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LA に長期滞在 (2007.11〜2007.12)


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12/31/07
    今年も今日で終わると言うことは、長かったXmas 休暇も、明日で事実上終了。ラボの人口密度が低いうちに様々な仕事を済ませようと目論んでいた私にとっては、この2 週間も普段通りの生活だったが、静かなラボが予想以上に快適だったゆえ、新学期が始まるのはちょっと残念でもある。なお、誤算だったのは、この休暇中に、印刷用紙が底を突き、青い紙に論文を印刷せねばならなくなったこと。読めない訳じゃないが、どうせなら、もっと気分が明るくなりそうな色の紙が残されていれば・・・、と感じたのは言うまでもない。

12/29/07
    最近のラボにおける立場を漠然と考えるに、夢物語にも似たボスの研究計画(SF)を、いかに実世界の出来事として具現化するかを考えるのが仕事になっている、と感じる事がある。中間管理職とも呼べるのだろうが、二つの異なる世界の橋渡しをせねばならないという意味では、むしろ霊界案内人と言うべきか?あまりに忙しい日が続けば、本当にそこを渡ってしまうかも知れないだけに、気安く引き受けてはいけない役回りなのだろうが、時すでに遅し。何事もちゃらんぽらんに、を来年の目標に据える時期かも知れない(笑)。

12/27/07
    Xmas なんて私には関係ないとうそぶいていた物の、Secret Santa から、ありがたくないプレゼントをもらう羽目に。よりによってXmas の日に、吸着の装置が相次いで2 台故障。ここまでタイミング良くおかしくなると、誰かがわら人形を作って私のことを呪っているんじゃないかと、疑心暗鬼になってしまうが、壊れたという事実からは逃れようがない。なお、当の装置は、未だ復旧する気配すら見せず。世の中にサンタクロースがいるならば、来年のXmas までに、これらの装置を引き取ってもらえるよう、何とかお願いしたい物である。

12/25/07
    ラボに行ったら「ボスが探していたよ」と某学生に言われてしまった。彼との会話は、特筆すべきことでも無かったが、その後の彼からのメールを見て、ドキッとさせられた。手短に言えば機能していないメンバーをうまく使って結果を出せと言うことなのだが、機能しない人間を使うくらいなら、自分でやった方が早いのも事実。かと言え、彼らをうまく使えないと今度は私の身が危なくなるだけに、現実には辛抱強く彼らを操縦するしか無さそう。私も、もう少し有能、または無能なら、Xmas にまで、こんな事で気を揉まずに済んだのだろうに。

12/24/07
    下からの続き。企業等が、それなりの業績を残すには、野心を持った人間の存在が必要だが、今の日本はどうなのだろう?つまり米国では、国民の大半が怠け者だとしても、不平等を跳ね返し成功を目指す移民系の人々も多いので、彼らを使いこなせれば、ある程度の国力は維持できそうなものだが、外国人の流入を拒否する日本が、国家や未来の問題に無関心な人間で占められたら・・・?そんな人々には関係のない事だろうが、日本が国家戦略(←もしあるならば)を転換せねばならない日は、そう遠くないかもしれない。

12/23/07
    妹のブログを見た母親からの手紙に、あれがXX 歳になる社会人の書くものかと、呆れ果てたような文面が。それを見て思い出したのが、最近の世論は年金問題医療問題、それに食品偽装問題だけ反応する・・・と嘆いていた某サイト。両者に共通するのは、豊かになったのはいいけれど、身の回りの出来事以外には全く目が向かない人間が急増していると言う事実。そんな人間が、日本の今後の世論を形成してしまうという意味で、対岸にいる身ではあれ、今後の日本の先行きを不安視してしまう今日この頃である。

12/21/07
    某ポスドクがワイフを呼び寄せるために配偶者用のビザの申請を頼んだらしい。ボスからは何の返事もなかったが、数日後、秘書に、ポスドクの任期は一年ごとの更新だから、もし契約が更新されなかった場合には、奥さんがこちらに来ても2-3 ヶ月後にはまた国に戻らなければならなくなると言われたそうだ。秘書がどんな口調で言ったのか定かじゃないが、契約を打ち切るのが既定路線、と感じたのは私だけだろうか?彼の能力を総合的に評価すれば当然なのだろうが、世の中うまくいかない事はたくさんあるようである。

