2/28/07
毎日何をしているのか分からないうちに、今月ももう終わり。2 月は28 日しかないから、なんてつまらないことを言いたいのではなく、仕事に追われているうちに・・・というのが真相。今までの、それなりに息抜きをする余裕がある忙しさとはひと味違っていたと言う意味で、こんな生活が続けば、過労死が現実の物になったとしても不思議はない。しかし、ボスに言わせると、仕事量は年齢と共に増えるとか?私には、最近
「丸投げの王」 と化している彼こそが、
諸悪の根元に見えるのだが、この
温度差はなぜ生まれるのだろうか?
2/26/07
下の某氏の送別会を兼ね、しゃぶしゃぶ屋へ行った。日本にいた頃でさえ、しゃぶしゃぶにはあまり縁が無かったので、どの程度アメリカ的になっているのか定かじゃないが、薄切りにされたチキンや、寿司ネタのようなサーモンは「しゃぶしゃぶ=牛肉」という仮説が頭の中にはびこっている私には、些か異質な物と映ってしまった。その後も、ブロッコリ・アスパラ・シュウマイなど、闇鍋の材料かと思うような食材が・・・。ちょっと湯がくだけなので、妙な味付けの料理を口にする訳ではないが、不思議な感覚だった事は言うまでもない。
2/24/07
今月末で日本に戻る某氏のための夕食会がボス邸で催された。その中で、ボスが、JSPS から給料が出ている研究者を、代わりに探してきてくれ、と言っていたのが印象的だった。彼は、日本人は比較的よく働くのが多いが、そんな研究者を無給で雇えるなら、そんないい話はない、と考えているようだが、逆に言えば、この世界では有名なラボを運営していながら、なかなかいい研究員が取れないとは、何かが間違っている事の証。無論、JSPS ならOK なんて言っているうちは、自身の問題に気付くこともないと思うけれど。
2/22/07
UCLA でも、定期的に学外から先生を招き、講演会を催しているが、ある先生の講演を聞いた学生さんが、90 年代前半の仕事だと酷評していた。私は講演会宣伝用パンフの絵を見ただけだが、それだけで彼の言わんとしていた事は理解できた。大学には自己満足と同レベルの研究をして喜んでいる先生がいるが、その一方で、同業者から吸い上げた知識を、まるで自分で考えたかのように吹聴する教授がいるのもまた事実。最先端の研究を自力でやるには、大学の教授の半数は歳を取りすぎていると言うことなのだろうか?
2/21/07
日本時間の今頃は、両親の?回目の結婚記念日。両親の淡い期待などどこ吹く風で、依然、結婚もせずに異国の地で暮らしていると、親孝行など夢のまた夢。と言うわけで、今年は大学の生協で売られていたAnniversary card を発送しておいた。当日までに届くのか些か不安だったが、カードを受け取った母親が喜んでいた事を記したメールが父親から送られてきた。それだけ喜んでもらえたのであれば、カードに印刷されていた英文を全て読まずに郵送した事を白状するのは、やめておくことにしよう・・・。
2/19/07
ラボの人たちと実験関連の話をしていると、何のための実験をしているのか分かっていない人が意外に多いことに気付く。確かに、絶対的な経験値が不足している場合は、やむを得ないのだろうが、ちょっと勉強するか、頭を使って考えれば自ずと答えが出る事が多いだけに、「いい加減にしてくれ〜・・・」と言いたくなる事もしばしば。ただ、学位を持っていても、しょうもない質問ばかりしてくる人がいることを考えると、研究のセンスとは、経験値というよりも、研究に対する熱意の有無に大きく左右される物なのかもしれない。
2/17/07
今週末は、いつもに比べると、学内の人口密度が低下しているような気がする。その理由を考えてみると、今度の月曜日は大統領の日であると共に、アジア系の学生にとっては旧正月。結果的に、多くの学生にとって、連休を取りやすい時期になったと言うことであろう。なお、こちらの人(アジア系の留学生を含む)と話をしていると、日本でも旧暦を使うと思いこんでいる人が多い事に気付く。日本が中国や韓国と似たような文化を持ちながらも、友好国とは思われていない理由はこんな所にあるのかも知れない(ちょっと考えすぎ?)。
2/15/07
郵便受けをチェックしていたら、ラボのポスドクが近寄ってきた。午前2 時を回っているというのに、何をしているのかと思ったが、ロックアウトのために家に入れなくなり、アパートの知り合いの家のドアを片っ端からノックしていたらしい。しかし、真夜中にドアを開けてくれる知人がいるわけもなく、途方に暮れていた時に、たまたま私が帰宅したというのが真相。当初はLocksmith に電話をする、と言っていた彼も、結局、家に戻るのは諦め、私の家で一晩過ごしたが、あの場で私を見かけなかったら、どうするつもりだったのだろうか?
