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LA に長期滞在 (2006.7〜2006.8)


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8/30/06
    Project Runway 3(こちらのTV 番組)がだんだん佳境に入ってきた。出来の悪いデザイナーが、毎週一人ずつ消えていくのは寂しい事だが、これも競争だから仕方がない。しかし、デザイナーの個性が強く出るはずの洋服なのに、審査員の評価が意外に一致しているのは興味深い。生き残るためには、与えられた課題の真の意図をつかみ、限られた予算と時間でどれだけ独自性を表現するか、が重要なのであろう。最初のつかみが悪いと、後でどうあがいても物にならない点は、化学の世界にも通じるような気がする。

8/28/06
    最近、Katrina 襲来一周年に関連した報道をよく目にするが、科学誌の"Science" でも、NO の大学のその後について触れられていた。大学は、少しずつ復旧しているが、一部の教官が他の大学に移ってしまったうえに、新入生の数も以前の半分ほど。研究費の較得や試薬の値引きなど、優遇されている面はあれど、実働部隊の数が足りないと言う意味で、研究のレベルを維持することは不可能に近いという。研究費は大切だが、それを使いこなす人材がいない限り成果は出ない事を、どこかの国も学ぶ必要があるように思う。

8/26/06
    ミシガンにいた頃はBrown Jug と言うバーによく行ったものだが、ひょんな事から、そこのトイレの写真ネットで発見。その後は、アメリカでもほとんど見かけない原始的なトイレを見ながら、ラボの飲み仲間と大笑い。実は、この流しのようなトイレには、時々、大量の氷が捨て(?)られていた。用を足しながら、その氷を溶かして遊んだ(?)一年前も、今となっては懐かしい思い出。ギネスとピナコラーダを飲みにfly back したい気もするが、その機会を見つけるのは、現在の私の状況から判断すると、ちょっと難しそうである。

8/24/06
    C&EN を見たら、最近、欧米の化学会社の中国進出についての特集記事があった。この流れがすぐに中国脅威論に繋がるわけではないが、多くの人間が激しい競争にさらされているので、アメリカで学位を取得した人を含め、質の高い研究者を雇いやすい点が考慮されている事は興味深い。言い換えると、多くの研究者を使い、素早く技術開発を進めないと、大企業と言えども生き残れないのだろう。日本がどのように先端研究を進めているのか私はよく知らないが、のんびりしていると数年後に・・・は言い過ぎではないはずだ。

8/23/06
    先週からの慌ただしい生活がたたったのか、ここ数日少し疲れ気味。熱はないけれど、風邪の症状が見え隠れしているように思う。ついでに言うと、食欲も低下気味。こちらの方は、大学の食堂で食べられる物をが受け付けなくなった可能性もあるので、疲れとは関係ないのかもしれないけれど・・・。さて、そんな私が、くしゃみをしながら交差点を渡っていたら、反対から側から歩いてきた人から"Bless you!" とのお声が。見知らぬ人にも、このように声をかけられるアメリカ文化、決して悪くないと思うのですがいかがなものでしょう?

8/21/06
    ラボの某ポスドクが、最近英語が下手になったとこぼしていた。彼の母国語は英語だが、最近、親に電話をするたびに、英語を直されるのだという。この言語能力の低下、他人事ではない。普段日本語を使わない私は、その能力を維持するのも大変。つまり、海外で暮らすうちに、まともに使える言語を全て失う可能性だってあるのだから。良質の文章に触れ、言葉を正しく操る人と話をする事は、日本語を学ぶ上で必要不可欠だが、そのような機会があることの有難みを理解している日本人は、日本国内にどれほどいるのだろうか。

8/19/06
    アメリカに来て3 年近くになるが、今回のフォーラムほど、身長コンプレックスを感じたことは記憶にない。私はアジア人の中では決して背の低い方ではないはずなのだが、今回は6 ft. を越える大男を数多く発見。ドイツ系の人が多く参加していたからなのだろうか?それはさておき、帰りのフライト、前の飛行機が遅れて到着したため、2 時間半も遅れて出発。当然、IAD@DC)でも本来の便には乗れず、家にたどり着いたのは真夜中・・・。結局このフォーラムで得た物は、疲労(+筋肉痛)とマイルだけだったようである。