12/20/07
    普段使っている装置の会社から、Xmas card とちょっとしたプレゼントが届いた。中身はマグカップに詰められたチョコレート+ボールペン。お金がかかっている訳ではないが、日本で言う年末恒例の付け届けを思い出せば、私もこちらの会社からお歳暮をもらえる身分になったと言えるのかもしれない。これをある種の出世と捉えるべきか否かは定かじゃないが、装置の改良に関する要望を聞いてもらえる位の関係を維持しておいた方が何かと便利な事だけはほぼ確からしい。彼らにとって見ればいやな顧客かも知れないけれど・・・。

12/19/07
    何もボスが計画的にやっている訳ではない事くらい百も承知だが、何か一つの仕事が終わろうとすると、必ず次の仕事が降ってくる。先週から他人の論文がらみの仕事が時間差で3 個も回ってきたおかげで、本来ならば最も大切なはずの、私の執筆活動は足踏み状態。ここまでうまくタイミングを読まれると、実は、ボスは私の行動をチェックしているんじゃないかと勘ぐりたくなる。むろん、彼が本当のスパイなら、web 上で毒づいている事くらい当に察知しているだろうから、嫌がらせはこんなレベルじゃ済まないはずだけれども。

12/17/07
    ラボの女の子との話の中で、なぜ私には彼女がいないのかという話になった。英語力や見た目ではなく、picky だから・・・とは、別の学生に言われていたが、意外にも彼女のコメントが的を射ていただけに返す言葉を失った。毎日12-14 時間労働をするのはいいが、昼ではなく朝6 時にラボに来ないと誰も遊んでくれない、とはその通り。要は、何時に出勤しようと帰宅は夜中という悲しき日本人の性を引きずっているようじゃ、現状打破は無理な相談。毎日ラボに行かざるを得ないにせよ、時間の有効活用は必要不可欠のようである。

12/15/07
    最近、銀行のATM の外観が赤い物に変わった。まさかATM までXmas 仕様に変わるはずはないと思いつつ、恐る恐るATM を見たところ、その中身も最新式に変わっていた。日本にいたらありがたみは分からないだろうが、現金の入金すらできなかったATM が、小切手を受け付けるタイプに変わったとは青天の霹靂。使い方を記したパンフがATM の脇に置かれていたことを考えると、このタイプはまだ珍しいのだろう。何はともあれ、手元にあった小切手もちゃんと認識されたので一安心。銀行の窓口に並ぶ事は二度となかったりして?

12/14/07
    ラボのXmas 企画の一環として、プレゼント交換会をすることになった。要は、予めくじ引きで"Secret Santa" を決め、$10 以内で何かを用意すると言う単純な物。匿名とはいえ、何を買うべきかかなり悩まされたが、幸運にも変な物を発見することに成功。一方、もらった物と言えば、いわゆるbody spray & shower gel の詰め合わせ。送り主(おそらく留学生?)に悪意があったとは思わないが、"You are stinky!" と言う裏のメッセージが込められていなかったか邪推してしまう。明らかに匂う人が、ラボには数人いるはずなのだが・・・。

12/12/07
    某ポスドクが、「最近、全く結果が出ない・・・」とぼやいていた。そりゃそうだろう、前々からそんな実験をしていても意味がないと何度も忠告したのは、その結末が分かりきっていたからなのだから。しかし、前回私の話を全く聞き入れようとしなかった人間の相談に再び乗るのは時間の無駄。どうせまた、言い訳ばかり聞かされるのだから、ちょっと罪悪感を感じたものの、適当にはぐらかしてしまった。数週間後のゼミで彼がどんな話をするのか分からないが、それまでに自力で結果を出してくれることを祈るばかりである。

12/10/07
    ここのところ、以前にも増してジャンクメールが増えたように思う。多くの場合はすぐ消してしまうが"I'm 25 years old. I read your profile online and I was intrested in getting to know you better." なんて書かれてあると、web には掲げていないアドレス宛へのメールであっても、一瞬考え込んでしまう。その後の"I will send a pic and some of my info right away." に釣られ、返信したらどうなるのか興味はあるが、返信先のアドレスはどうみても個人ではない。お世辞にもうまいとは思えない勧誘方法(?)だが、効果はあるのだろうか。

12/8/07
    先日カードのアカウントをチェックした際に、随分昔に注文したにも関わらず届かずじまいになっていた書籍の代金が、出版社から返金されていたことに気付いた。この国では、不在中に配達された物は高頻度で行方不明になるようで、配達人が置いていく連絡票はほとんど機能しない。もはや文句を言う気にもならず、今度はAmazon 経由で、注文してみたところ、今日になって在庫がないので返金するとの連絡が。そこまでして買う本なのかと感じつつも、更に別ルートでの注文を試みたが、三度目の正直となるのだろうか?