2/14/07
朝、大学に着いたら、机の上にHave a nice day! と書かれたメモと共にクッキーが置いてあった。アメリカのValentine's day では男性が女性にプレゼントをするというのが一般的だが、そのクッキー+メモの主はラボの男性の学生さん。お互い変な趣味はないつもりだが、一瞬、何が起こったんだ?と考えてしまった(笑)。なお大学内では、Valentine's day 用のカードやお菓子が、期間限定という形で売られていた。むろん、義理チョコの悪習(?)はないけれど、商魂たくましく・・・というのは、アメリカでも同じ事のようである。
2/13/07
ある人に言わせると、ラボの日本人のポスドクを見る限り、日本人は何でも完璧に仕上げようとする人種と感じられるらしい。むろん、これは必ずしもほめ言葉ではなく、少しは仕事の効率を考えた方がいいと言う暗喩。最近の私は、手を抜けるところは抜いているつもりだが、アメリカ基準で見れば、基準が高すぎるという事なのだろう。ただ、物事のさじ加減を知るには、要求されている仕事の意図を把握することが必要不可欠。色々な意味でアメリカのシステムに困惑され続けている外国人にはちょっと難しい相談かも知れない。
2/11/07
カナダでは昼間の電気代を従来の2倍(夜は半額)にする計画があるらしい。要は、発電能力に余裕のある夜間に電力使用を集中させ、地球温暖化の一因かもしれないCO2 の排出量を減らすのが目的だが、その排出量を減らし(=CO2 絶対量の増加を抑制し)たければ、CO2 源である化石燃料の利用を止める以外に手はない。つまり現行の様々な取り決めや政策は、延命絶対主義の終末医療と何ら変わらない。「旧石器時代の生活に戻れ」と誰も口にしないのは何故なのか?私はエセ環境保護主義者の偽善が大嫌いである。
2/9/07
偶然にも、半月ほど前にラボから出ていった秘書に出会った。意外にも、今は大学の学生課で働いているらしく、大学には毎日来ているとのこと。ボスからのプレッシャーが無くなったためか、生き生きとしていたのは何よりだったが、相変わらず、仕事に対する熱意は全く感じられず。要は、UCLA には使えない人材を学内でたらい回しにするシステムがあったと言うのが結論で、一部の職員が給料のわずかな増額を口実に、尻ぬぐいをさせられるのだろう。80% の仕事は20% の人の所へ集まるとは、言い得て妙である。
2/7/07
某M 大で、Facility Manager を募集しているらしい。建物の管理・補修や機器納入業者とのやりとりと言う任務が示すように、研究者を探している訳ではないが、ラボの運営に携わった経験や、実験装置の操作経験が要求されている点は興味深い。Ph. D 取得者が好ましいと書かれていたが、そうじゃないと務まらないと言うのが実状だろう。確かに、UM の化学科の事務にはPh. D を持つ人がいたけれど、適材適所という観点から見れば当然の帰結。日本の大学がアメリカに勝てない理由は、こんな所にもあるのかも知れない。
2/6/07
この辺りのバスでは、お札を入れても釣り銭がもらえない割に、Penny を料金箱に投入できる事は意外に知られていない。むろん、20枚以上の同一硬貨での支払いが制限されている日本のバスでは、1円や5円玉がはじかれるのは無理もないが、これは、それだけ日本のバス代は高いと言う事の証。営利よりも、公共の足としての性格を強く持つこちらの市バスとは、かなり経営方針が異なるのだろう。意外に便利なLA のバスだが、一枚ずつ硬貨を入れねばならないためか、75枚のPenny を持ち込んだ人を見かけた事は、まだない。
2/4/07
地元にNFL チームのないLA では、それほど話題になっているとも思えないが、今日はSuper Bowl の日。ちょうど一年前のこの時期は、新居探しのためにミシガンからLA に飛んで来ていて、地元(?)Detroit でやっていたSuper Bowl をLA のホテルで観戦していたのを思い出す。しかし、当時新鮮に見えたLA も、いざ生活を始めてみるとその良さを満喫できないままの状態が続いているような気がしないでもない。遊ぶ時間を確保するためも、増え続ける仕事の量を減らす術は、(仕事を辞める以外には)ないのだろうか?
