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ミシガン放浪記 (2005.10〜2005.11)


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11/29/05
    ラボの人たちと話をしていた時に、1ドルは何円なんだ?と言う話になった。最近は120円くらいかな?というと、某ポスドクに、ずいぶん分かりにくいねぇ、と言われてしまった。確かにユーロがドルとほぼ1:1のレートになっているのに、自称経済大国(?)の通貨単位がドルの1/100の価値しかないというのは、ちょっと変な気もする。デノミが簡単に出来る訳ではないとは言え、ten thousand dollars が何円に相当するかを理解するのに2秒くらいかかる私にとっては、これも何とかして欲しい日米摩擦(?)の一つである。

11/27/05
    今日の新聞の見出しは"It's snowtime!" こちらでも一部のスキー場はすでに営業しているだけあり、記事の一部は宣伝のようだったが、スキーへの意欲をかき立てるには十分。ちなみにミシガン州のスキー場は、コースは短い(標高差は無い)けれど、例年以上に challenging なコースが用意されているとのこと。ただ、よく読んでみると、スキー人口を増やすため、(コースだけではなく、アフタースキーも楽しめるように)色々な工夫をしているというのが本当のところ。集客で悩んでいる点はアメリカも同じらしい。

11/26/05
    ボスと話をした際に、なぜか「帰国したって、もう日本の社会には適応できないよ」と言われてしまった。アメリカでも夜型の生活を送り、日本人とほぼ同様の時間帯に行動しているというのに?ボスは「彼自身がもはや祖国では生活できないし、アメリカにいても変人だ」とフォロー(?)していたが、せいぜい学会でしか行ったことのない日本をよほど変な国だと考えているのだろうか。もっとも、アジア人を評するたびに"(S)he is weird!"を連発するボスの言葉は、真に受けるほどの物じゃないことだけは確かなのだが。

11/25/05
    ここのところ携帯電話の着歌サービス(?)のCMを見かけるようになった。端末の性能という点では、カメラ付き携帯の普及と同様、明らかに日本より数年遅れているが、A2にいて強く感じるのは、機能より値段を重視する傾向が強いこと。短期間で国土を開拓した、即ち、限られた予算内で広範に道路・鉄道・送電網を構築してきた歴史が示すように、誰もが利用できるサービスを提供する事の必要性が、今でも重視されているように思う。利益のために付加価値(じゃまな機能)を付け、価格を維持する日本式とは対照的に。

11/23/05
    このあたりの建物は、スキー場と同様、一日中暖められているので、真冬でも半袖で過ごせてしまう。つまり、炬燵がなくても、部屋の中にいる限りは寒い思いをすることもない。日本の某P氏は、アメリカに炬燵がないのは「人間を怠惰にする危険な装置として発売禁止になっているから」という珍説を唱えていたが、現実には、「石油を燃やせば暖められる場所は、その全てを暖めてしまう」というアメリカ的な発想の方が、よほど人間をダメにしているような気がする。寒さが苦手ならNMTXに住めばいいのだから。

11/21/05
    某学生さんが、妙にさえない顔をしていた。どうやら、ちょっと前に測定した実験結果が論文のデータとして使い物にならないと知ったボスの怒りを買ったらしい。怒鳴られたのは気の毒だが、彼の結果が使えない事はグラフを一目見れば明らかなだけに、そろそろ学位を取る予定の彼にしては、あまりにお粗末。最近の装置は勝手に測定してくれることが多いが、自動的に打ち出された数値を鵜呑みにしているようではまともな研究などできる訳がない、と言う当たり前のことを、彼のさえない顔が思い出させてくれたように思う。

11/19/05
    このあたりでは、真夜中でも交通違反の取り締まりをしているので、警察に捕まっている車をよく見かける。しかし今日の犠牲車(?)は、おかしな事に"PH 7"というナンバーを付けていた。アメリカでは、好きなナンバーも指定できるが、化学を専攻していたって、普通はそんな物にはしない。でも、見方を変えれば、我々が論文を書く際、新規化合物に"MOF-177"のような名前を付ける事と同じ、と言えなくもない。車に面白いナンバーを付けたいから頑張って実験しちゃう人が出るなら、これもいい制度になると言うことか。

