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LA に長期滞在 (2008.9〜2008.10)


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10/31/08
    今月は忙しかった、と言うのが正直な感想。次から次へと締め切りに追われているうちに一ヶ月が過ぎ去ったように感じる。そんな10 月も今日のHalloween でおしまい。この辺りのバーでは、前日の夜から仮装して騒いでいる人もいたが、上には上がいてUCSB のあたりでは、そこら中でパーティーをしているようで、$5 程払えば誰でも入れてもらえるらしい(真偽の程は不明)。なお某PD は、Halloween とは、女の子が狂った格好をするための日じゃないの?と言っていた。当たらずとも遠からずと感じるあたりは、私も歳なのかも知れない。

10/29/08
    家に帰ったら、新しいドアマットが置いてあった。「こんなのいらないよ〜」と思ったものの、管理人が言うには、部屋のカーペットをきれいに保つため、古いものと取り替えて欲しいそうである。しかし、見れば見るほど退屈なマット。ちなみにそのお値段は?カップラーメンの値段を言い当てるよりはるかに難易度が高そうだが、値段を言い当てて得意になることは、ホテルのバーが高いかどうか議論するのと同レベルの愚行。日本の馬鹿な新聞記者のようにどうでもいい高尚な事ばかり考えるのはやめて、今夜はゆっくりと寝ることにしよう。

10/27/08
    私は電話をかける事が好きではない。相手がアメリカ人となれば尚更。現実に、渡米直後など、相手が何を言っているか理解できた試しがなかったから。そんな訳で、メールで済むことは極力メールで済ませていたのだが、最近、どうしても電話をかけねばならない機会が増えたように思う。その結果分かってきたのは、電話越しの英語が理解できない人とは、実際に会って話しても、同じ問題に遭遇するということ。私が電話好き人間になる事は今後も無いだろうが、電話アレルギー(?)くらいなら、そろそろ解消できるかも知れない。

10/25/08
    株で損する程の財を持たない私でも、株価の下がり具合を知ると、こちらの経済状況が普通じゃない事は理解できる。しかしそんな最中、ご近所では、Chevron が昨年潰れたスタンドを改装中。ちょっと前のガソリン価格の急騰ぶりを見て進出を決めたのだろうが、機を逸した感は否めない。その一方、スタンドのそばにはget7digits と書かれた小さな看板が。こんなご時世だけに、$1000 と言う甘い言葉が人々の心を惑わすのだろう。合理主義を突き詰めると、金が全て(?)というアメリカ式に至るのは無理もない事なのだろうが。

10/24/08
    ここのところ、あまりの雑用の多さに辟易している。この手の仕事の処理能力は、そこそこあると思っていたが、これだけ進まないと、その認識を改めねばならないように思う。そんな事をぼんやりと考えていた矢先、ラボの秘書が「私とA は、事務仕事を頼んでもすぐに片付けてくれるけれど、B は文句ばかり言って・・・」と言い出した。それは私もかなり前から気付いていたが、これが意味するのは、私の事務仕事が今後減る可能性は極めて低いと言うこと。経理のまね事をアメリカに来てまでやるとは、昔は想像も出来なかった事なのに。

10/22/08
    某学生と話をしていた時に、"pop" と口にしたら、NY や LA では、そうは呼ばないという。でも、ミシガンでは・・・と言ったところ、中西部は、アメリカの両海岸沿いではないとのこと。つまり自称都会派アメリカ人(?)を気取るなら、ちゃんと"soda" と呼ばねばならないのだろう。その後、家で何気なしにテレビを見ていたら、彼らもsoda と呼んでいた。テレビ局は東海岸側にありそうだから、それも当然か?結局、5 年経ってもこの程度の単語すら使い分けられないようじゃ私の英語力も推して知るべし、と言うのが今日の悲しい結論である。

10/20/08
    学内のloading dock へ行ったついでに、体重を量ることに。LA に移ってきてから体重を量った記憶はほとんど無いので、恐る恐るはかりに乗ったものの、値は140 lbs.(64 kg)ほど。ミシガンにいた頃に比べると、若干の増加傾向にあるようだが、いずれも業務用のはかりによる数値ゆえ、これが深刻な変化なのか否かは見当も付かない。日頃の不摂生を鑑みれば、毎年1 kg ずつ増えたとしても驚きはしないが、周囲に言わせれば、まだ痩せすぎの部類だとか?体重のコントロールは、数年後の測定結果を見て決めることにしよう。