2/2/07
学外の研究機関に依頼していた実験結果を、最近になって見せてもらった。誰がどんな形で依頼したのか、私は知らないが、結果を見ているうちにそれが使い物にならない事が判明($10000 も払ったのに)。納得のいかない私が「Web を見る限り担当者は学位を持っていない」と知人にこぼしたところ、「博士課程で、どんなデータが必要かを学んでいくからねぇ」と悟ったような返事が。アメリカのように学位が重視される国では「だから博士じゃないと・・・」と言うことになってしまうが、この感覚、日本では理解されないでしょうねぇ。
1/31/07
今はDC で働いている昔のラボのメンバーが、LA にひょっこりやってきたので、数人でWestwood で食事(+ビール)をすることにした。その途中、FOX theater の前を通りかかったところ、普段とは異なり、映画館の前に赤絨毯が敷かれていたばかりか、警備要員の警官も待機していた。午前0 時に何かの映画が封切られるのだろうが、映画に明るくない私は、写真に映っていた"Dead End Valley" と言う文字を見ても、それがタイトルなのか否かも分からない。とはいえ、ハリウッドに近いという地の利を実感するには十分な光景だったように思う。
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1/30/07
大学のML からポーカー大会の案内が流れてきた。ESPN でも、Poker Games の様子が放送されているところを見ると、彼らにとってのポーカーは、日本人が割れ目でポンを見るような感覚なのだろう。それはさておき、大学でのポーカー大会の参加費は$20 で、ここにはピザとビール代が含まれているらしい。参加者の数が分からないので、胴元の取り分までは分からないが、上位の商品(ギフトカード)は$100/$30/$20とのこと。元が取れるような企画ではないのだろうが、学生同士の交流を深めるには悪くは無さそうである。
1/28/07
先週の来客の一人に、答えを簡単に知りたいという態度が見え見えで、質問の乱れ撃ちを試みてきた人がいた。確かに、自分自身の考えが正しいかどうか不安になる時があるのはよく分かるが、有名大学の教授ともあろう者が、私のアイディアを安易に聞き出そうとする姿は非常に不愉快。他人の知識が必要なら、自分の持つ情報と交換したり、共同研究を持ちかけるなど、少しは誠意を見せればいいものを。誠意のない行動は、結果的に研究の世界での信用を失う事に繋がるだけに、私自身も注意する必要があるように思う。
1/26/07
ちょっと前に学位を取った昔の学生が、企業での仕事を紹介するためにやってきた。彼女の目的の半分はLA 観光なので、大学のそばで軽く飲んだ後は、数人でSanta Monica へ移動。波の音を間近で聞きながらメキシコ料理を堪能しているうちに、真夜中になってしまったが、昔話で盛り上がったのは言うまでもない。日本には、海外留学 = 英語の勉強、と考えている人も多いようだが、卒業後も連絡を取り合える友達が作れないような留学ならその意義も半減、というのが、久々に彼女と会った私の感じるところである。
1/25/07
日本の某大学から、有名な先生がやってきた。普段、日本の先生方と話をする機会は全くないので、ここぞとばかり(?)色々な事を聞いてみたところ、含蓄のある言葉がいくつか戻ってきた。これは決して、アメリカの大学の先生の言葉が軽薄だと評する気はないが、細かなニュアンスを含めての理解度という意味では、日本語には決してかなわない。「私も下積みの期間が長かったけれど・・・(以下略)」と言うコメントは、いつまでも野心を持ち続けるためにも、時々思い出した方がいいように感じたことは言うまでもない。
1/23/07
ある測定器を売り込むための電話がかかってきた。淡々と製品の説明をしていた点は普通の営業と変わらなかったが、もともとはその分野の研究者だったと言う彼自身が起こした会社だけあり「自分が欲しいと思った機能を製品に組み込んだ」と言う言葉には力が入っていた。確かにカタログを見た限りは、長年の経験が蓄積されているような気もしないではない。利益を生み出す会社を作るには、宣伝やその後のサポートだけでは不十分で、痒いところにどれだけ手をさしのべられるかが、案外、重要なのかも知れない。
