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ビザ手続きに関する覚書 #4

〜 H-1B ビザへの道 〜

 Two year rule が適応される私にとっては、ビザの種類を変えるだけでも色々な問題が・・・。普通は問題なくビザが下りると分かっていても、結構神経質になるものです。何はともあれ、どんな流れで事が進んだのか、書き連ねておきたいと思います。


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10/1/06
    今日から、めでたく、H-1B がスタート。終わってしまえばあっけなかった・・・と言えなくもない今回の滞在資格の更新だが、もう一度やりたいかと問われれば、答えはもちろん"No"。とは言え、今後もアメリカに滞在し続けるのであれば、グリーンカードの申請など、面倒な手続きせねばならない時が来るのかも知れない。その意味では、日本でおとなしく暮らすというのも、決して悪い選択ではないと言えそうである。

9/18/06
    おそらく、大学の給料関連部署からメールが来た。手短に言うと、滞在資格が9月末で切れるので、その後の身の振り方について連絡するようにと言う事だった。私の場合は、下記の(ii)に相当するので、H-1B の書類を送付する事に。

  Please provide verification of (i) an extension of your immigration status, (ii) a change of your immigration status, or (iii) your intended departure from the U.S. to Payroll Services before your immigration status expires.

8/21/06
    Approval Notice を受け取りに行ったところ、過去になくした人がいて、再発行等でかなり面倒なことが起きた例があるらしく、その書類のオリジナルはOISS が管理するとのこと。しかし、新しいI-94 はパスポートにくっつけておくようにとの指示が。実際のビザを手に入れる場合は、2枚のI-94 を空港で返還する事と、オリジナルの書類をOISS から回収する必要があるらしい。もっとも、いつ日本に行くのかなんて、全く分からないけれど。
    なお、発行に要した時間について述べておくと、申請日がAugust 8 で許可されたのが二日後の10 日。プレミアム申請をした場合には、ほぼ自動的に許可されることが多いとは聞いていたが、本当にその通りになったようである。大学から申請する場合はさらに楽かもしれない?
    今回のビザの期限は3 年間だが、再度3 年間の延長ができるようである(本人が望めば)。また、他の大学や政府系の研究機関に移る場合も、簡単に次のビザが取れるとのことだが、全く関係のない民間企業へ就職する場合は、手続きにちょっと時間がかかるらしい。ちなみに、H-1B の次にグリーンカードを取る場合、諸経費として5000 ドルくらいかかるんじゃないかというのはOISS の担当者の弁。結局、金や技術を持たない人は、アメリカに密入国するしかないと言うのが本当のところなのであろう。

8/17/06
    大学のOISSから、"H-1B Approval Notice" の書類が届いたとの連絡がきた。終わってみると、意外にあっけない手続きだったというのが感想。その分、代理人事務所がよく働いてくれたと言うことなのだろう、きっと。

8/9/06
    代理人の事務所から電話がかかってきた。彼女曰く、USCIS から、書類を受け取ったという連絡が来たとのこと。USCIS からのメールは、下記の通り。
  The Vermont Service Center has received the following I-129 Petition for Nonimmigrant Worker that had been filed under the Premium Processing Service:
 Receipt Number: EAC06********        ←要はcase#
 Date Received: 08/08/2006
 Petitioner: UNIVERSITY OF ** *** *******  ←大学名(スポンサー)
 Beneficiary: H******* F*******        ←私の名前
 Classification sought: H1B

  The Form I-797 Receipt Notice will follow in the mail. The Vermont Service Center will adjudicate this case within 15 calendar days of the "received date" set forth above. If approved, you will receive e-mail notification of such. If we require additional evidence, we will fax said request to the fax number provided on your completed I-907 Request for Premium Processing Form.

7/27/06
    大学のOISS(つまり UCLA の International center)が、今日に午後にビザ申請用の書類を代理人事務所に発送すると言うメールを送ってきた。Form ETA 9035E と言うのが添付されていたが、これは目を通すだけでいいらしく、私がすべき事は、一連の書類を受け取った事を示すサインをするだけだった。

7/20/06
    その後も、代理人の事務所から時々メールがくる。何の書類を作っているのか知らないけれど、私がどんな研究をして、どんな技術を持っているかを説明して欲しいらしい。基本的にH1-B ビザは何か技術を持っている人を対象としているので、価値のある技術・知識を持っている・・・と言う宣伝文(?)を書いているのだろうが、私が読んだら、きっと恥ずかしくなるに違いない。

7/14/06
    ようやく、代理人の事務所としても、ようやく仕事が始められる・・・と言うわけで、何通かのメールが私の手元に。G28 と言う書類にサインしろ、とか、私がすでに受け取っているビザ関連の書類を送ってくれ・・・といった類の、案外時間はかかるが、決して難しくはない作業。なお、ボス曰く、代理人費用を支出するため、何かの書類にサインをした・・・とのこと。その額$2000 ということだったが、その内訳までは聞いていない。

7/12/06
    ビザ更新の話はどうなっているんだろうと思っていたら、大学の事務からメールが届いた。なお、メールの中身は、代理人に払う経費をボスの研究費から捻出するための許可が下りたという簡単な物である。

