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ミシガン放浪記 (2004.3〜2004.5)


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5/31/04(祝)
    アパートの更新手続きをせねばと思い、オフィスに行ってみたけれど、なぜか閉まっていた。今日は月曜日のはずなのに変だなぁ・・・と思っていたが、よく考えてみると、Memorial day(日本語だと戦没将兵記念日?)で祝日になっていたというのが事の真相(私は、てっきり、昨日がMemorial dayだと思っていた・・・)。言われれば確かに思い出せるんだけれども、日本と違う日が祝日になるというのには、なかなか馴染めない。もっとも彼らにしても、日本のこどもの日などは理解不能な祝日の一つかもしないが。

5/29/04
    某S研究所の財務会計部門から、昨年度末時点において未開封だった薬品は、たな卸資産として計上しなければならないので、私が所有している試薬の開封状況を教えて欲しい、という旨のメールが来ていた。当然、日本にある試薬の状況なんて把握できるはずがないので、どうすべきか問い合わせたら「会計監査人には外国出張中で確認できなかったと回答します」とのこと。こんな回答がまかり通るということは、この調査、監査として機能していないような気がするのだが・・・。

5/25/04
    ようやく、ラボのゼミ(研究発表)が終了。限られた発表時間や稚拙な語学力、と言う現実を考えると、何を伝えなければならないかを、日本語で話す時以上にしっかりと考えねばならないので、プレゼン用のスライドを作るという意味でのトレーニング効果は絶大(?)。とはいえ、くだらない質問をたくさん食らった事を鑑みると、こちらの話した内容は、期待したほどは、伝わっていないのかも?まぁ、でも、これで夏休み(のはず・・・?)どこに遊びに行こうかな?

5/21/04
    大学に行こうと思ったら、いきなり、雨(thunderstorm)が降ってきた。あまりの激しさに、雨が弱まるまで時間を潰すしかないと思いテレビをつけたら、SpongeBobというアニメをやっていた。くだらないなりにそこそこ笑えるのは日本のアニメに共通するところだけれど、主人公のスポンジが擬人化されているところは、日本人には受け入れにくいことかもしれない。キャラの違いがはっきりしているので分かりやすい、と言うことなのかな?(でも、擬人化という点ではアンパンマンも似たようなものかもしれない・・・)

5/19/04
    不動産屋からアパートの契約更新に関する手紙が送られてきた。最初の半年の特別価格($649)と比べると、結構、値上がりしていた($799)。ただ、それ以上に気がかりなのは、次の契約の期間。こちらでは、契約途中で引き払う場合にも家賃を請求されることが多いので、一年契約なら、日本に戻ってからも8ヶ月分の家賃を払わねばならない可能性が(実際には帰国前に清算)。ちなみにsublet(又貸し)は供給過剰なので、借り手を見つけるのは難しいとか。この調子じゃ、留学貧乏になること必至かも。

5/18/04
    ラボの何人かの女の子が、先日、日本料理を食べに行ったとか。私は日本の料理の名前を英訳できないから、最初は何を食べたのか分からなかったけれど、どうやらうなぎホタテの乗った寿司を食べたらしい。でも、基本的に刺身系のネタを好む日本人とは嗜好が異なるのかな?あと、わさびはスパイシーだから好きだ、とのこと。もしかして彼女たち、日本では罰ゲームにしか出てこないような、わさびのたくさん入った寿司さえも、スパイシーと言って食べちゃうのかな(一度食べさせてみたいなぁ・・・(笑))。

5/15/04
    ここのボスは、時々、学生部屋に顔を出すんだけれど、最近、私の机の引き出しにガムが入っていることを経験的に学んだようで、私の所に来ると、ガムをくれ、と言いながら勝手に引き出しを開けるようになってきた。ガムなんて12個入りで1ドルだから、大した額じゃないけれど、教授のくせしてせこいなぁ・・・、と思っていたら、今日は、珍しく(?)新しいガムを買ってきてくれた。細かいことは気にせず、もらった物はあとで返せばいい、というのがこちらの流儀なのかな。

5/13/04
    3時のおやつとばかりに、学生数人とアイスクリームを食べに行った。お値段はジュニアサイズで2.5ドル(1 scoop、日本の倍くらいある)。私には、これで十分なんだけれど、190 cm・100 kgくらいの体格の学生さんは2 scoops(レギュラーサイズ)を食べていた。なお、メニューには3 scoopsまであったけれど、そんなにたくさん食えるか、と言うのが私の感想。ちなみに、彼に、毎日食べてるの?って聞いたところ、"I could"とのこと。甘い物の好きな彼らでも、毎日食べるわけではないんですねぇ。

