前だけの係だったのに、いつの間にか、分光器の管理や、実験に使う有機溶媒(20Lサイズ)の注文もせねばならなくなってしまった。要するに、ラボ内での格付けが、「お客さん」から「学生」に下げられたようです。

7/28/04
    最近、ある学生さんが、他にもっとやりたい事があるから大学を辞めるといいだした。聞くところによると、日本で言うところの青年海外協力隊のようなことに興味を持っているらしく、化学の世界に戻ってくる事はたぶんないとか。確かに、「簡易水道のような小さなインフラの整備」などと聞かされれば、何となく楽しそうな仕事というイメージがあるけれど、はたして現実は・・・?いずれにしても、どこかの国の水道のない農村、なんて言うのを一回くらいは見てみたいものです。

7/26/04
    8月の中旬に、知人に会うためLAに行く予定なのだが、そのついでの観光プランが全く決まらない。案外、毎日が忙しく、なかなか計画を立てる気になれないこともあるけれど、アメリカは無駄に広いから、どこに行くのがいいのかさっぱり分からないのが大きな問題。ここの学生さんですら、30年近く生きているけれど、行ったことのある都市は限られているから・・・と言っているくらいだから、いいプランを立てるのは結構難しいのかも。アメリカの地図にダーツを投げて、行き先を決めればいいのかな?

7/25/04
    4月の中旬に、新しいポスドク入ってきたのだが、どうやら彼、近いうちに実家に戻るらしい(要するに、わずか3ヶ月でクビ)。少なくとも日本の多くのポスドクよりもしっかり働いていたのは確かなのだが、十分な成果が上げられなかったのが理由だとか。日本だと、2〜3年へらへらしていてもクビにされることはほとんどないだけに、厳しさを目の当たりにした気がする。私だったらきっと雇ってすらもらえないだろう、と考えると、たまには日本学術振興会に感謝する必要があるのかも。

7/24/04
    最近、大学の周りでArt Festが開催されているので、数百個のテントが立ち並んでいる。聞くところによると、これは結構有名な催しらしく、遠くから来る人もいるらしい。各テントで、写真・絵画・彫刻など様々な芸術品が売られているが、値段もそれなりにする。しかし、そんな中、道端で自分の描いた絵を売っている小学生がいたのにはちょっとびっくり。彼の絵に高いお金をかける人がいるとは思えないが、少しは売れたのだろうか?

7/23/04
    例によってBBQパーティーで飲んでいた時に、日本のイラク派兵についてどう思うか、と聞かれ一瞬困ってしまった。うまく説明するだけの語学力がない、と言うより、普段そんなことは考えないので、何と答えるべきかちょっと迷ったと言うのがその理由。事実、英語力(英語での表現力)があっても、自分自身の考えがなければ軽く見られかねないから。その意味で、国際問題に限らず、宗教や文化など、とかく日本人が軽視しがちな分野の知識をもう少し身につけておくべきだったと感じる今日この頃(もう手遅れ?)。

7/22/04
    アパートと言えば、空いた部屋の改装も同時に進めている模様。今日も朝から、私の真上の部屋で工事(カーペットの張替?)をしていた。でも彼らが、道路にカーペットを敷いて(土足の足跡付き!)、カッターで適当なサイズに切っているのを見たときはちょっと笑ってしまった。あれを見る限り、適当に張り替えだけ済ませてしまえば、いずれ誰かが部屋の掃除をする時にカーペットもきれいにしてくれる・・・というのがこちらの流儀に感じられる。合理的というよりは、大雑把ですね、これは。

7/21/04
    今月末でアパートを引き払う人が多いのだろうが、最近、敷地内のゴミ捨て場がすごいことになっている。机やベッドは当然なんだろうが、ソファーや洋服、さらには、テレビやレーザープリンタまで捨ててある。むろん、多くの荷物を国に持ち帰るわけにもいかないから仕方がないが、これだけあれば生活必需品が一通りそろってしまいそう。そのうち私も似たようなことをせざるを得なくなるのだろうが、いざ豪快に捨てるとなると罪悪感に苛まれそう・・・。