10/18/08
    iPhone を使い始めてからそろそろ2 ヶ月。メールのチェックに場所を選ばない点は便利だが、受信後の処理能力を見ると、常識的なサイズの添付書類を開くのが精一杯。PC 以上にフリーズする点(と毎月の支払い?)は、従来の電話とは一線を画しているけれど。それでも、その意義をGPS や音楽用端末として捉えるならば、十分便利なはず。なお、バスの中で操作をしていて気付いたのは、大学に近づくと、通信速度が極端に低下すること。通信網の整備が通信量に追いつかないのは、AT&T にとっても頭痛の種かもしれない。

10/17/08
    知人からのメールに書かれていた、研究費申請の時期だがアイディアが・・・、と言う言葉を見て妙な違和感を覚えた。しばらくして気付いたのは、私のラボとの違い。つまり、ボスが有名になりすぎたこともあり、ここでは大型予算を取るのも比較的簡単。その一方、予算の出所を満足させる成果を要求される点は結構なプレッシャーに。大型予算が付くのは、その目標を短期間で達成したいと言う省庁の思惑故だが、予算額と研究の自由度は相反すると言う現実は、長い目で見た場合必ずしもいいことばかりではないような気がする。

10/15/08
    大統領選が近づいてきた今日この頃、近所の7-eleven では、コーヒーを買う際、赤か青のカップを選べるようになっていた。投票を喚起するにはいい方法なのかも知れない。ちなみに、この辺では青い方が優勢か。コーヒーと言えば、スタバで買ったばかりのコーヒーを床に落とした客を見かけた。動揺している本人を尻目に、買ってすぐに落とした人は初めて見た、と言う店員の言葉を耳にし、私が固まりそうになってしまった。その店員は"I'm joking." とフォローしていたが、性格の悪そうな顔をしているから・・・(きれいなんだけどねぇ)。

10/13/08
    最近文句ばかりが並んでいるが、毒を吐き続ける事にする。現状認識能力に難ありと感じるのは、何も学問の世界だけではない。最近の日本の政治を見ると、次の選挙後が心配になる。政府の責務は、仮に大衆が理解せずとも、出来ているとは思わないが正しい選択をする事ゆえ、その意味での政権交代はやむ得ないが、一部の政党の主張が反政府的ではなく反国家的(集団的自衛権や国家利権の否定など)に映るので。野党の高支持率が「国民は両者が違う事すら認識していない事を意味している」としたら、困った事態である。

10/11/08
    某学生の娘さんにとって初めての誕生日を記念したBBQ があった。さて、彼女の住む大学のFamily housing へ行くたびに感じるのは、中国や韓国から来たであろう学生・PD を、アメリカ人以上に目にする事(なお日本人はほとんどいない)。頭脳流出と呼べるのはせいぜい1-2 割だろうから、彼らの存在が日本にとって即驚異なるとは思わないが、日本の文教族の方々にも、せめてこんな情景が目に入る理由くらいは勉強して欲しいものである。日本の構造的な問題を認識しない限り、その理由は絶対に分からないだろうから。

10/10/08
    下の補足。何も、お金があればいい研究が出来ると言う訳ではない。国家としていくつかのプロジェクトに重点を置いてしまうと、それ以外の研究にお金が回らなくなるという弊害もあるのだから。現実には、必要な時に必要な物(広義に捉えれば研究のしやすい環境)が重要であり、それらを提供出来ない国では、頭脳流出が起きる(私のことではない)。iPS 細胞がらみの研究のように成果が出てきてから手厚く予算を付けるのではなく、まずは頭脳流出が起きた理由を検証することの必要性を、お役人にも理解して欲しいものである。

10/9/08
    日本人によるノーベル賞の受賞研究は二つに分類出来そうな気がする。一つは、数十年前の理論物理や有機合成という、比較的低予算で研究が出来なくもない物。つまり最近、理論物理に巨額の予算が付くのは下心ゆえ。他方、生理学分野の受賞は、概ね海外での成果によるもの。言い換えると、中途半端に金のかかる研究は、当時の日本では制約が多すぎたと言うことか。要は、国家としてノーベル賞受賞者を増やそうとするのであれば、それ相応の国家戦略が必要と言うことだが、文教族 文科省には難しい宿題かもしれない。

10/7/08
    相変わらず研究費がらみの仕事が次々に降ってくる。お金の出所が似ているので、その要領には共通点もあるが、やっつけ仕事レベルで対処できるほどやさしくはない。よく言えば、縦割り行政のおかげで、複数の省庁から予算が取れると言う事だが、悪く言えば、税金の効果的な活用からはほど遠いと言うことか。でも、最大の問題は、この手の仕事が、ラボ内で不平等に分配されていること。休暇と称し北米から脱出している二人のPD に、毎日添付書類付きのメールを送り続けてやりたいと、とは口が裂けても言えないけれど。