5/11/04
    ひょんなことから、昼休みに大学の中庭でフリスビーをすることに。「ずいぶん昔にやった事はある」と言ったら、「体が覚えているから大丈夫」と某学生さんには言われたけれど、当然、小学生の頃にちょっとやった物なんて、この老体(?)が覚えているはずがない。狙ったところには飛んでいかないし、うまく捕れないし・・・、とプラスチックの円盤にもて遊ばれてしまった。その12時間後、全身(?)が筋肉痛に襲われたことまでは、恥ずかしいから書かないことにしよう。

5/8/04
    ちょっと前に、某ディーラーから、日本に放置してある車の12ヶ月点検の案内が来たらしい(実家に)。そもそも私は、この点検が強制なのかすら分かっていないので、担当さんにくだらない質問を書き連ねたメールを出してみた。その中で、あの車を廃車にするにはどのような手続きが必要なのかを聞いてみたところ、「海外にいても廃車できるが、その際、日本大使館を通じて意思確認をする」とのこと。でも、何で大使館が出てくるんだろう・・・、と考えると夜も眠れなくなりそう。

5/7/04
    Stupid day二日目。掃除への取り組み方と、その人の出身地の関係を見るのは案外面白い。日本人がいい加減な奴らと考えがちなアメリカ人は、意外にもしっかりと掃除をしているんだけれど、非協力的で働かないのは中国人。日本にいた時も、中国人にはそんな人が多かったから、これは彼らのお国柄?と言うことは、仮に私が非協力的な態度を見せれば、日本人は働かない・・・と言うイメージをアメリカ人に植え付けることになるのかな。となると、あまり変なことはできないなぁ(笑)。

5/6/04
    今日はラボの大掃除(こちらはもう学年末)。大掃除は年末にもあったし、不要なサンプルは時々処分しているから、すぐに終わるだろうと高を括っていたけれど、やっぱり今回も半日潰された。また、disporsableと書かれた試料管を洗って再利用は百歩譲るとしても、机の上をオイルで拭くという(ベトベトになる)のだけはやめて欲しい。学生さんがこの日をstupid dayと言うのも当然かもしれない。とはいえ、見かけだけはかなり改善されたかな?

5/2/04
    韓国料理屋で夕食をとっていた時のこと。隣のテーブルに日本人親子(若夫婦と三歳児?)が座っていたので、こういった親子でも、こんなところで食事をするんだなぁ・・・、と思っていたら、いきなりその旦那の方が私の所にやってきた。なんだこいつは、と思っていたら、いきなり人の皿を指さして"What's this?"だって。普通の神経の持ち主ならば、見知らぬ人が飯を食っている時に、いきなり目の前に現れ、何食ってるの?とは聞かないだろう・・・。留学の前に、常識を勉強してこい!

4/29/04
    日本の某大学からS大先生がやってきた。午前中はここのボス(OMY)と共に、ラボとキャンパス(Central Campus)を見て回り、昼食後にNorth Campusに移動。その後はL教授のラボを見学、North Campus内の散策、その後はS大先生の講演を聞き、最後は、L教授邸で行われたパーティー(といっても、ポットラックスタイル)に参加。楽しい一日を過ごせたのはよかったんだけれど、4月の頭にボスから言われた「5/3が期限の仕事(4/11/04を見よ)」が全然進んでいないのがちょっと気がかり・・・。

4/27/04
    昼に建物の外へ出たら、なんと小雪が舞っていた。最初は桜の花びらかと思ったけれど、やっぱり違う。確かに今日はちょと涼しいかも・・・と思っていたら、ラボの学生さんが「今日はアイスの日(?)だから無料アイスを食べに行こう」と声をかけてきた。こんな日にアイス?とも思ったが、無料につられてアイス屋に向かったら、その途中で中年の白人男性が警察官に手錠をかけられている瞬間を目撃(なぜ捕まったかは不明)。こういった妙な体験が続くと、日記ネタにも事欠かずに済むからいいのかな?

4/26/04
    夕食を食べに中華料理屋に行ったんだけれど、メニューを見ていたら「Stir-fly Pork Kidney ・・・」という文字が目に飛び込んできた。Kidneyは知らない単語だし、隣に書いてあった漢字も読めなかったけれど、まぁいいやと思って注文してみた。待っている間に電子辞書を見てびっくり、Kidneyって腎臓?出てきた料理は、ちょっと生臭かったけれど、食べられるものだったので一安心。ラボの中国人に聞いたところ、彼らはよく食べるそうだが、私の記憶に関する限りでは・・・。

4/25/04
    下からの続き、でもないが、先日のパーティーに来ていた人達の体型を思い出してみるに、案外、異様に巨大化した人は少なかったように思えた。カナダ・ギリシャ・ドイツなど、アメリカ以外の国の人が多かったことを考えると、アメリカ人が異様に巨大化するのは、ひとえに彼らの食生活や生活文化の賜といえるのかもしれない。だからこそ、アジア人でもアメリカで生まれ育った場合には、案外よく肥えてしまうことがある、ということなのかな?