8/18/06
    フォーラムの講演の中で、日本が、農薬の大量消費国である事実を再認識させられた。農産業の規模に対し、使われる農薬の量を考えると、日本人は薬漬けの野菜を食べていると言う事か。だがフォーラム全般を総括すると、低調以外の何物でもなく、目立った収穫はなし。しかし、懇親会を兼ねたボーリング大会があったのは意外だった。もっとも、ビールを飲みながら玉を転がして、まともなスコアがでる理由はどこにもなく、散々な結果に。唯一の収穫が、きっと明日になったら現れるであろう筋肉痛だけだったら悲しいのだが。

8/17/06
    Raleigh, NC へ行くために、午前3 時前に起床。4 時過ぎにはLAX についたのだが、驚いたことに空港のカウンターやセキュリティーは閉まったまま。LAX 位大きな空港なら24 時間営業かと思っていたが、そんなことはないらしい。セキュリティーに関しては、液体の持ち込みが出来なくなっただけで、最近のテロ未遂事件による緊張感は全くなし。結局、飛行機のドアのケーブルが故障したため、30 分程度遅れた以外はこれと言った問題はなかったが、ケーブルの異常が遅延の原因になるあたりはアメリカらしいかもしれない。

8/15/06
    また今日も、ボスが部屋に来て、例の装置を何とかしろ、とせっついてきた。「すぐにやれ」と言っていたのだが、30 分後に再び現れ、今度は「コーヒーを飲みに行こう」と言う。この人、やはり自分のことしか考えていない・・・。そんな彼の今日の話題は電気代について。どうやらボス宛の請求書が隣の家に届いていたらしく、ここ半年の間に何度か電気を止められたらしい。電力会社に苦情の電話を何度か入れても、全く効果がないとか?CA 人のいい加減な仕事ぶりは、わがまま人間の彼から見ても、常識を逸しているようである。

8/14/06
    週末のフォーラム(@Raleigh, NC)に持っていくポスターを印刷するために、Medical school へ出かけた。ちょっと行って帰ってくるだけだと思っていたのだが、建物の中で迷子に・・・。そもそもUCLA の建物は地上と繋がっているフロアーが必ずしも1階とは限らないのが問題。さらに、ようやく建物の外に出たと思っても、建物に囲まれた中庭だったりするので、意外に出口が見つからない。ようやく見つけた出口は、案の定入口の反対側にあった。ポスターの受け取りの際には迷子にならないよう気を付けたいものである(笑)。

8/12/06
    ボスと話をしているうちに話が脱線し、税金の話になった。ミシガン州からは税金の払い戻しがあったが、Federal tax の払い戻しの$1000 強は未だに戻ってこない・・・とぼやいたところ、彼はもっと面白い話をしてくれた。申告書類を仕上げ、期限までに郵送したのだが、チェック(小切手)を入れ忘れたためにIRS から督促状が来たらしい。その追徴課税額はなんと$4000。その計算がどのようになされているのか私は全く知らないが、一体いくら稼いでいるのだろう、と言うのが正直な感想である(収入の半分が税金とは彼の弁)。

8/10/06
    イギリスの航空機爆破計画の話はこちらでも報道されているが、騒ぎを知ったボスは、来週から始まる学会(@南アフリカ)へ参加を、あっさりとキャンセル。ロンドン経由の長旅なので、余計なトラブルに巻き込まれたくないという気持ちは、分からなくもない。しかし、それ以上に困惑していたのは学生の方。明朝、ロンドンへ向けて出発と言う時期になってこのニュース。家族に行くなと引き留められれば、彼らが神経質になるのも無理はない。結局、一人は決行、もう一人は取り止めるようだが、前者の彼の無事を祈るばかりである。

8/9/06
    ちょっと前に、インド人のポスドクがラボに入ってきた。ようやく、こちらでの生活にも慣れ、住む場所も決まったようだが、最初はなかなか大変だったらしい。聞くところによると、ATM を使ってお金を引き出す方法や、道路の横断方法がよく分からなかったとのこと。それだけ、アメリカとインドでは習慣や文化が異なっていると言うことなのだろうが、あまり困惑することなくアメリカに住み着いた私にしてみれば、おかしな話である。日本がそれだけアメリカナイズされてしまっている、と捉えれば、憂うべき事態かもしれないけれど。