12/6/07
    部屋に設置されている火災報知器等の点検のため、朝シャワーを浴びている途中に、管理人が部屋に入ってきた(キャ〜!)。点検後に気付いたのは、玄関の扉が外から開けられないような設定になっていたこと。時々鍵を持ち忘れて閉め出される人がいることは知っていたが、私のドアには関係ないと信じ切っていただけに、新たな発見をした気分に。とはいえ、鍵なんてどうでもいいと考えているいい加減人間の私に、高尚(?)なセキュリティーシステムは似合わない。事実、部屋には盗まれて困る物など何一つ無いのだから。

12/5/07
    某ポスドクは学生寮(ドーム)に住んでいる。そこの住民は食費を払う必要はないようだが、その分、毎週数時間ドームでお手伝いをせねばならないらしい。食費がタダだけあり、果物も食べ放題のようで、彼は時々、私にもオレンジやバナナを持ってきてくれる。しかし、そんな様子を見た某学生から、何で自分では果物を買わないの、ときつい一言をもらってしまった。私の消費量より、彼が持ってくる量の方が多いのだから、食べ続けるだけで精一杯というのが真相だが、食べ物の恨みは意外にも万国共通なのかも知れない。

12/3/07
    日本では、吉野家の「テラ豚丼」を紹介(?)した動画が少なからず問題になっているのだろうか?私は実際の動画を見た訳でもないが、いちいち問題にするほどの事だとは思わない。元を正せば、すべての飲食店はまじめにサービスを提供すると勝手に信じている日本人が多すぎるのが問題。そして、そんな人たちこそ、映像を見るや否や、今度は全ての吉野家で似たようなことが起きていると錯覚してしまう・・・。細部ばかりが気になり、大局を見極められない日本人が増えているように感じるのは私の思い過ごしだろうか。

12/2/07
    先週の借りを返すべく、今日は髪を切りに行くことにした。もっとも、特別なところに出向くわけではなく、目的地は大学のそばにある普通の美容室。今回の美容師さんは、私が以前来たことを覚えていたようなのだが、私が前回彼女の名刺をもらったにも関わらず指名しなかったためか、ネチネチ文句を言ってきた。指名したくなるほどの腕でもないじゃん・・・とはさすがに言えず、適当に言い訳をしておいたが、これじゃたちの悪いキャバ嬢と一緒。指名を取るには、それなりの努力を・・・と感じたのは、きっと私だけではないはずだ。

11/30/07
    基本的にほとんど雨の降らないLA だが、今日は珍しく朝から結構な量の雨が降っていた。最近こちらに来た中国人PD のように、LA では傘なんか必要無いと信じていた人にはちょっと酷な一日だったかもしれない。しかし、そんな天気だったにも関わらず、学科のビール+BBQ パーティーが中庭で決行。夕方には霧雨程度の雨脚だったとはいえ、どこかに雨男(雨女)がいたに違いない。もっとも、一番運が悪いのは、たまりにたまった仕事(=某雑誌の査読)に押され、ビール1本で退散を余儀なくされた私だったのかも知れないが。

11/29/07
    詳しくは知らないが、週末のUSC 戦を前に、UCLA では、必勝祈願のパレードなどが行われたらしい。おそらくUCLA にとってのUSC とは、UM vs. OSU に相当する物なのだろうが、大学のマスコットであるクマの像がUSC の人々にイタズラされないようにと、青い箱で覆われていたのが印象的だった。大学のweb にも、寝袋持参で、クマを守るように・・・と書かれていたくらいだから、これもある種の大学行事だったのだろう。あと15 歳くらい若ければ私も一緒に騒いだのかも知れないだけに、この年齢を恨めしく感じる今日この頃である。

11/27/07
    某学生に、随分疲れ切った顔をしているね〜、と言われてしまった。そりゃ、学生と比べれば、一回り年上なのだから、仕方がない事ではあるけれど「目の下にクマができて、その下にまたクマがあって更にもう一段下にも・・・」と具体的(?)に説明してもらえるとは思わなかった。そりゃ、彼女の性格を考えれば分からなくもないけれど・・・(悪い意味ではない)。しかし、その後トイレの鏡で自分の顔をまじまじと見て妙に納得。確かに「ひどい顔」以外に形容する言葉が見あたらない。昔は自称さわやか好青年のはずだったのだが(ウソ)。

11/25/07
    論文がらみの話し合いのため、日曜だというのに午前10 時に集合。どうせ、昼には終わるだろうと高をくくっていたのだが、当初の目論みは大きく外れ、最終的に解放されたのは7 時間後の午後5 時。途中に全く休憩を挟まず、よくそれだけ長い間作業が続けられたものだ、と私自身までもが感心してしまいそうだが、買い物と散髪のための時間があえなく消え去ってしまったという意味では、これもラボで頻発する忌々しい出来事の一つにすぎなかった事に変わりはない。こんな生活が報われる事は、いずれやって来るのだろうか?