7/19/04
    ある学生さんは、昼時になると、3枚の食パンの間にピーナツバターグレープのジャムをたっぷりと乗せておいしそうに食べている。彼が言うには、このピーナツバターはとても甘いからいいのだとか。逆に、日本や韓国のジャムなどは味がしないから好きになれないらしい。ご飯を食べているのかおやつを食べているのか分からなくなりそうだが、「それがいい」とまで言われるともう返す言葉もなくなってしまう。その代償として、お腹に脂肪が蓄えられていることは、本人も自覚しているようだけれど。

7/16/04
    私の知っている日本人はそう多くもないんだけれど、ひょんなことから、彼らと共に中華料理を食べに行くことに。どこをどう走ったのか全く把握していないのだが、Ann Arborから北東に40分ほど走ったところのお店へ到着。決して安くはないけれど、普段、大学の周りで食べるものよりはずいぶんおいしく感じた。ちなみに、店内の他のテーブルから日本語が聞こえてきた。デトロイトに領事館があるくらいだから、この辺りにも結構な数の日本人がいるのかもしれない。

7/15/04
    実験に関連して文献を探していたら、偶然にも、日本語の怪しげな雑誌「薬学雑誌」)が検索結果に引っかかっていた。こんなマイナーなもの、どうやって手に入れればいいんだと思ったのだが、色々調べてみると、ミシガン大の図書館でも、購読していることが判明。日本語を理解する人の数からすれば、これを購入するのはずいぶん割高な出費に違いないが、図書館の充実度の違いには毎回閉口させられる。さらに、ここ、午前2時まで開いている、なんて事は誰も信じてくれないんだろうなぁ。

7/13/04
    アメリカ人と話をしていると、時々妙な日本語に出くわすことがある。たとえば、シャシャミ(刺身)、アキドー(合気道)、セプク(切腹)、ハンダ(自動車会社のホンダ)など。多くの場合、最初はそれが日本語だとは気付かず、えっ?、って顔をしてしまう。彼らが英語で説明してくれるので、最終的には何の事か分かるが、逆に言えば、私の日本語式の英語の発音も、彼らの日本語と同様、思ったほど伝わっていないと言うことかも?私も英語の発音に注意を払わないといけないと言うことか(無理な相談だな・・・)。

7/9/04
    またしても、某学生さんの開いたパーティーに行くことに。彼、数週間前に引っ越したと言っていたんだけれど、まさかこんな大きな家に住んでいるとは知らなかったので、家を見て、まずびっくり。また、アメリカ人らしくなく(?)、家の中に猫が4匹もいたのを見て、更にびっくり。なるほど、こんなに優雅な生活が送れるならば、実験が終わったらさっさと家に帰るという、彼の日頃の行動が理解できるような気もしたけれど、学位が欲しければもう少し実験をした方が・・・。

7/8/04
    夜(明け方?)家に帰ってからテレビを見ていたら、スキー関連の映画が出てきた。映画そのものははっきり言って駄作だと思うけれど(10分くらいしか見ていないが・・・)、80年代半ばの映画だったので、一昔前の海外のスキー場の雰囲気を垣間見られたという点で、ちょっと面白かった。あと、日系人(日本語を話していた!)が日の丸の鉢巻きをしてスキーをしていた点も。でも、この手のテーマの映画は、こんなに暑い時期ではなく冬に放送すべきだと思ったのは私だけではないはず。

7/7/04
    某韓国人が、今日は結婚記念日・・・と言っていた。よく考えてみれば、日本では七夕の日なんだけれど、そういう覚えやすい日に合わせたのかな?まぁ、それはさておき、台所のライトの件(7/4/04を参照)で不動産屋に行ってみた。事情を説明したら、「たぶん明日になるけれど、勝手に部屋に入って直していいか?」とのこと。案外簡単に話が済んでしまったのにはちょっと拍子抜けしてしまったが、家賃も決して安くはないから、それくらいは当然なのかな?