8/7/06
    ここのところ私を悩ませ続けている装置の会社の技術者が、修理のために再び大学へやって来た。いくつか部品を取り替えた結果、一応、何かを測定するようになったものの、解析プログラムが算出した値は、依然として信用できない。なお、そんな彼と食べた夕食は焼肉。Manpuku(満腹)という店名が示すように、日本の焼肉屋そのもの。カルビやタンを食べ、一番搾りを飲み、会社の交際費でもてなしてもらってしまった。装置の不具合を、夕食でごまかそうとした訳ではないと思うが、久々にまともなものを食べたような気がした。

8/6/06
    コンビニでレジを待っていた時、私が手にしていた幾つかのカップラーメンを目にしたおじさんに、日本から来たの?と声をかけられた。どうやら彼は、日本で働いた経験があるようで、その頃は六本木や麻布十番でよく遊んでいたのだという。そして、(彼のお腹を指さしながら)今はこんなになっちゃったけれど、あの当時は人生で一番楽しい時だった、とも。海外で生活する事は、祖国で暮らすことに比べれば刺激的な事も多いはずだが、最近の私に限っては、それが必ずしも当てはまらないのはなぜなのだろうか・・・。

8/4/06
    先日、ある学生さんが、ある化合物の合成法を聞きに来た。簡単な実験だし、その手順を理解したような顔をしていたので、そのままほったらかしておいたのだが、これが大きな誤りだった。通りがかりに彼女が実験している様子を見た途端、その要領の悪さもさることながら、危険極まりない操作に絶句。さすがに私も口出しせざるを得なくなり、彼女の隣で実験操作を観察する羽目に。誰もが最初から上手に実験ができる訳じゃないので、経験がないなら最初からそう言ってくれればよかったのに・・・と言うのが率直な感想である。

8/2/06
    まだ学会に参加していると思っていたボスが、急にラボに現れた。彼がどこにいようと私の生活は何も変わらないが、もう少し日本で遊んでいてくれても、と言うのが本音かもしれない。そんな彼、日本で手に入れたとおぼしき、変な帽子を持ってきた。センスのない帽子だとは思ったが、これあげると言われてしまっては、拒否もできず・・・。仕方がないので、机の上に放置中。ちなみに彼、日本では私の知人にも会ったようで、知人の名刺などを証拠として見せてくれた。本来ならば件の学会、私が彼と飲むチャンスだったのに・・・。

7/31/06
    今日のバスの運転手、車線変更を繰り返しながら、さりげなく渋滞にはまった乗用車の前に割り込んでいた。なかなか上手い事やるなと思っていたところ、今度は、某停留所でバスから降り、携帯で誰かと話しを始めた。こんな事を日本でやろうものなら、乗客からクレームが付き、処罰されるのだろうが、電話を使用していたのは車外なので、危険な運転をしていた訳ではない。いい加減な国アメリカだけに、時間調整中と居直られたら反論もしにくい。彼がそこまで計算していたならば、私より数段上手と言うことになるけれど。

7/29/06
    最近は、自由研究お助けアイテムが売られているらしいが、アイディアを具現化する為の道具ではなく、それ自体を売買するとは世も末。記事を見て思い出したのは、学会の講演中にその内容を撮影していた中国人研究者。「中国には優秀な研究者が多くいるが、アイディアの盗用も多い」ともらしていた人がいたが、これらのアイテムも同様。自由研究用の商品が、結果的に、自分で考えて研究を進めるという過程を破壊してはいないだろうか。研究者としての矜持は、小さな自由研究の積み重ねによって形成されそうなものだけれど。

7/27/06
    ここの大学でも、時々、メッカに向かってお祈りをしている集団を目にする。しかし、先頭の預言者の子分(?)は別にして、前列には男性、そしてちょっと離れた場所に女性が並んでいるのは、いつ見ても不思議である。そんな訳で、ラボの某イスラム教徒にその理由聞いてみたのだが、得られたのは「お祈りの際、もし目の前に女のass があったら、雑念が入ってしまい、お祈りに集中できない」と言うふざけた解答だけで、その本当の理由は、未だはっきりしない。彼が、敬虔な信者ではないことだけはほぼ確かなのだろうが・・・。

7/25/06
    見知らぬ人からメールが来るのは時々あることだが、また、変なメールが舞い込んできた。どうやら近々中国で学位を取るというその彼は、卒業後のポジションを探しているらしい。私の論文を見てメールを出したというのは、彼の研究分野を見れば一目瞭然だが、同様の身分の私に人様を雇う余裕なんてあるはずがない。もう少し立派な業績(論文数ではなく質)を備えていれば、ボスにメールを転送してもよかったのだが・・・。何十人にメールを出したのか知らないが、いい返事がもらえることを祈るばかりである。