1/21/07
日本の「納豆ダイエット」の一件はある意味深刻な出来事である。捏造が後を絶たないのは、視聴者の大部分がその真偽を見抜く力を持たない事が根底にあり、それに乗じた放送局がいい加減な番組を放送しているだけのこと。そもそも、食べた分だけエネルギーを消費した場合、物質収支という面からみれば太る理由はどこにもない。それを忘れ、楽してダイエットを・・・と目論んだ挙げ句のこの顛末。テレビ局にも非があるにせよ、納豆を食べる前に、脳みそを入れ替えた方が良さそうな人が数多くいるのは嘆かわしい事である。
1/20/07
私の論文を見た某大学のインド系留学生からメールをもらった話は以前にも書いたが、その後も彼からは断続的にメールが送られてくる。日本人の私は、よくもそこまで、ためらいもせずに下らない質問をしたためたメールを送り続けられる物だと感じてしまうが、一方で、ラボのインド人が、基本的に何かを知っている人は知らない人に教えねばならないと考えているように見えるのも事実。彼がさらに図々しく(?)なり、サンプルを送って欲しい、などと言い出さない事を願っているが、外人の意図を推測するのは決して簡単ではない。
1/18/07
何日か前に、銀行を名乗る人から、ネットバンキングのアカウントを再度activate してくれと言うメールが来た。メールソフトがphishing 詐欺だと警告してきたものの、とりあえず、そのサイトにアクセスしてみたところ、表示されたのはもっともらしいページ。銀行には登録していないアドレスへのメールに加え、IE も警告を発していたので、その画面はそこで閉じたのだが、今日、そのURL に再度アクセスしたところ、ページ自体が消滅していた。騙されないためには、怪しいメールを数日間放置しておくのがいいのかもしれない。
1/17/07
ラボの秘書が、「今月末で辞めたい」とボスに伝えたらしい、という話を昨日耳にしたのだが、結局、彼女は引継ぎをする時間も与えられることなく(?)、今日が最後の日となってしまった。もっとも、気分屋のボスに、仕事上のミスの多い秘書を与えたところでうまくいくはずがないのは自明の理。どちらが悪いという事より、よく一年間も続いたと言うのが、正直な感想である。当面は、FedEx の発送なども自分でやらねばならないだけに、ボスとも上手くやっていけそうな秘書が見つかるなら、紹介して欲しいものである。
1/15/07(祝)
今日は「キング牧師の誕生日」なので、おそらく祝日なのだろうが、アメリカの祝日の定義は、私には、いつになっても理解できない代物のようである。州によって祝日の規定が異なることも問題だが、大学の周りを見ていても、休業している店があるかと思えば、バスのように平日と何ら変わらぬダイヤで運行している物もある。祝日であろうとなかろうと、どのみち大学に行くことに変わりはないという意味では、あまり難しいことは考えず、日本から一週間遅れの「成人の日」を、中途半端に祝う方が合理的(?)なのだろうか。
1/13/07
詳細は省略するが、50 歳くらいのおじさんに、"Do you like me?" と聞かれた。見知らぬ人に、"No" とも言えず、適当に話をつづけたら「いくら欲しい?」と言い始めた。私の全身をなめ回すように見ていた彼の挙動を含め、何か変だとは思ったが、その時点では、彼の真意が掴みきれなかった。だが、最後に彼が発した"Do you like c**k?" で全て納得。あいにく私にはその手の趣味はないので、そこでバイバイ。でも、彼の言い値だった$50 は、一般的な相場(?)から見て高かったのか否かは、ちょっと気になる点である。
1/12/07
お湯が使えるようになってホッとしていられたのも束の間、Leasing office から、3月からの家賃改訂に関するありがたくない通達がやって来た。彼らが言うには、CA 州では年間4% までは家賃を上げていい事になっているから、その上限の$49 分値上げするのだと言う。私の給料アップは(たぶん)州法で保証されていないのに、値上げをするとは図々しいにも程がある。毎日5000 円も払っている事を考えれば、大学のそばの安いホテルに月極価格で宿泊した方がいいような気がしないでもないが、どちらがお得なのだろうか?