7/4/04(祝)
    今日の朝は、ガラスが砕ける音で目が覚めた。そもそも、食器を持たない私の家で、一体何が壊れたのか全く想像できなかったのだが、砕け散ったガラスを台所で発見して納得。数週間前(6/16/04を参照)にリニューアルされたはずの照明器具のカバーが、どういう訳か落下してしまったらしい。ガラスの後始末は言うまでもなく、不動産屋に文句を言いに行かねばならないのは面倒な話。ちゃんと工事をしてくれれば、と思ってはみたものの、ここはアメリカだから・・・。

7/1/04
    今日はカナダのIndependence dayらしい。そもそもカナダはどこから独立したんだ・・・というくだらない疑問を解決するために、某カナダ人に聞いたら、独立記念日ではなく建国記念日ということだそうな。何はともあれ、おめでたい日なので、BBQパーティーをやるとのこと。せっかくなので、私もカナダのビールを持って、BBQに参加してきました(7-8人のカナダ人が来ていた)。建国記念日にこうやって集まるのは、愛国心ゆえなのか単にお酒が好きなのか・・・、一体どちらなんだろう。

6/30/04
    某学生さんが、諸事情(家庭の事情らしい)により今月末で退学することに。もう最後だから、と言うわけで、ラボの学生さんや実験装置と一緒にたくさん写真を撮っていた。退学することが分かっていながら最後までずっと実験を続けていた姿は、私が見てきた、日本の多くの大学院生やポスドクとは対照的であるような気がした。アメリカの人は働かない(実験しない)・・・、という先入観が日本人にはあるけれど、そんなことばかり言っているようじゃ、いい研究はできないのかも(自戒を込めつつ)。

6/27/04
    洗濯ついでに、同じ地下にある物置用のスペース(一部屋あたり一畳分くらい?)を見ていたら、ずいぶん荷物が減っていた。要するに、一部の人がアパートから出ていった訳なんだけれど、鍵だけ外し、不要品をそのまま放置していく人が多いのにはちょっと驚かされた。こういう事を平気でする、某アジア人の神経は理解に苦しむが、その辺のチェックを一切しないアメリカの不動産屋もかなりいい加減。そんな訳で、私のスペースには誰かが放置していった小型の冷蔵庫が眠っています(←鍵くらい外していけ!)。

6/24/04
    ここ数日、HPを更新する気にならないし、そもそも、HPネタになりそうな出来事もないなぁ、と感じていたのだが、ようやくその原因が判明。半月ほど海外に行っていたボスが、今週から復帰したので、のんびりとはしていられなくなった、と言うのがその理由。更に、「夏はだいたい大学に来るよ〜」なんて宣言されてしまうと、私まで夏休みを没収されたような気分になるので、これまた迷惑。そんなボスは無視して、早くハリウッドにお嫁さんを探しに行かねば・・・(笑)。

6/20/04
    工学部にいる日本人の方から、こちらの日本人で集まってBBQをやるよ、とのお誘いを受けたので、顔を出してみた。3時過ぎに集合し、テニスをし、それからBBQというお約束のコースだった。この時期のミシガンは過ごしやすい気候だし、肉なども日本に比べると安い(らしい)ので、BBQには最適かも。さらに、日本ほど飲酒運転の下限値が低くないので、ビールを飲んだあとに運転する人にとっては、これもまた好都合だとか(もちろん危険な事は言うまでもないけれど・・・)。

6/19/04
    7時過ぎに某学生さんらと飲みに行ったんだけれど、4軒のバーワインビールウィスキー・・・と日本にいた時と同じような飲み方をしていたため、結局、終わったのは2時過ぎ。毎回感じることだが、欧米人の酒の強さは半端じゃないですねぇ。女性だって、ビールを数パイント飲んでも平気な顔をしているし、一部の男性に至っては、本当に底なしに見えるから。彼らと対等に飲むには、かなりのアルコール耐性と、あのスラング混じりの英語に付いていける語学力が必要なのかもしれない。

6/17/04
    夕方、と言っても8時頃に、某学生さんに映画を見に行かない?と、突然誘われた。ミシガンシアターは一度行こうと思いつつ、未だに足を踏み入れていない場所なので、あまり深く考えずにOKすることに。見た映画は"Coffee and cigarets"というもので、出てくる人がずっとコーヒーとタバコを口にしながら何か訳の分からない話をしている・・・と言うちょっと変わったものだった。ちなみに、学生料金で見たので$6.25、日本の半額以下というのは魅力的です。