11/17/05
    明日のゼミで、実験の進捗状況を話さねばならないのだが、その準備もろくにせぬままいつもの場所に行っていた。"Michigan Senior 06"とか書かれたTシャツを着て騒いでいるおねーちゃんがたくさんいたからか、店内はずいぶん混雑していたが、見方を変えると、あたかもGGW(←意味は自分で調べてね)を見ているようで面白かった。しかし、中にははじけすぎちゃって、救急車のお世話になった人も・・・。飲み過ぎて壊れちゃう人が出るのは、アメリカでもよくある事なのだろう、きっと。

11/15/05
    NYYの某選手は、必要とされているか否かを年俸で判断したようだが、科学者はどうなのだろうか?最近のC&ENによると、アメリカではPh. D取得者の初年度の給与は$65000(その額は学部卒の2倍!)。雇用者の平均でも、Ph. D卒が$93000と学部卒($63000)の1.5倍になっている。学位取得者を雇うのは大手企業が中心になるにせよ、給料から見れば、日本の博士がいかに低い評価しか受けていないかがよく分かる。日本では、景気のいい某T社に就職しても初年度から700万円もらえるかどうか疑わしいのだから。

11/14/05
    季節感を先取りするという意味では、テレビのCMも負けてはいない。ここのところ、カボチャに代わり、Xmas関連商品の宣伝よく出くわす。でも、本当に冬が近づいていることを実感させてくれるのは、冬用の車のタイヤや融雪剤のCMを見た時。特に、日本で見かけたことがなかった融雪剤の宣伝は、関東で育った私に新鮮な感覚をもたらしてくれる。もっともA2では、毎年、道路が白くなるまで融雪剤を撒いているんだから、いまさらCMなんて流さなくてもいいような気もするけれど。

11/13/05
    日本はどうだか知らないが、このあたりのスターバックスのカップが、最近になってXmas仕様の赤い物に変わった。入り口のドアにはリースも飾ってあったので、店内で一足早いXmas気分に浸ってくれと言うことなのかもしれないが、thanksgivingを前にしてXmasとは、いささか気の早い話。商売心のない私から見れば、スターバックスでXmasフェアをしたところで、収益が上がるとも思えないが、毎年、といったXmasカラーのカップがお目見えすることを考えると、実際には、一定の効果があると言うことなのだろう。

11/11/05
    長く実験をしていれば、使っている装置が故障することもあるけれど、ミシガンに来て以来その頻度が激増したように感じる。日本では起こらなかった事だから、アメリカの装置が壊れやすいだけの事だと信じているが、一部の学生には"Don't break"とからかわれる羽目に。実際には、装置の故障に直面する確率は実験をする頻度に強く依存するし、彼らの冗談に対しては"I'm gonna break you"と言い返せばいいだけのことだが、願わくば、私の使った直後だけは、正常に動いて欲しい。

11/9/05
    10月末でまた一人ポスドクが去っていったので、いつの間にか、ラボの中で最年長になってしまった(もちろん、ボスは除く)。そもそも、このラボには、その風貌と実年齢のバランス(?)が崩れている人が多いのが問題なのだが、見方を変えれば、いつまでもポスドクを続けているべきではないと言うことなのだろう。そうは言っても、求人がなければ職を得られる理由もないので、もうしばらくはこの状況に甘んじるしかないと言うのが悲しい現実。仕事をしないS研究所の職員が定年を迎えるまで、あと10年は必要だというのに・・・。

11/7/05
    私にはあまり関係のない話だが、いつの間にかラマダンが終わったようで、某ポスドクは、これで昼間もコーヒーが飲めると楽しそうに話していた。意外にも、喜んでいたのは、彼の隣に座っている中国人の学生さん。これで、昼間でも、彼を気にすることなくWendy's(のハンバーガー)が食べられると言っていたくらいだから、この一ヶ月間は、一応、気を遣っていたと言うことなんだろう。イスラム教とはあまり縁のない人々も巻き込んでいたと言うことは、このラボの他民族性(?)を表しているのかもしれない。

11/5/05
    服装と言えば、最近、何かと話題になっているのがNBAのdress code問題。「彼らはバスケで飯を食っているんだから、何を着たっていいじゃないか」と言う人もラボにはいるが、彼らの姿がメディアでたびたび流されることを考えると、節度をわきまえた服装が要求されるのは分からなくもない。(服装だけでなくボランティア活動などを含め)置かれた立場に見合った行動をしないと、たとえ選手として優れていてようとも、ここアメリカでは、人間として尊敬されることは決してないと言うことなのだろう。