11/23/07
    昨日の日本酒だけが原因だとは思わないが、朝起きたら、妙に体が重かった。考えてみれば、9 月に香港へ行って以来、休日とは無縁の生活。ボスの出張中に廻ってきたThanksgiving 休暇である事に加え、いくつかの面倒な仕事も先が少しずつ見えてきたため、普段の緊張感(?)がどこかへ行ってしまったと言うのが真相だろう。とは言え、調子のおかしくなったある装置を復旧させねばならないので、午後から大学へ。当然、簡単に復旧する理由など無く、いつものように、装置に振り回された半日であったことは言うまでもない。

11/22/07(祝)
    日本人にはどうでもいい事かもしれないが、昼と夜にターキーを食べるというたぐいまれな一日だった。とりわけ、ラボの某学生宅へおじゃました夜の部では、彼の家で経営しているレストランで働いている日本人のすし職人ご一行様と遭遇。久々に、日本に関する最近の話題触れたような気がする。ミシュランが行った東京のレストランの格付けなど、私とは違った目線で物事を見ている人がいたのは興味深いことである。彼らにとっては、普段我々がNature に論文が・・・なんて言っているのと同じような感覚なのかもしれないけれど。

11/20/07
    決してお金の浪費が目的だったわけではないけれど、新しいマウスを買ってみた($50 ほど)。もう10 年近くMicrosoft のマウスを使っていたので、今回も似たようなものを選んだのだが、いざ使ってみると、いろいろ変な機能が追加されていたようで、混乱することしばしば。例えば、お世辞にも便利とは感じられない「拡大鏡」ボタンのように。もちろん、設定を変えればいいのだが、必ずしも全てのボタンが使いやすい位置に配置されている訳でもないので・・・。便利なようで案外使えない多機能マウスだったのかも知れない。

11/18/07
    最近の忙しさのあまり、お金の使い方を忘れてしまったように思う。しかし先日、ボスが2週間どこかへ出張・・・との情報を得た物だから、その使い方を思い出すべく、CD/DVD/書籍類をネットで大量(?)に注文してみた。が、考え直してみると、もうじきthanksgiving と言うことは、実際に商品が配達されるのはボスがラボに戻ってくる12月。仕事に追われ、CD やDVD どころじゃなくなっている姿を想像すると、私は本質的にお金の使い方を理解していないと言わざるを得ない。給料は税金や保険のためのものではないはずなのだが・・・。

11/17/07
    UM の今シーズンは、今日でほぼ終了。ポストシーズンのBowl game には招待されるだろうが、ランキング一桁台で始まった割には、最初から最後まで期待はずれだったと言わざるを得ない。最終のOSU 戦にも負けたため、ネットにはコーチ解任を匂わす記事も出ていたが、これこそ当然の帰結。だって、ライバル校に勝つために、億単位の給料を払っているのだから。なお、シーズン全般を通じて気になったのは、Big Ten のレベル。地区全体のレベルを上げないと、来シーズンはもっとつまらない展開に・・・と言うのが素人の感想である。

11/15/07
    ラボの某学生が時々大学院での生活を風刺した漫画のサイトをチェックしていたのは知っていたのだが、今日になって、どこかで聞いたことがあるような話をにした物を、わざわざ印刷して持ってきてくれた。学位を取るなら狭い分野であれ本が書けるくらいの専門知識を身につけねばならないのだろうが、知りすぎたが為にいいように利用されるのはおもしろくない。能ある鷹は爪を隠すじゃないが、つまらない相談に時間を取られないようにするにためには、中途半端に知識をひけらかすのはやめた方がいいのかも知れない。

11/14/07
    ちょっと前に投稿した論文の査読結果が戻ってきた。ボスは、一週間以内に改訂原稿を作成せよ、と言うだけで、その態度は我関せずと言ったところか。だったら、おまけの共著者にすぎない私も適当に・・・と考えていたら、実際に論文を書いた学生に、彼では答えられそうにないイヤな質問の処理を押しつけられてしまった。考えようによっては、論文の弱いところをすでにレフリーに見透かされている、とも取れるだけに、回答書の作成は頭の痛い作業。詭弁を駆使(?)した原稿作成がすんなりと片付くことを祈るばかりである。