6/16/04
    アパートの内装をリニューアルするための工事のため、8時半過ぎに、作業員数人がいきなり部屋の鍵を開けて入ってきた。内装を・・・というのは知っていたけれど、今日やるとは聞いていなかったので、睡眠3時間の状態で大学へ行く羽目に。夜、家に帰ったら、部屋のライト、バスルームの鏡+戸棚、ドアのノブ、コンセントのカバーなど、何ヶ所かが新しくなっていた。こうやってきれいにしているから、一見、新しい家に見えるけれど、築★十年(?)と言う事実はごまかせないんですよねぇ・・・。

6/15/04
    夕方大学の構内を歩いていたら、ホタルを見かけた。水辺から近いわけでもないのに、どこから飛んできたんだろう、という気がしないでもないが、これだけ自然が多いところなら、ホタルくらいいてもおかしくない気がする。先日、学生さんと話していたら、ウサギシカは言うまでもなく、スカンクを見たことがあると言っていたから、まだまだ出会っていない生き物たちがたくさんいるのかもしれない。でも、スカンクは臭そうだからあまり遭遇したくないなぁ・・・。

6/12/04
    先日、不動産屋に行った際、新しい契約書はドアの下に置いてもらえればいい、と言っておいたのだが、今日、家に戻ったら契約書がおいてあった。その中身はおよそ入居時の物変わらなかったが、今度は家賃が$676になっていた(5/19/04を参照のこと)。ラボの人に聞くと、大体毎年$20〜$30値上がりすることが多いとのことなので、結果的には、落ち着くところに落ち着いたのかもしれないが、こう毎回金額が変わると、アメリカの賃貸システムに慣れていない私にとっては、ちょっと迷惑。

6/11/04
    今年のNBAファイナルはピストンズvs.レイカーズだから、ピストンズの地元のデトロイトに近いこの辺りもそれなりに盛り上がるのかと思っていたが、そうでもないらしい。韓国人の学生さんは家でビールを飲みながらテレビを見ると言っていたけれど、それ以外の人は・・・。確かにカナダ人にはホッケー好き、アメリカ人だとアメフト好きな人が案外多くいることを考えると、そんなものなのかも?でも、NBAファイナルのチケットが簡単に買えるほど、現実は甘くはありません。

6/9/04
    この辺りでは、未明になると、敷地内の芝生に水をやるためのスプリンクラーが作動している。それを見ながら、冬に融雪剤を撒くかわりに、水を撒いて雪を溶かせばいいのに、と言ったところ (・_・?) という顔をされてしまった。日本では、温水で雪を溶かす地域があるけれど、融雪剤をまく文化に慣れ親しんで(?)しまうと、水で溶かすという発想は出てこないということか。もっとも、ミシガンの冬の寒さだと、水が凍り付いてしまい、却って危険なのかもしれないけれど。

6/7/04
    何も今日はじめて気が付いたという訳でもないのだが、レストランで食事をしていると、人が飯を食っているというのに、店員が床を掃いたり壁を拭いたりしている姿をよく目にする。特定の店だけがそうしている訳でもないところから判断すると、彼らは埃を立てるのはよくない、とは考えない人種なのだろうか。確かに、いつも清潔にしていま〜す、と言う意思表示をするにはいい方法なんだろうけど、個人的にはちょっと遠慮して欲しいと思うのは、わがままだろうか?

6/3/04
    下(↓)からの続き。今まで、水道やガスの料金を請求されたことがなかったので、これも家賃に全て含まれているんだろうと思っていたら、どうやら違っていたらしい。その建物ごとの料金を、住居人数や床面積に基づき計算し、請求してくる会社が別にあるらしく、その会社についての説明もしてくれた。建物ごとの使用量から・・・というのは、おおざっぱという意味ではアメリカ的なのかも?でも、料理もしないし、家にいる時間も短い私にとっては、均等割はあまり合理的じゃない気がする。

6/2/04
    アパートの更新手続きに関し、色々と話を聞いてみたところ、どうやら私の住んでいる所は7月から一年間という単位で契約することになっているらしい。途中で引き払う場合は、1ヶ月前に連絡し、さらに二ヶ月分の家賃を払えば、subleterが見つかられなくても何とかなるらしい。とはいえ、入居時に敷金・礼金が無かったものの、結局、日本と同じくらいの出費を余儀なくされることはほぼ確からしい。そして最後に、修繕費を請求される・・・と言うのもありそうだなぁ。

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