11/3/05
    ボスがくれた最近のTIME(Asia版?)の見出しを見て驚いた。"The making of the MODERN MALE." つまり、最近アジアの男性がエステに通ったり、ファッションにお金をつぎ込んでいるという、欧米人にはいささか理解しがたい行動についての解説。(金銭面で)生活にゆとりが出てきた事に加え、女性がおしゃれな男性を望むから・・・が、およその内容。外見の重要性は否定しないが、それだけで勝負できるほど世の中は甘くはない。エステに行くよりも、アメリカ生活で揉まれた方がよほどいい男になれると私は思うけれど・・・。

11/1/05
    J-1ビザの場合、渡米後の2年間は納税額が優遇されているが、この10月から正規の金額を納めねばならなくなった。以前から分っていたとは言え、給与明細を見て絶句。Social Security Taxや保健に加え、新たに政府と州にも税金を納めたため、給料の3割が天引きされていた。日本での納税額が2割程度だったことを考えると、割高感は否めない。さらに、MIではセールスタックス(6%)に加えチップ(〜20%)を払わねばならないので、事実上、収入は額面の半分しかない。そう考えると、日本は案外税金の安い国なのかもしれない。

10/29/05
    ここのところ、外を歩いていると、かなり明るい赤い星が視界に入ってくる。あの明るさで赤く見えるのは火星だろう・・・と漠然と考えていたろころ、"Don't miss Mars"という新聞の見出しを発見。前回(2003年)の大接近では、ミシガンのように高緯度の場所では観測しにくかったそうだが、今回は、A2でもよく見えるので今回を逃すな(でも、その距離は43.1 million miles)、という読まなくても内容が想像できてしまうようなことが書かれていた。次回の大接近は2018年になるそうだが、その時、私はどこから火星を見るのだろう。

10/27/05
    ついに今シーズン23個目の熱帯暴風雨(Tropical Storm, TS)が発生。しかし、23個のTSが発生が発生したのは1991-93年以来と言う事を知る人は少ないはず。これは、CO2が問題にされる遙か昔、日本の環境問題=酸性雨だった(?)頃にも、数多くのTSが発生していた時期がある事に他ならない。マスコミが吹聴する「CO2濃度の増加→地球温暖化→TSの異常発生」の三段論法は本当に正しいのだろうか?考えることを放棄した日本人にとっては、マスコミの愚劣な報道の方が、台風(TS)よりも危険な存在に見えて仕方がない。

10/26/05
    気のせいなのか、最近iPodの電池の寿命が短くなったように思う。むろん私は、毎日充電するほどまめじゃないから、実際には、タイミング悪く電池の残量が減っただけの事かもしれないが、こちらにはiPodがらみの訴訟を起こす人も沢山(?)いるだけに、勝手にiPodの悪いイメージを作り出すのは意外に簡単。しかしよく考えてみると、私が家に帰る頃の外気温はすでに35F(2〜3℃)。最近になって電池の性能が劣化したと言うよりは、ここのところ急に温度が下がってきた(寒いところで使っている)ことが問題なのかもしれない。

10/24/05
    フロリダに上陸したハリケーンWilmaの様子をテレビでちょっと見たのだが、(真夜中に私のホテルにやってきたKatrinaとは違い)昼間に上陸するとこうやって中継されるのかと妙に関心。Cat. 3でさえ周囲をあれだけ破壊してくれるのだから、Katrina(Cat. 4)がいかに凶暴だったかを再認識したものの、お天気おねーさんを避難命令が出ているような地域に連れて行き、状況報告をさせる事の必要性については疑問を感じなくもない。言うまでもなく、お天気テレビの役目は避難勧告であり、壊れた家を映す事ではないのだから。

10/23/05
    100年ほど前、Ann Arborにもトロリーが走っていた事を示す写真が新聞に載せられていた(開通は1890年)。当時は、デトロイトにも$1程で行けたようで、それ以外に交通手段を持たなかった人々の足として利用されていたらしい。しかし1917年の衝突事故と、廃止を決定づけた1925年の車輌火災を機に、人々の交通手段は短期間でバスへと変わったそうだ。これが、デトロイトの自動車工場のせいか、それとも時代の要請だったのか、私には分からないが、その最後があまりにあっけなかった事は、少し残念な気もする。