4/23/04
    今週は、実験が全く進まない、という不毛な一週間だった。そんな自分自身を慰め、かつ全てを忘れるため(?)、某学生さん主催のカクテルパーティーに顔を出してみた(ちなみにその招待状が難解だったこと・・・)。10畳くらいのスペースに20人以上の人がいたから、パーティーとしては盛況だったが、なぜか、ラボの人は一人もいなかった。お酒を飲まない人もいるとはいえ、基本的には親しい人との交流を優先する(義理では参加しない)欧米文化を垣間見たような気がしたのは、気のせいではないのかも?

4/20/04
    普段、refillのカップ(Mサイズ用)でコーヒーを飲んでいるんだけれど、grande(Mサイズ)と言わずにスターバックスでコーヒーを頼むと、不思議なことに、tall(Sサイズ)料金で飲めることが多い事が経験的に分かってきた(我ながらせこい・・・)。そもそもrefillカップはスターバックスで買った物なんだから店員がサイズを把握しているべきなのに変な話。でも、正直にgrandeと言うと、カップを持参しても10c安くしてくれないことが多いから、トータルバランスはちょうどよくなっているのかな?(←事実、彼らはいい加減です)

4/17/04
    先日友達から来ていたメールに、「私の会社の人がアメリカに行くとたいてい肥えて帰ってくるというのが常なのですが、体形がそろそろ変わりだしているのでは・・・」と書いてあった。私の食生活はお世辞にも健康的とは言えないし、もちろん、体重計なんてものは持っていない(←売っているのはlbs.表示)。体型が変わっていたら困るなぁ、と思っていたが、今日、最近ここに来た中国人が、細いねぇ、130lbs.(60kg弱)くらい?と尋ねてきた。今のところは、体型は無事に維持されていると解釈してもいいのかな?

4/16/04
    どういう訳か今日はとても暖かい。日中の気温が華氏75度(約25℃)というのも驚きだったけれど、テレビの天気予報で今日の気温はLAよりも高い、といっていたのを見て二度びっくり。そんな訳だからか、某学生さんに、こんなに暖かくなると、今シーズンはもうスキーには行けないねぇ、来年まで待つしかないね・・・、といわれてしまった。確かに来シーズンまで待てば雪は降るだろうけれど、すでに日本に戻っている頃のはず。どうせ海外でスキーをするなら、ミシガン以外のところに行きたいなぁ。

4/15/04
    LAにいる友達が、電線に靴がたくさんぶら下がっている・・・、と言っていたので、私もちょっと探してみたら、確かに、あちらこちらで意味不明な靴がぶら下がっているのを発見。学生さんに言わせると単なるジョークで深い意味はないとか。ただし、スニーカーを買うのも高いし、電線に引っかけてしまうと靴がなくなるから、彼自身はやったことがないとのこと。基本的には酔っぱらった勢いでやってしまうんだろうけれど、やっぱりちょっと理解できないなぁ。でもこれ、半年後に東京ではやってたりして・・・。

4/11/04
    先日ボスが「5/3までに○○を終わらせろ、終わらなかったらクビだ〜」と言ってくれたおかげで、今週末もまた休日出勤(←毎度のこと、とは知っていても言わない約束)。しかし実験の合間に、ネットで遊んでいたら「いつも忙しいと言ってる奴でさえ、1億円あげるからおいでと言ったら、のこのこ現れる・・・」という主旨の文面を見つけてしまった。もっとも、本当にそんなお金をくれる人はいないだろうけれど、この言葉にはちょっと考えさせられますね。

4/7/04
    大学のそばのスーパーを何気なしに物色していたら、ラーメンを発見。もっとも、この手のラーメンは色々なところで見かけるので、アメリカにいる限り珍しいものではないけれど、6種類も置いてあったので、思わず全部買ってしまった。ちなみに何風味かというと、チキン(辛口)・シーフード・チキン・ビーフ・オリエンタル(←よく分からないが・・・)・チリ(たぶん辛口)の6種類。特別おいしいものではない、というのは経験上知っているけれど、29c/個だから、文句は言えないでしょう。

4/4/04
    テレビをつけたら、テレビの時計が私の時計よりも1時間進んでいた。ちょうど1時間というのは何か変だ、と思い携帯電話を見たら、これもまた1時間だけ違う(アメリカの携帯電話は、タイムゾーンを越えただけでも自動的に時間が変わる)。これで納得、もしかして、今日から夏時間?しかし、夜型の生活を送っている私にとっては、ますます一般人の時間帯に合わせにくくなった、と言うことですよね。考えようによっては、ちょっと迷惑な話かも?