7/23/06
    もともとめんどくさがり屋の私は、ここのところ、買い物のほとんどをネットで済ませている(食料品は除く)。しかし、髪の毛だけはネットで何とかする訳にも行かないので、数ヶ月ぶりに美容室へ行く事にした。気になるお値段は、単なるカット(洗髪はしない)なら料金は$12 で、ミシガンより$5 安い!なお、私のぐーたら本性を見抜いたのか、髪を切ってくれたおばちゃんには、これでまた2〜3 ヶ月は大丈夫だけど、伸びたらまたおいで、と言われてしまった。近いうちに、彼女が私の顔を忘れてくれる事を願うばかりである。

7/21/06
    おそらく4 月頃に申請したはずのクレジットカードが、今頃になって送られてきた。もっとも、クレジットヒストリー(つまり、社会的な信用)を持たない外国人は、アメリカでカードを一枚作るのも難しいので、発行されただけでも大きな進歩。なお、封筒には、通常のカードの他に、Mini Card が入っていた(写真の右側)。最初はギャグかと思ったが、ちゃんと使えるのだという。キーホルダーに付けておけば忘れることもないだろうと言うのが、銀行の説明だが、最近の日本でも、こんなカードがおまけとして付いてくるのだろうか?

7/19/06
    夕食後、お腹が痛くなったのでトイレに行こうとしたら、掃除のおじさんに、今は中に入るなと言われてしまった。露骨に不満そうにしてみたら、こっちを使えと言う。でも、これって女子トイレじゃんと思ったが、彼曰く、そんなこと気にするな、とのこと。という訳で、図らずもアメリカの女子トイレ潜入に成功(笑)。しかし、内部は男性用とほとんど変わらない。強いて感想を述べるなら、建物の構造上全ての物が左右反対に配置されていたため、非常に居心地が悪かったこと。むろん、今後お世話になる事もないのでどうでもいい事だけれど。

7/18/06
    ミシガンにいる友人が、"Everytime something is fixed something else breaks." と言っていたが、私の状況も似たようなもの。昨日来た業者、確かに装置の修理をしたのだが、別の場所を壊して帰っていった。それを直したところ、今度は、ラボの人間に別の部品を壊された。無論、装置が壊れたり動作不安定になるのはよくある事だが、そうやって私の時間を使ってくれる多くの輩が「俺は悪くない」という顔をしているのを見ると、次は殴ってやる、と思わずにはいられない。その時くらい、神妙にしてくれればいいものを・・・。

7/16/06
    ここのラボには、色々な国から学生やポスドクが集まって来ているのだが、B 級映画かテレビの影響ゆえに、日本人も(仏壇に向かう時のように)手を合わせてお辞儀をするものだ、と思いこんでいる人が意外に多いように感じる。そんなラボの人々に、我々は普段そんな挨拶はしないと何度も言ったところで半信半疑。これも、アジア以外の地域に居住する人々の多くが、日本と東南アジアが同じ習慣を有すると認識している証なのであろう。タイに住んでいれば、托鉢の僧に対して手を合わせる事もありそうだが・・・。

7/14/06
    日本からやって来た知人と話をした際「W 大は大変なことになっているねぇ」と言う話になった。私の知るM 教授は、理工学部の入試の日に、入試委員長として偉そうに試験監督の説明をしていたくらいのものだが、あまり目にしたくない事件である。これに関しては、某新聞で的を射た解説がなされているが、研究者の層の薄さ、すなわち研究者を冷遇してきた社会にも問題があるような気がする。「研究費の不正流用」と言うわかりやすい事実だけに目を向けず、中身のある対策を取って欲しいものである(無理だと思うけど)。

7/12/06
    ラボでちょっと前に導入した装置は、案の定、動作不安定。素人がネジを外したところで埒があかないので、業者にメールを出すことに。中国人の某学生がメールを書いたのだが、その中身を見た私は「・・・。」それは、英語力と言うことではなく、人に何かを尋ねる際の文章の書き方には見えなかったから。普段の彼を見ていれば、想像できなくもないが、おそらく、中国語でもあんな文章を書いているに違いない。英語だけ出来たってアメリカで生き残れるとは限らない理由は、こんな所にもあるのではなかろうか。