10/20/05
    午前3時過ぎに携帯電話が鳴り出した。こんな時間に・・・と思いつつも珍しく電話にでたら、意外な人達からの電話だった。どうやら彼ら、所用(ECS Meeting)でLAに来ているらしく、そのついでに電話をくれたとのこと。ただ、ホテルから電話をかけたところ(外線は9発信)、最初はなぜか911(Emergency Phone Number)に繋がってしまったようで、私を捕まえるのにちょっと苦労したらしい。他愛もない話の後に、金曜日にLAで飲もうよと誘われたけれど、さすがにA2からはちょっと遠すぎる。せめてChicagoだったらねぇ・・・。

10/19/05
    日頃の不摂生は否定しないが、ラボの誰かから風邪を移されたようで、咳が出たり、鼻水が止まらなくなったり・・・と、普段の半分くらいしかエネルギーがない。でも、食欲は十分にあるので、ゲホゲホと咳をしながらWendy'sに行ったところ、普段は愛想の悪いレジの黒人のおばちゃんに「お大事に・・・」と言われてしまった。端から見ると、そこまで重病に見えるのか、と言う気がしないでもないが、日本だと病院に行かない限り耳にしない言葉をWendy'sでかけられる点は、アメリカのいいところでもあるように思う。

10/17/05
    某新聞に「海外留学後に早期退職する若手官僚に、留学費の返還を・・・」と書かれていたが、おかしな話である。留学で刺激を受けた人が早期退職する事には、Ph. DやMBA取得者を評価せず、学部卒を採りたがる日本式採用システムが関係しているというのに。なぜアメリカのように、学位(や資格)を持つ人材を積極的に登採用できないのか?小手先だけの変化(法律)で問題(早期退職)をかわそうとしても、優秀な人材を繋ぎ止めておくのは難しい。投資した金額に見合った成果が得られない事には、確固たる理由がある。

10/16/05
    昨日のPenn State戦では、残り0で逆転に成功したミシガン大だが、今日発表された(25位までの)ランキングには入っていない。2週連続でランク外だったのは、長い歴史の中でも初めての事だけに、今シーズンの戦績がヘッドコーチの進退問題にも発展している理由も分かる気がする。私にとっては、フットボールをよく知らなかった03シーズンの成績がもっともよく、色々知識を得つつある05シーズンが最弱チームというのは皮肉な結果だが、これこそ、(帰国後を含め?)末永くUMを応援させるための天の計らいなのかもしれない。

10/15/05
    多くの日本人はリスを見ると喜ぶが、さすがに毎日見ていると、何とも思わなくなる。そもそも、日本のテレビで見たような、リスが前足で木の実を抱えている姿など、(木の実が落ちるこの時期を除けば)ほとんど目にすることがないのに加え、写真のように、鼻を地面にすりつけ餌を探している事の方が圧倒的に多いと、かわいらしさも半減。さらに、鼻で餌をかぎ取るや否や、前足で掴まず、そのまま口にする姿は、醜くすら思える。真夜中に見かける狸(?)の方がよほどかわいらしく感じるのは、単に、見かける頻度の問題なのだろうか?

10/13/05
    しつこくレストランについて続ける。久々にインドカレーを食べに行ったのだが、インド人が沢山いたのが印象的だった。多くのインド人に囲まれると、A2にそんなに沢山のインド人がいたかな?と、一瞬考えてしまうが、中華料理屋や韓国料理屋に行くと、そこにも、多くの中国人や韓国人がいるから、レストランにはその国の人たちが集まりやすいと言うことなのだろう。しかし、日本食のレストランで日本人を見かけた経験は意外に少ない。アメリカナイズされた料理(寿司?)は、日本食とは呼べるような代物ではないと言うことか。

10/12/05
    大学のそばに数軒の韓国料理屋があるが、それらの客層には特徴があり、韓国人ばかり入っている店があれば、アメリカ人ばかりという店もある。韓国人に言わせると、前者の店の料理が一番まともらしいが、私の好みとはちょっと違う。一方、韓国人に敬遠される後者の店は、悪食の私にとっても受け入れがたい。結局、適度にアメリカナイズされた(?)店が、私には合っているらしい。なお、その手の店に行けば、様々な人種を目にすることができるのは「料理にも最大公約数的な味がある」事の証なのかもしれない。

