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一時帰国 #1

 ビザ更新やつくばからの完全撤収を遂行するため、一月の中旬に2週間弱、日本に戻りました。30年以上暮らしていたところとはいえ、一年ぶりに戻ると、ちょっと変わった国に来てしまったような錯覚に陥ります(もちろん、ほんの一瞬ですが・・・)。そこで、アメリカにいると懐かしく思える日本の物をアップすることにしました。


食べ物など
 日本とアメリカの大きな違いの一つは言語でしょうが、それと共に、案外無視できない文化の違いに食生活があります。食生活なんて、大した問題じゃないと感じた方は、Supersize Meじゃないけれど、毎日、ハンバーガーとピザを食べ続けてみてください。たぶん、数日のうちに挫折します。

 2週間の間に食べたものは・・・というと、焼き鳥、鍋、ラーメン、天ぷら、そば、そして焼き肉(もちろん、ほかにも色々あるが、挙げるときりがないので)。基本的に、アメリカではあまり口にしないものを食べるようにしたつもりです。やはり、食べ慣れた日本食の方がいいですね。

 ただし、ビールやコーヒーとなると話は別。アメリカでいろいろな味のビールを飲んでいたせいか、日本のビールは個性がなく、つまらないものに感じられました(それでも、目の前にあれば飲むんだけれど・・・)。あと、日本のスターバックスの値段にびっくり。普段飲んでいるグランデ(アメリカでのMサイズ)が日本で言うLサイズに相当していたのも驚きだったが、値段が2倍もしたことに、二度びっくり。思わず、店員に文句を言ってしまいました・・・。

 

つくばのそば屋にて
 日本の写真はいつでも撮れるだろうからと思い、写真を撮りもしませんでしたが、唯一、何枚か写真を撮ったそば屋について。この手の風景、アメリカ人に見せれば喜ぶかもしれません?

 

その他の出来事
 日本での様子の一部は、「不定期日記 #8」「ビザ更新編」でも軽くふれているので、これ以上コメントする気はないけれど、最後の最後、帰国する際に見舞われたトラブルだけは、せっかくなので、ここに書き記すことにします(ただし、写真は撮っていない)。

 

はじまり、はじまり・・・

 昼前から、何人かの東大時代の友人と会い、食事を共にしてからNEXで成田に移動しました。空港に着き、出国手続きをしたあたりまではよかったのですが、シカゴ行きの飛行機の出発時間(いわゆる電光掲示板に出ているやつ)に、若干遅れがあったのが、後になって考えると、トラブルの始まりでした。

 飛行機に乗ってからも、離陸まで、結構待たされたので、何かがあったのだろうと思っていましたが、そんな時に、一部の乗客とスッチーとの間に交わされた会話を聞いていた、私の隣の外人さんが「北米で大雪が・・・」という、会話の一部を教えてくれました。彼女曰く、要するに、我々が乗った飛行機はシカゴに着くだろうが、シカゴを発つフライトの一部は雪の影響でキャンセルになっているということ(彼女自身、ワシントンDCに行けるか分からないと言っていた)。

 ただじゃなくても、乗り継ぎに90分くらいしか取っていなかったことと、以前、ボストンでひどい目にあったのとで、イヤな予感はしていましたが、やはり今回も・・・でした。

 

この間、約11時間のフライトが続く・・・(爆睡)

 

 シカゴについてから、携帯電話の留守電を聞いたところ、18:05発のデトロイト行きの飛行機に乗ってくれというメッセージが入っていたので、これならちゃんと家に帰れそうだ・・・、と期待しましたが、当然そうはいかず。

 何はともあれ、入国審査と税関をパスした後、新しい航空券を発券してもらうために、UAカウンターに行ったら、なぜか、21:35発の飛行機のチケットを渡されました。「あれ、18時は?」と思ったけれど、ダイヤが乱れていては仕方がありません。ちなみに、搭乗口も、最初に言われたCゲートではなくFゲートだというので、10分くらい歩いて、別のゲートに移動することに・・・。

 さて、食事を済ませた後は、やることもないので、ぼーっとしていたのですが、今度は、20時近くになってから21:35の飛行機はキャンセルに・・・とか言うアナウンスが。あまりはっきりと聞き取れなかったので再度、電光掲示板を見たら、いつの間にか、21:35の便は欠航になり、23:15発の便が新たに出現していました。