10/5/08
    未明に近所の吉野家へ行ったところ、案の定・・・と言う客層だった。昼間でも、ホームレスっぽい人が店内で物乞いをしていることがあるくらいだから、驚くほどのことではないが、日本人観光客は、夜間に利用するのは控えた方がいいかもしれない。◆こんな状況を打破したいからなのか、Obama 応援団が、プラカードを持って何か叫んでいた。政権党や大統領が変わろうとも、働かない人が食えるほど世の中は甘くないと思うのだが。◆母親の誕生日につき、お祝いの言葉を頂きありがとうございます。本人にも伝えておきます。

10/4/08
    二日前、部屋でハチを見つけたのだが、天寿を全うさせてあげようとほったらかしにしておいた。しかしながら、その思いもむなしく、シャワーを浴びていたら、そのハチに足を刺された。思わず手で振り払ったところ、シャワーに撃たれ排水溝へと(合掌)。ご主人様には逆らわない方がよかったじゃないかと・・・?◆そんな今日は、知人の結婚式。こぢんまりとしたパーティーへ行ったが、なぜかビデオゲームが始まった。私には退屈。◆日付の上では、母親の誕生日。ハチに刺されはしたものの、元気にやっております(生存確認)。

10/2/08
    私がMI に着いたのは10/2/03丸5 年もここにいると、時にアメリカにいるから得られた物と、日本にいたら得られたであろう物を連想してしまう。前者は、いい意味でのいい加減さ、少々では動じない図々しさ、外人の友達、英語でメールを書く速さ、飲んだビールの銘柄の数、日本を客観的に眺める能力などか?後者は、安定した職業とそれに伴う年収、きれいなお嫁さん、温泉旅行の回数、小さいながらも我が家?しかし、後者の項目を見ると、小さくまとまってしまい、夢がない。日本はそんなに活気のない国だったのだろうか。

10/1/08
    大学生協へ行ったら"Books for blood" と言う文字が目に入ってきた。売血の勧めかと思ったが、さすがにそうではなかった。献血をした人は、教科書を買う際、生協の本屋で行列を作らずに済むと言うのが真相。さてその教科書だが、学生にとっては結構な負担になるらしく、そんな状況を緩和するため、学期が終わったらそれらを生協が買い取ってくれるとか。教官はいいテキストを選んでいるはずだから、それを売りさばかねばならないとは本末転倒。もっとも、金銭的に余裕があるなら、全ての本を手放す必要はないんだけれど。

9/29/08
    金融機関のbailout plan はすんなり議会を通ると思っていたが、否決されていた。その後の株価の下落状況を見れば、少なくともその筋の人には期待はずれだったのだろう。とは言え、大統領の年収が某証券会社のCEO の数日分なんて話を聞くと、否決された理由も分からなくはない。感情論に走らず冷静かつ迅速に対応する事が必要のような気もするが、Wall street より Main street なんて事を考えてしまうと、咄嗟の判断も鈍るのだろう。日本から少しでも学んでくれれば、我々の失われた10 年だって報われるだろうに。

9/28/08
    ゴネ得発言の大臣は事実上の更迭だったのだろうが、私の感覚からすれば、これこそ正論。無論、成田に住んでいれば考え方も変わったかも知れないが、滑走路の整備の遅れが国家としてどれほどの経済的損失になるか冷静に考えれば、その発言に対し批判的な意見しか聞こえてこない現状は由々しき事であろうに。経済的な損失は税収の減少(国民にとっての増税)にさえも繋がる事を考えれば、強制収用だってやむなしが現実。日本の民主主義とは衆愚政治を意味する点を再認識するには十分な出来事ではあるけれど。

9/26/08
    ラボにいるPD の一部を見ていて漠然と感じるのは、普段の偉そうな(?)口ぶりから想像していた程は優秀じゃないと言うこと。むろん私の勘違いかもしれないが、彼らの多くの母国語は英語。つまり、巧みな英語表現を耳にすると、過大評価となることもあるのだろう。逆に言えば、本当に切れる人は、この国でも一握りに過ぎないと言うこと(でも、確実に存在する!)。そう考えれば多少は気も楽になるが、英語力ゼロの私が彼らを蹴落とすには、彼らの数倍の能力が必要になるのが現実。日本語が万国共通語だったらねぇ・・・。