5/13/06
    先日USCIS からの手紙を受け取ったばかりだったが、今度は、Approval Notice と書かれた手紙が送られてきた。結局、およそ2ヶ月でwaiver の手続きが終了したことになる。思ったより早く終わったのでラッキー。今後何をする必要があるのかよく知らないけれど、とりあえず、最初の難関を突破したことだけはほぼ確からしい。

5/9/06
    USCIS よりwaiver の推薦状を受け取った事を記した手紙(Receipt Notice, Fee waived)が送られてきた。ただの受領証なので、この手紙そのものに大した意味はないが、審査が進行していることだけは確認できる。

5/1/06
    今度は、国務省から、(おそらく移民局への)推薦書らしき手紙のコピーが送られてきた。その手紙のタイトルは、212(e) Waiver Recommendation based on a(n) No Objection application(太字・下線は原文のまま)。手紙の日付(4/26/06)から察するに、国務省での書類の処理は非常に早かったように思う。さて、Waiver 後のビザ申請は、化学科の事務・International Center・代理人との連携作業になるのだが、現在どんな状況にあるのか全く把握していない。誰も何もしていない、と言う状況だけは避けたかったので、念のため、事務に確認を取ってみたところ、一応、何らかの作業が進行中であるとのこと。

4/20/06
    自宅に、日本大使館から手紙が送られてきた。4月の頭に依頼した"No Objection" Statement を国務省へ発送したそうである。その写しも同封されていたが、私のところに来たのは、正味3 行の手紙だけ。もちろん、私の名前や住所なども併記されていたが、こんな手紙で事足りるのだろうか?(ちょっと不安に・・・)

4/4/06
    ビザ申請時に雇わねばならない代理人の報酬について、事務所からメールが送られてきた。トータル$2,175 の内訳は下記の通り。
 $2,000 (H-1B legal fee)
 $100 (flat rate disbursement to cover domestic Fed Ex, overnight courier,
    photocopying, postage, email, fax, telephone, etc.)
 $75 (foreign education evaluation)
相場がどの程度なのか知らないけれど、決して安くはないと言うのが本音である。

3/31/06
    家に帰ったら、US Department of State(国務省)から、No Objection Statement を送ってくれ、という手紙が来ていた。一瞬、waiver 申請の理由書が同封されていなかったのか?と考えてしまったが、必要なのは、在米日本大使館にNo Objection Statement を作成してもらうこと。日本大使館のサイトを参考にしながら、書類を作成することに。

3/19/06
    3/16でも触れたように、代理人に支払う費用をボスに負担してもらうための推薦書を作成する。お手本をもらったが、その例に載っている人の業績などがあまりにも立派すぎ、尻込みしてしまう。つまり、H-1B とは、それくらいの能力がある人のための物と言うことなのであろう。とは言っても、何かを書かねばならないので、適当なことをでっち上げ、ラボの人に添削してもらった(→その後、自分で読むと恥ずかしくなるくらいのRecommendation letter が戻ってきた)。

3/18/06
    郵便局に行き、waiver の書類を発送した。Express Mail を使ったのだが「月曜日発送になるので、着くのは火曜日になる」と言われた。これのどこがExpress Mail なんだ・・・?それから、大学が指定した代理人の事務所にも、その費用を見積もってもらうためにメールを送っておいた。一体、いくらになるのだろう?

3/17/06
    waiver 手続きは、基本的には書類さえ揃えてしまえばそれでおしまいなのだが、なぜwaiver が必要なのかを記述せねばならないところが問題。I-Center で、何を書けばいいのかを聞いてみたところ、私のような立場(独身で研究だけしている)の場合は、研究をストップさせたくない、と言うことを記述することになるらしい。さらに、JSPS がwaiver に反対しないことも書き添えておいた方がいいとのこと。と言うわけで、そのアドバイスにしたがって、A4一枚ほどの理由書を作成した。

3/16/06
    トータルで3〜4000ドルというと、個人で払うには随分な出費になるので、ダメ元でボスに相談してみたところ、ビザ申請は、本来個人の問題だから個人で支払うべき物だが、仕方がないので協力するという言質を得た。無事にビザが取れたら、しばらくはお礼奉公かもしれない。
    I-Center の担当の方から、H-1B start package なる物が送られてきた。もっとも、手にしたのはメールだけだが、その中にこれからやるべき事が色々と書いてある。順に並べてみると、
 1. H-1B Biographical Information Form
 2. Letter with request to pay outside attorney
 3. Curriculum vitae, current
 4. Copy of degree certificate
 5. Documents showing current immigration status
   (all previously issued DS-2019s, passport bio page, and current Form I-94 front and back, etc.)
 6. A completed Recharge Order Request, formerly (P-39)
 7. Email message to me about payment of attorney fees.
となっているのだが、これだけでも気が滅入ってしまいそう。