3/30/04
    なんと、小泉総理が出ているアメリカ(海外?)向けのCMをテレビで見てしまった。"Welcome"って言っていたけれど、あれを見て日本に行こうと思う人なんているのか、と言うのが私の感想。日本の国際的な役割を考えると、日本もイラクに自衛隊を派遣しました、っていう宣伝をした方がいいんじゃないかという気がしないでもないけれど、テロの標的にされそうだしなぁ・・・。とはいえ国土交通省のみなさん、脳天気な総理の姿というか、バカ殿ぶりはちゃんとアメリカまで伝わったのでご心配なく。

3/26/04
    "How's it going?"という問いかけに対し、何も考えずに(というより機械的に)"I'm good"と答えたら、「本当?疲れた顔してるよ」と言われてしまった。そりゃもうすこし英語が話せれば、多少はまともな答えも返せるだろうが、"good"と"so so"しか知らない私(?)にはいささか難しい相談。それよりも、誕生日を迎えた直後に、こんな事を言われた事の方が大きな問題?ついに年齢がごまかせなくなる時期を迎えてしまったと言うことか。

3/24/04
    某学生さんが「Lost In Translation」のDVDを貸してくれた(当然ながら英語版)。久々に(?)東京の映像を見たという意味では、懐かしく感じたけれど、日本人の感覚からすれば、何となく日本人をバカにした映画、に見えなくもなかった。多少の演出はあるにせよ、アメリカ人から見た日本の姿はこんなものなのかもしれない。でも、アメリカに居ながら、こういう映画を見ると、東京(と言うか日本)の奇妙な点がやたら目に付くのは、気のせいではなさそう

3/20/04
    ついに、アメリカで3X回目の誕生日を迎えてしまった。日本で生まれたとはいえ、日本時間で「誕生日おめでとう」と言われても、こちらはまだ前日。かといって、アメリカが20日になるのを待っていると、日本は翌日に・・・。という訳で、一体どちらで祝うのが正しいのか、というくだらない疑問が発生。年に一度のおめでたい日ということで、二回お祝いしてもらえばいいのかな?

3/17/04
    日本ではなじみが薄いけれど、今日はSt. Patrick's Day。アイルランド系の人々だけがさわいでいた訳ではないのだろうが、緑色のシャツを着たり緑色の帽子をかぶって、町中を歩いている人々を多数発見。ちなみに、大学のそばのパブでは、入店待ちの行列ができていた(←だって、ビールが半額!)。でもこれ、どこかのアジアの国と同じで、理由はなんであれ飲む機会があればいいということか(笑)。

3/12/04
    某日本人研究者(2004/2/19を参照)が今日帰国、ということで、昨夜は何人かの学生さんと共にbar hopping。しかし、いつの間にかアルコール耐性が低下したようで、朝起きたら若干酒が残っていた(6 pt.飲んだはずだから、大瓶だと4〜5本か?)。学生さんに"hangover"と言ったら、笑われてしまったが、「そういう時は、朝からビールを飲めば大丈夫」と妙なアドバイスまでもらってしまった。要するにこれ、日本で言う迎え酒なんだけど、アメリカに来てまでこんな事を言われたということは、酒文化って万国共通

3/9/04
    アメリカのテレビ番組は、平和ボケした日本のそれとは若干異なるんだろうが、"Gun Crimes Hit Home"という公共広告を目にした時には驚かざるを得なかった。毎度の事ながら、アメリカの銃問題の根深さを再認識。それだけ、銃犯罪に巻き込まれる可能性が高いとなると、彼らの多くが、絶えず脂肪の防弾チョッキを身につけている理由もちょっとは理解できそう・・・。んっ、全然関係ないって?

3/6/04
    夜の12時頃、ラボにいたら、某学生さんが「友達の家でパーティーをしているからちょっと来ない」と誘ってくれた。化学系の同じ建物で時々見かける人を含め、総勢15人くらいが集まっていたけれど、少なくともその半分以上が留学生。いやぁ、国際的・・・とは思ったけれど、何で日本人(というか私)だけ、ろくに会話についていけないんでしょうねぇ・・・。まぁそれはともかく、午前4時頃まで飲んでいたので、ちょっと疲れたかも。

3/2/04
    いつの間にか、こちらに来てから5ヶ月が経過実験は全然進まないし、英語もちっとも上達しないけれど、ふてぶてしく(?)もマイペースをキープしているあたりは、我ながら立派な気がする(笑)。でも、ジャンクフードを食べ、POPを飲み・・・、という食生活に限っては、さすがにアメリカナイズされた気がする。この辺にもたくさんいるけれど、異常に巨大化した生物へ変貌を遂げる(= get fat)ことだけは避けねば。

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