10/11/05
    ヨルダン生まれの私のボスに、ラマダン中の食事はどのようにしているのか尋ねたところ、「そんな戒律に従う訳がないだろ・・・」という趣旨の答えが戻ってきた。確かに、普段からビールを飲んでいる人が、ラマダンを始めるとは考えにくいが、高校の頃からアメリカに住んでいれば、こちらの悪しき文化(?)に誘惑される機会が多かった事も容易に想像できる。なお、ラマダンを始めている某ポスドクには「お酒を飲んでいることは言わないでね」と頼まれてしまった。でも、もう遅いって、すでに、彼には暴露しちゃったから(笑)。

10/9/05
    今シーズンのWolverines(ミシガン大)は、期待はずれ。昨日の試合でも、Golden Gophers(ミネソタ大)に逆転負けし、Big Tenタイトルはすでに絶望的。そして、写真に写っているBrown Jugも取り返されてしまった。これ、私がよく行くバーの名前でもあるけれど、もとは1903年の試合の後、ミシガン大がそのJugをミネアポリスに置いて帰ってしまった事に起因する。「試合に勝てばJugを返してやる」とミネソタ大に言われ、取り返したのが次に対戦した1909年。近年は、そのJugが対抗戦のトロフィーになっているのは、(この辺りでは?)かなり有名な話でもある。

10/7/05
    某学生さんが、大学の試験の過去問を手に、面白い話をしてくれた。その中の一問が「ペットボトルからその原料を効率よく回収し再利用する方法を考えろ」というもの。加水分解して・・・と言うのが正解のはずだが、ミシガン州ではペットボトルが10cになる事に目を付けた一人が、昨年、「換金して原料を買った方が安い」と書いたらしい。リサイクルが割に合わないのは周知の事実だけに、教授も点数を付けざるを得なかったと言うのがオチだが、そんな冗談の通じる先生が大学にたくさんいれば、授業も魅力的になるかもしれない。

10/5/05
    とあるポスドク(レバノン出身)が、今日からラマダンが始まった、と話しかけてきた。日中に何も食べられない事はダイエットになるからいいが、コーヒーが飲めないのが辛いとのこと。ならばこれからの1ヶ月間、毎日、彼の前でコーヒーをうまそうに飲んだらどうなるんだろう・・・なんてことを、ちょっと考えてしまった。もちろん、他人の宗教を否定するかのような行為は、仮に冗談だとしても、取り返しのつかないことになりかねないだけに、小心者(?)の私は、彼に隠れてコーヒーを飲むように心がけた方がいいような気もするが。

10/4/05
    よく行くバーのバイト(Jecky)さんの話。表向きの閉店時間は2時だが、実際に閉められるは3時近くになるとのこと。その後、店内の清掃などをしていると、仕事が終わるのは4時前。しかし彼女、翌日は授業があるので、普段は8時前に起きねばならないと言っていた。それだけ働いても、彼女の時給はたったの$2.65。基本給にチップが加わるから、本当に時給300円で働いている訳ではないけれど、これにはちょっとびっくり。こんな話を聞かされると、チップをはずんであげないと、と言う気になるのは私だけであろうか?

10/3/05
    ミシガンに2年もいると言うことは、駄文を弄したこの不定期日記の連載回数も350回程になるはずなのだが、依然として、その内容には何の進歩も見られない。これだけ訓練を続けて(?)いるにもかかわらず、4-5行の文章すら満足に書けないのは、よほど物を書くセンスがないと言うことなのだろう。日本語をうまく操れないようでは、論理的な表現を要求する英語を使いこなす事など絶望的。英語をマスターしよう・・・といった余計な色気は出さず、おとなしく研究に専念する方が、身の丈に合っているのはほぼ確からしい。

10/1/05
    早い物で日本を発ってからもう丸2年。渡米直後は、見るもの全てが目新しく感じられたという意味で、それなりに得る物もあったが、最近得た物は、残念ながらKatrinaくらい。確かに、つくばよりもAnn Arborに住んでいる時間の方が長くなった事を考えれば、多少退屈するのは無理もないが、こんな私でさえ、異国の地にそこそこ順応していると言えるかもしれない。とはいえ、そろそろ新たな刺激が欲しくなってきたのは否定しがたい事実。日本に戻る前に、何か(楽しい?)事件が発生する事はあるのだろうか。

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