 とはいえ、一体どの飛行機に乗ればいいのか疑心暗鬼になってきたので、再度UAカウンターに行ったら、なんだかよくわからない紙切れを一枚打ち出してくれました(でも、チケットではなかった)。そしてまた、Cゲートに戻れと・・・。

 Cゲートで待っていたら、搭乗口前のカウンターで、名前を呼ばれ、新しい航空券を発券してくれました(実際には、その前に、別の場所で新しいチケットを受け取っていたんだけれど・・・)。

 ちなみに、出発時間は、さらに遅れ、23:30分に。まぁ、何はともあれ、無事に飛行機に乗ることができたから、よしとするしかないのでしょう(せめてもの救いは、座席がEconomy Plusという、ちょっといい所になっていたこと?)。結局、離陸したのはシカゴ時間で12時頃、デトロイトの空港に着いたのは、(時差が1時間あるが)2時頃でした。

 

結局、シカゴで8時間も待たされたことになりますねぇ・・・

 

 これで無事に家に帰れる・・・と思ったら大きな間違い。飛行機を降りて、スーツケースが出てくるのを待っていたのですが、これがまた、なかなか出てこない!どうしたんだと思っていたら、空港の係員が、「すべての荷物が運べたわけではない(一部はシカゴに置き去り)・・・」と言い出しました。

 今日デトロイトに届かなかった荷物は、翌日配達するから、そのための申請書(?)を書いて出せ、とのことでした。申請書の記入を済ませ、タクシーに乗ったのがおよそ3:15。本当に勘弁してくれ・・・、という長旅でした(家に着いたのは午前4時頃)。

 ちなみに帰り道、高速道路上で、路肩から外れて走行不能になっている 車を何台も見かけました。これだけ雪が降れば、飛行機が飛べなくなるのも当然かもしれません。

 

ようやく、家でゆっくりできます・・・(もちろん寝るだけ)

 

 さて、荷物の方はどうなったか?ということですが、ここはアメリカだから、日曜日のうちに届く訳がないと勝手に決めつけて、大学の研究室にいたところ、夜の20時頃になって、携帯に電話がかかってきました。日曜日の22時頃に届けるから、家の場所を教えてくれって・・・。

 しかし、彼の英語、私には、何を言っているのかさっぱり理解できません。ゆっくり話してくれと、3回くらい言ったら、ようやく、理解できるくらいの英語に変わりましたが、電話で意志の疎通をはかるのは、相変わらず大変です。

 それでも、何とか夜の22時過ぎには、荷物を受け取ることができたので、一安心。一応、中身も無事でした。ただ、セキュリティーチェックのために、鍵をかけるなと言われているだけに、鍵をかけていない状態で、ずっと放置されると、気分的にイヤになりますね。 →配達してくれた人を疑うわけじゃないけれど。

 

まとめ(というか、今回得た、犬も食わない「教訓」)

  1. 当たり前の事かもしれないけれど、スーツケースには、名前を書いておいた方がいい。UAでもらったタグを、たまたま、つけておいたのだが、これがなかったら、荷物の発見が遅れたかもしれない?
  2. 搭乗券の半券は捨てないで持っておいた方がいい。Lost baggageになった時に、半券に書かれているチケットナンバーが必要になった。
  3. 同様に、荷物のタグに付いているバーコードの控えも捨てない方がいい(今回は、シカゴで捨てようと思ったが、すんでの所で捨てるのをためらった・・・)。
  4. アメリカで飛行機に乗ると、私の場合は、2回に1回はトラブルに巻き込まれる。日本と違い、乗り継がないとなかなか目的地にたどり着けないアメリカでは、トラブルに巻き込まれるのを、予め覚悟しておく必要があるのかもしれない。

 

あとがき

 所詮は他人事だから、あまりぴんとこないかもしれませんが、これが、一年前にアメリカに来たときの出来事だったら・・・と考えると、ぞっとします。今回は、ほとんど動揺することもなく「そんなこともあるよなぁ・・・」と、のんきに構えていましたが、一年前なら、空港で子供みたいに泣いていたかもしれません(笑)。


 さ〜て、なぜこのページが「一時帰国 #1」かと言えば、続きがあるから。でも、以下は同業者向け。題して「いかに税金は無駄に使われているか」ということで、興味のある方だけ「一時帰国 #2」へ・・・(いつか刺されるなぁ)。