1/10/07
先週末、強風+倒木のためにアパート全域が停電になったのだが、その後、なぜかバスのhot water が利用不能に。この手のことはミシガンでも何度も経験していたのに加え、冷水しか使えない訳でもなかったので、ついついLeasing office に文句を言いに行くのを先送りしていたのだが、今日になってようやく復旧。こちらのバスタブは、洋式の深さのない物だが、それでも暖かいお湯に浸かる事ができるのはありがたい。本当は、お湯の中で日本酒を・・・なんて言うのがいいのだが、LA でそれやるのはちょっと難しそうな気がする。
1/8/07
実験中に手を切った某学生のお供で大学の病院へ。時間外だったのでEmergency Room へ向かったものの、要した時間は4 時間(+4 針+$50)。なぜそんなに待たされるのかは理解しがたい事だが、見方を変えれば、(外見上は)なぜ時間外の診察が必要なのか分からない人が多くいた事もその一因か。確かに、ラボにも頻繁に診察の予約を入れている人がいる事を思い起こせば、世の中に病院好きな人がいても驚きはしないが、アメリカの保険制度がほとんど破綻している原因を垣間見るには十分だったかも知れない。
1/6/07
バス停へ行ったら、バスの周囲にパトカーが数台止まっていた。終点になっても降りない乗客がいたためなのだが、窓越しにバスの中を見ると、その生死を見極めるのも難しいような状態だった。だって、駆けつけてきた救急隊が酸素マスクを口に当てても、呼吸をしているようには見えないのだから。その後、血圧が○○などと言う声が耳に入ったことから、彼が生きていたことは察しが付いたものの、あれは死体と紙一重。彼はアル中という話だが、ビール好きの私にとっては、いい反面教師になるような気がする。
1/5/07
年が明けても、ボスからの理不尽な雑用の数が減る事はないようで、「●曜日までに△□を・・・」と言うメールが時折やってくる。私の手に負える範囲の事ならまだいいが、元を正せば彼が期日を守らなかった故の後始末を、化学科の事務を無理にせかして仕上げようとしている事も多いからたちが悪い。そんな事務で働く某日系人がぽつりと口にしたのは「仕方がない」だった。あまりに身勝手だと、本当に困った時に協力してもらえなくなるんじゃないかと心配するのは小心者の私の役目だが、ボスにとってはどこ吹く風のようである。
1/3/07
今年も何通かの年賀状が送られてきたが、年々、家族写真入りのカードが増えているように思う。むろん、結婚や子作りが目的なら私も対抗できるかも知れないが、それなりに幸せに暮らせる環境を付与せねばならない事を考えれば、私の人生は多くの同世代の人々の生活とは相容れない領域(?)に分類されている事を認めざるを得ない。家族がいたら、海外で生活する事もなかっただろうから、この選択が間違いだとは言わないが、その分岐点はどこにあったのか、というのは私にとっては未だ謎めいた問題である。
1/1/07(祝)
明けましておめでとうございます。日本から遅れること約半日、ようやくこの辺りも新年を迎えたけれど、どこかで打ち上げられている花火の音をかすかに耳にしたことを除けば、年が変わったという気配はほとんど見られない。さて、今年の初仕事は、コインランドリーで洗濯をした事。そして、未だに先が見えない論文作成を、夜な夜な、続けたこと。結局、私にとっては、一年の計を云々するより、今まで同様、仕事を一つずつ片付ける方が性に合っているのだろう。でも、物事の優先順位だけは見誤らないようにしたい物である。