9/25/08
    車の中から話しかけてきた人がいた。彼が何を探しているのかよく分からなかったのだが、最後に直球勝負の質問が。ドラッグやっているかって。私が気付かなかっただけで、売人や常用者が周囲にたくさんいるという事なのだろうか。◆某PD が、ある外人の顔写真を目にし小泉みたいな顔をしていると言っていたのは昨日。最近の日本の総理に比べれば、彼にはまだ存在感がある、なんて思っていたら今日になっての引退騒動。新首相には、たとえ否定的な意味合いになるにせよ、国際的に有名になって欲しいものです。

9/23/08
    某学生とPD が部屋の外で口論していた。彼らが共同研究を始めてからというもの、およそ隔週単位で喧嘩をしているので、こんな光景もすでに珍しいことではなくなりつつあるが、二人とも言い合いをせずに済ませる方法を全く学ばない点は不思議で仕方がない。科学者ならば、物事には理由がある事くらい知っているであろうから、その原因を分析し、いかに相手と仲良くする(または、叩き潰す)べきかを悟ってもよさそうなものなのだが。喧嘩ばかりしているというのは、研究者として未熟な証拠ということだったのだろうか(笑)。

9/21/08
    ここ数週間のうちに、ひょんな事から中学時代の同窓数人とメールのやり取りをする機会があった。偶然にも、彼らがアメリカにいた時期があった(旅行ではなく)事を知り、二度びっくり。彼ら以外にも、中学の同級生にアメリカで暮らしていた人が何人いたことを思い起こせば、昨今における海外生活など、100 年前の洋行とは比べものにならない程身近な事なのだろう。お金さえあれば何でも手に入る国にいる限りは、そこでの生活も単なる手段。経験を積んでいるつもり、にならないよう気をつけたいものである(自戒を込めつつ)。

9/19/08
    現在の私を全否定したのは、某先生のありがたいお言葉。アカデミックに残るなら現実的な目標を定めること(年間の論文数など)。核となるスキルをうまく活用し、長期的に見て筋の通った研究を進めること(研究対象を頻繁に変えるのはダメ)。研究を続ければそのスキルも向上するが、便利屋ではだめ(本人色を出すには独立するしかない)。成果を出しても周囲に認識されるまでには2-3 年かかる(顔を売れ)。なお採用では、次のポストを取るに十分な成果を挙げられる人物かを判断する事も多いとか。なるほど勉強になりました。

9/18/08
    某メンバーに最近のラボの問題に関する感想を求められた。かなり遠回しに答えたにもかかわらず、動揺させてしまったようで、夜にはメールまでもらってしまった。これに関連し最近感じるのは、ラボでのpolitics に関わる相談を受ける機会が増えたこと。ただ、問題はpolitics よりも、上に立つ人々の一部が必ずしもfair に振る舞っていない事。でも、どこかの国と同様、上層部が実態をあまり直視しようとしない(気付いてすらいない?)現状を考えると現状打破は難しい。そんな訳で、私も当面の間は、偽善者ぶるしかなさそうである。

9/16/08
    ハリケーン後の様子を中継していたレポーター曰く「まだ戻って来るな」とのこと。これが被害の度合いを端的に表しているのは想像に難しくない。ライフラインの復旧にまでには数週間必要か。◆リーマン破綻の件も大々的に報道されている。業界4 位の会社を政府が見捨てたのは、Wall Street の人々の高給ゆえ?普通の会社員とは桁違いの給料をもらっていると、潰れたって誰も同情しないのだろう。◆これで円高になろう物なら、私の蓄えはドルで持っているしかない。これぞ当面はこちらで暮らせと言う神のお告げだったりして?

9/14/08
    某学生が、水の入ったペットボトルを見て、ミシガンで買ったの?という。何で分かったのか聞いたところ、MI やMN あたりで売られている水は、(本当に中西部の水かどうか定かじゃないようだが)Ice Mountain ブランドなのだと言う。確かに、その会社のweb site にLA のZIP code を入れると、このあたりで一般的なArrowhead のページに飛ばされる。ミシガンにいた頃は、AquafinaDasani を飲むことが多かったので、全く気付かなかったが、水にも、アメリカ人なら誰でも知っている事実がたくさんあると言えそうである。

9/13/08
    最近知ったのだが「安心実現のための緊急総合対策」と言う提言があったらしい。誰がたたき台を作ったのか知らないが、まさに支離滅裂。結局は、選挙対策ゆえにお金をばらまきます、と言う事なのだが、この対策を餌にして国民を釣ろうとしていたとは、物事の認識が甘すぎる。これを読む人は、一般的な選挙民以上に、政府の政策に対する関心を持っている事をふまえれば、少なくとも筋の通った話を作らねばならない事くらい分かるであろうに。散財しながらの財政再建、本当にできるのならどうぞ、と言うのが門外漢の感想である。