11/12/07
    こちらは昨日がVeterans Day だったはずなのだが、今日も学内は閑散としていた。アメリカの休日を未だに理解していないのだが、今日は振り替え休日だったのだろうか?それはさておき、家を出ようとしたら、ドアに挟まれた手紙を発見。また値上げか、と思いつつ封筒を開けたところ、"You won 3rd place in our early bird contest this month!!" と書かれていた。噂には、毎月誰かが家賃の値引きを引き当てると聞いていたが、ついに私の所にも運が(笑)。ほんの$50 だが、おいしいものを食べに行くにはいいかもしれない。

11/10/07
    どういう訳か、ラボの中には私があたかも大酒飲みのように誤解している人がいる。飲んでもあまり変わらないと言うのがその理由らしいのだが、飲み過ぎて壊れないように気をつけていると言うのが本当のところで、その許容範囲は、若いアメリカ人の学生には到底及ばない。しかし、私には(ウオッカを好む?)ロシア人の血が流れているから・・・、なんていう珍説の流布を試みていた人がいたと言うことにはびっくり。ギャグとしてはおもしろいが、大量のウオッカを飲み干せるほど丈夫には、私の肝臓は作られてはいないように思う。

11/8/07
    ボスが、半年で成果を出さないポスドクには、2 年目の契約を更新しないと言い出した。ラボの限られた予算やスペースを有効に利用するためには当然の発想だが、成果の有無はプロジェクトの難易度にも左右されるという意味では、見た目の成果がすべてとなると、それなりの運が必要かもしれない。一部のポスドクは、仮に半年後にクビになるなら、その期間はSanta Monica のビーチで楽しく過ごすとうそぶいていたが、不本意な形でラボを去る人が続出しないことを祈るばかりである(もちろん、他人事じゃないんだけれど・・・)。

11/7/07
    大学に行き、メールを見ようと思ったのだが、「IP アドレスが競合しています」などと言う変なメッセージが出てきた挙げ句、ネットに接続できなくなってしまった。基本的にDHCP を使っているので、IP が問題になるとは思えないのに・・・。仕方がないので、古いPC を使ってみたところ、そちらは正常に作動。つまり、LAN ではなくPC に異常が発生と言うことなのだろう。メールや論文検索は旧PC で済ましているが、不便なことには変わりない。ただでさえ進みの遅い仕事の効率を上げるためにも、早急に解決法を探し出さねば・・・。

11/5/07
    ボス曰く、仕事に集中するには、早朝がいいとのこと。体質的(?)に早起きに向かない私には理解しがたい所業だが、仕事に集中できる時間は決して長くはない点は十分に理解できる。そんなこともあり、ラボにいると30 分おきに誰かに邪魔される・・・と冗談半分で言ってみたところ、office hour を設定したらいいんじゃないか?と言う意外にまじめな答えが返ってきた。本当に、それができれば苦労しないが、おしゃべり好きな学生の存在を考えると、静かな空間を手に入れるのは、ここでは無い物ねだりでしかないように思う。

11/3/07
    土曜日だというのに、朝からボスとCaltech へ。研究に関する話をする物と思いこんでいたのだが、実際のやりとりの半分は、かなり政治的な要素を含んでいたように思う。つまり、どうやって予算を取り、どうやってお互いの業績を増やすか。むろん、生き残るためには必要な話だが、電話でも済みそうな話だっただけにちょっとがっかり。実際に共同作業を行う人との顔合わせと解釈すれば、その意義は分からなくもないが、お世辞にも効率的とは言えなかった今回の訪問、今後、頻繁に開催されないことを祈るばかりである。

11/2/07
    最近、ラボへの来訪者と会うことが多くある。今回の、メキシコから来た先生の研究テーマは私がB4 の頃にやった物に非常によく似ていたこともあり、ただ漠然と実験をしていた昔を思い出すには十分だった。日本からやって来た昨日お客の一人は、大学院の同窓生(同学科を同時に卒業)。ここのように人が集まる場所にると人脈は増えそうだが、お付き合いの時間も増えるのが難点か。接待(?)ゆえのフリーランチ・ディナーに釣られているだけに自業自得なのかも知れないが、もう少し仕事に集中する時間が欲しい物である。

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