3/14/06
    I-Center に行き、かなり真剣に話を聞いてみた。すると、手続きの時間の長さもさることながら、ずいぶんな出費を余儀なくされるとか。書類の提出時にそえる手数料も、Jビザに比べるとかなり割高だが、それ以上に問題なのは、代理人を介して申請を行うので、どんな形であれ代理人を雇わねばならないと言うこと。I-Center 曰く、通常は$2000 くらいかかるらしい。と言うわけで、まずは、申請にかかる費用を誰が負担するかをはっきりさせて欲しいとのこと。

3/10/06
    さて、ビザ更新について、ボスに相談したところ、協力するするので、事務の人と相談してくれと言われた。そんなわけで、学科の事務で話を聞こう思ったのだが、I-Center に行ってくれと言う。う〜、たらい回しが始まった・・・。

3/2/06
    UCLAのInternational Center へ行き、(UCLA 仕様の?)新しいDS-2019 を入手。そして、そのついでに、この夏で丸三年を迎えるJ-1ビザをどのように更新するのが賢いやり方なのか、色々と話を聞いてみた。どうやら、5年に延長されると言われているJ-1ビザは、未だに半年のextension しか認められていないようで、遅かれ早かれ、H-1B に切り替えないと、滞在資格がなくなるとのこと。さらに、彼らが言うには、何度も更新をする手間を考えると(extension とHビザへの切り替え)、潔く、H-1Bに切り替えた方がいいかもしれないそうだ。なお、waiver のことがあるから、ビザを切り替えるなら、すぐに始める必要があるとのこと。

 

=== LA への移動の話はこちらを参照してください ===

 

8/25/05
    下記(↓)の件を確認するためにInternational Centerに行ったところ、意外な返事が。Waiver申請は、本当に11月末までに引っ越すならば、それからでも間に合うので、まずは、UCLAに問い合わせた方がいいだろうと言うこと。さらに、私は、J-1ビザは最大3年半だと思っていたのだが、近い将来5年に延長されると言われているとか?そのような場合は、無理にH-1B を取らずに、J-1で過ごした方が賢いかもしれないとのこと。いずれにせよ、DS-2019 を修正する必要があるので、異動する日にちと、UCLA からの受け入れ証明書を提出して欲しいとのこと。

8/23/05
    もしUCLAに移転するなら、DS-2019 を修正する必要があるが、waiverの為のcaseナンバーを取ってしまうと、少なくとも、DS-2019 の期限の延長はできないらしい。何だか事情がややっこしくなってきたので、とりあえず申請していたDS-2019ができたかどうかを確認するために、International Center へ行ってみた。ちゃんと新しいDS-2019 が発行されていたが、移転にからむDS-2019 の修正手続きは、アドバイザーに相談して欲しいとのこと。

8/13/05
    ボスが、他の大学に移るというのは、どうやらほぼ確定らしい。彼に、クリスマス前までに、UCLA に異動できる?と聞かれたが、そりゃ、現地への移動はできるだろうけれど、家を解約したり(さらに違約金が必要)、DS-2019 を再度修正してもらったり・・・なんて事もあるから・・・。

8/9/05
    ウエーバー申請を本格的に始めるのは、(もうじき出来上がるであろう)新しいDS-2019 を受け取ってからの方がいいと思うのだが、一応、どんな書類を作るのか、webで調べてみた。このページの中にあるOnlineから、DS-3035 が作成できるのだが、ダウンロードしたpdfファイルには見あたらない「ウエーバー申請の必要性」を説明する欄を発見して絶句・・・。理由を英語で書けといきなり言われたって、書けるわけがない。手続きの要領を記した英文を読むのには慣れてきたが、書く方はまだまだと言うことか。

7/20/05
    なんと、ボスが、他の大学に移るかもしれないと言いだした。「他の大学に移る = 私もお引っ越し」となるので、迷惑極まりないだけでなく、「お引っ越し = DS-2019 のトランスファーが必要」になる。文句を言うのは簡単だが、他に職がなければどうしようもない。今後どうなるのだろう?

7/18/05
    重い腰を上げ、ウエーバーについて調べ始めることにした。アメリカ大使館のサイトにも色々書いてあるが、このページと、その下の要領を読めば、何となくその概要はつかめる。日本語の情報を探したところ、日本大使館にもJビザ帰国義務免除に関するページが用意されていた。もちろん、これまで色々とお世話になった研究留学ネットにも2年ルールに関する事が記載されているが、公式書類ではないので参考までに。なお、JSPSは二年ルールの対象外になっているというも・・・。

7/8/05
    International centerに行き、ウエーバーについて相談してみた。要は、まずはDS-2019更新のための書類を作成する。それと共に、ウエーバーの手続きを始めれば、次回のビザ更新までには、書類はそろっているはず・・・とのこと(彼女曰く、国によっても事情は異なるが、通常、5ヶ月くらいかかるとか)。なお、労働資格に関連するI-9の更新は新しいDS-2019 が発行されてからになるらしい(←私も、去年のことは何も覚えていない・・・)。

7/6/05
    ビザ更新とウエーバーについて、化学科の事務に行ってちょっと話を聞こうとしたが、事務の女性の方も、後者はよく分からないのでInternational center に相談した方がいいのでは、と言われてしまった。

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