7/10/06
    バスを待っていたら、目の前で、道路を無理に左折しようとした車が対向車と衝突。あらあら・・・と思いながらもバスを待ち続けたら、ダイヤの乱れ故か、同じ路線のバスが2 台連なってやって来た。しかし、1 km も行かないうちに先頭のバスが急に停車。どうやらこのバス、前を行く車と接触事故を起こしたようで、そのバスの乗客も、私のバスに乗り移ってきた。たかが大学へ行く1-2 km の間で2 回も事故を見るのはついてる証?直接的な被害はないけれど、更なる災難に見舞われる前に厄払いをした方がいいかもしれない。

7/8/06
    最近やってきた3〜4 人の新人のおかげで、良くも悪くも、ラボが賑やかになったように思う。本音を言うと、寝ていてもいいから、居室では静かに過ごしてもらいたいのだが、どうやらそれは無い物ねだり。雑用から解放され自分の机に戻ったところで、すぐに誰かが話しかけてくる。知り合いの某博士は、ラジオのDJ を始めたそうだが、大学にいても研究にならないなら、私もこんな生活に見切りをつけ、自分のバーを開いた方が有意義な時間を過ごせるかもしれない。まずは実地調査と言う名の下に、WBC へ行く事から・・・?

7/6/06
    英語を母国語としないラボの人々と話していると、私の英語(or 発音)が通じない際の原因が、いくつかのパターンに分類できるような気がしてくる。逆に言うと、通じない原因に相当する、「アメリカ英語からのズレ」が見過ごせなくなる部分を自覚しない限り、仮にアメリカ人には理解してもらえたところで、英語を母国語としない人々にも通用する英語を身に付けるのは難しいのであろう。もしかすると、英語の上達には、アメリカ人と漫然と会話をする時間を確保する事よりも、ある種の観察力が重要になるのかもしれない。

7/4/06(祝)
    こちらは独立記念日だが、私が特別な感情を抱くことはない。ラボの某カナダ人も、カナダの独立記念日(7/1)もアメリカのそれと同時期だが、この日を祝う気にはならないとのこと。アメリカとは、その影響力の割に、あまり愛されていない国家と言うことなのだろうか。そんな今日の午前中、私が見たテレビでは、某日本人がホットドッグの早食いをしていた。その記録は偉大だが、他国の独立記念日に早食いコンテストとは・・・。脳天気な日本人の存在を、そんなに宣伝しなくてもよかろうに、と言うのが私の偽らざる感想である。

7/3/06
    私にとっての7 月はTour de France が始まる時期でもある。しかし、今年のTour は、ドーピング疑惑のために、何人かの選手が直前になって出場を取りやめると言う、予想外の展開に。それがあまりに急だったのは、テレビ中継をするOLN が流していたCM が、出場を辞退した数選手を、優勝候補として紹介していた事からも理解できよう。でも、もっとも大きな痛手だったのは、LA では同じケーブルTV でも、デジタル放送を契約しないとTour 中継が見られない事実に気付いた時。こんな時だけは、A2 が懐かしくなるものである。

7/2/06
    昨日、アパートの敷地内を歩いていた際、見知らぬ人がガラス窓を割り、部屋の中に入ろうとしているのを目撃。しかもそこは、知人の住む部屋の隣。しかし、彼は鍵を無くしたのだろうと考えた私は、立ち止まろうとさえしなかった。後から聞くに、窓を壊したのはそこの住人(アル中)で、前々から挙動不審な面があったとか。敷地内にそんな人が住んでいるのは、気味の悪い話である。ちなみに、今日、破壊された窓を見たところ、ハリケーン襲来前のNO の様に、板で覆われていた。これで、暫くは彼もガラスを割らずに・・・??

7/1/06
    銀行から送られてきた手紙をよく見たら、saving account の利息にかかる税金について説明していた。簡単に言えば、滞在期間が2 年以内の外国人の場合、利息は非課税。むろん私は納税義務を負うのだが、仮に$10000 を一年預けても、受け取る利息は$50 程度。免税申請の手間を時給と比較したら、仮に非課税だったとしても、勝手に課税してくれた方が気楽でいい。この案内も銀行のサービスの一環なのは分かるが、この手の書類が苦手な私にとっては、「受け取りたくない物のリスト」が長くなるだけの話である。

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