9/11/08
    大学のそばのレストランで耳にした話。現在の家賃は単位面積あたり$2000 だが、次回の更新で$6000 に跳ね上がるのだという。月に100 万円も賃貸料を払おうものなら商売にならないので、来年の6 月半ばで店を閉めるそうだ。彼が言うに、この辺りの家賃の高さは尋常じゃないとのこと。たしかに、1ベッドルームで30 万円、2ベッドルームだと40 万円にも、と言われると、普通の学生(や私)では手が出ない。結果的に、マンションを建てても空室だらけらしい。だとすれば、家賃を高めに設定せざるを得ないのも分からなくはないけれど。

9/10/08
    先日のゼミで泣き出してしまった学生は、その後やる気を失ったように見える。むろん、5年間も学生稼業を続けるので、一時的にこのような事態に陥るのは分かるが、彼女の性格を考えると行く末が心配。と言うより、最近はネットとチャットで時間を潰しているようにしか見えないのが痛々しい。そんな学生を勇気付けるも、引導を渡すも、究極的にはボスの仕事。本人のやる気の有無がその判断の元になるであろうから、彼女の将来までは見当が付かないが、学位とはこんな事態を乗り越えた人だけに与えられる物だと私は思う。

9/8/08
    某学生が装置の調子がおかしいと文句を言っていた。私は端から見ていただけなのだが、どうやら問題は、装置そのものではなく、最近交換した酸素ボンベだったことが判明。99.999% の高純度なんて言いつつ、かなりの不純物が混じっていたのであろう、きっと。業者の持ってくる物が信用できないとは情けない話だが、幸い(どこぞの国の食品問題とは異なり?)注意深く実験操作をしている限り、不可解なデータを見過ごす事はあまりない。文句ばかり言っていても何も解決しないだけに、自分の身は自分で守るしかなさそうである。

9/6/08
    ネットを見る限り、新総裁に経済対策を期待している人が多くいるらしい。私は最近の日本の惨状(?)を把握しているわけではないが、過去のばらまきが大した効果をもたらさなかったことを考えれば、これが正攻法だとは思えない。それに加え、聞こえてくるのは年金や医療関係への取り組みへの関心の高まりばかり。結局、国民は労せずして財布の中身を肥やす事しか求めていないようにも見える。得てして選ばれるであろう総裁は、その程度の見識の人物。国民が成熟しない限り、ろくな政治は期待できないのではなかろうか。

9/5/08
    日本時間だと昨日なのだろうが、今日は父親の誕生日である。お祝いを兼ね、ネットで見つけた求人票を送ったところ、忙しいと断られてしまった。まぁ、無理もないことだが。◆ラボのゼミで、某学生が発表したのだが、その後の質問に答えられず泣き出してしまった。誰が悪いというわけではなかったものの、あまりお目にかかりたくない光景である。年に一二回はあるんだけれど。◆最近引っ越してきたであろう隣人、おそらく学生なんだろうが、未明まで騒音を立ててくれる。起きている時間とはいえもう少し手加減して欲しものである。

9/3/08
    諸事情により、来年の夏に日本へ行こうと目論んでいる。そんな訳で、ボスに日本に行くから3 週間休みをくれと冗談半分に言ったところ、(本気で文句を言っている訳じゃないのは分かっているが)長すぎる、と一蹴された。その白々しい理由が、私はラボにとって重要な人材だから、長期間休まれると困るのだという。更に困ったことに、話ついでにいくつかの、悩ましい仕事を押しつけられた。日本往復の航空券代は彼が負担するとはいえ、$1000 程度のもの。割に合う取引というにはいささか無理があるような気がしないでもない。

9/1/08(祝)
    早くもミシガンからとんぼ返り。LA について驚いたのは、首相辞任と言うニュースを見た時。だって、飛行機に乗る前には、そんなニュースはネットに出ていなかったから。たかだか5 時間のフライト中にこんな事が起こってしまうから、政界一寸先は闇などと言われてしまうのだろう。しかし、最近の二大政党のていたらくぶりを見ていると、「闇」とはいつになっても現況から脱出できないと言う意味に見えて仕方がない。どうせ誰がやっても同じという首相職なら、お笑い芸人にでもやらせた方がいいんじゃないかと思う今日この頃である。

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