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LA に長期滞在 (2006.3〜2006.4)


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4/29/06
    3月の半ばに確定申告をしたので、そろそろ過払いの税金が戻ってきてもいい頃じゃないかと思っていたら、提出した書類そのものが戻ってきた。いくつかの書類が提出されていない、というのがIRS の言い分だが、納得できない。おそらく、数人のIRS 職員の手を経るうちに、誰かがなくしたのだろうが、仕方なしに、文句をたくさん書いた手紙と共に書類を郵送した。こんな問題を被っているアメリカ人を見かけないと言う意味で、IRS 職員が外国人用の書類を理解していない事は容易に察しが付くが、私にとっては迷惑な話である。

4/27/06
    国際的に高い評価を受けた論文の執筆者を調べたところ、若手の研究者が比較的少額の予算で研究をした成果を報告したものが多い、と言う結果が出たらしい。「研究費 = 人件費」を意味するアメリカとは異なり、日本で大型予算を使い切るには大型装置を買うしかないので、その額と得られる成果は必ずしも比例しない。そんな当たり前のことを、今更調べている文科省こそ、実は予算を効率的に使っていない一例と言えるが、彼らが業績の評価法や研究費の分配法を見直す時期にあることだけは確かである。

4/25/06
    最近、Win XP からMac に乗り換えた学生さんがラボにいる。どうやら、彼の新しいMac にはWin XP にはインストールされていなかった翻訳ソフトが入っているようで、それを使って変な日本語を作り出すことが彼の遊びの一つになっている。変な、というのは誤訳ではなく、変な漢字やカタカナを書いてくれると言うこと。今回も、"Push the button" を訳したつもりが「ボタを押しなさい」に。変な和訳をすると、Mac が火を噴くぞと脅かそうとも思ったが、彼のMac 遊びが落ち着くまでは黙っていてあげることにしよう。

4/23/06
    一週間ほど前になって、ようやくまともな机と椅子をもらったのだけれど、私の居室の同居人は25歳くらいの若い学生さん達。そんなわけで、私の都合を考えもせず、つまらない事を話しかけてくるので、平日はあまり集中できない。結果的に、そんな彼らが休みを取ってくれる日曜日だけが、静かな一時(?)を提供してくれる。しかし、こんな理由で全ての日曜日を潰してしまっては、Santa Monica Beach にすら遊びに行けない。LA での生活を楽しむためにも、彼らの口をふさぐ方法を編み出したい物である(笑)。

4/21/06
    某学生さんが、えらく渋い顔をしていた。それもそのはず、どうやらそろそろ2歳になる子供がpenny(1c コイン)を飲み込んだので、急いで病院に連れて行ったところ、とんでもない金額を請求されたらしい。その額、なんと$8600 余り。どんな処置を施されたのか知らないが、100 万円も請求されたら、誰だって目が点になるであろう。最終的に、病院との交渉(値引き+保険の適用)がどんな形にまとまるのか分からないが、こんな話を聞いてしまうと、メディカルプランに加入していても、破産が怖くて病院に行けなくなりそうである。

4/20/06
    図書館におかれている世界地図のページを何気なしにめくったところ、"Sea of Japan" (つまり日本海)のJapan の部分が削られているページがいくつかあった。韓国系アメリカ人がたくさんいるため、韓国からの留学生をあまり受け入れていないUCLA でこのような事が見られたと言うことは、韓国系アメリカ人までもが祖国(?)の政治家によって仕掛けられたナショナリズムに乗せられていると言うことなのだろうか?何事にも無関心な日本人よりはましなのかもしれないが、もう少し紳士的に振る舞って欲しいものである。

4/18/06
    CA 州に住み続けている某学生曰く、未だにMI 州には行ったことがないとのこと。むろん国土の広さもその一因だが、それ以上に問題なのは、「中西部と言う地域がさほど魅力的な場所ではない事」であろう。事実、それなりに認知されているのはChicago くらい。ちなみに、そんな彼が言うに、一般的に、家賃は太陽の拝める日数に比例するとか。NY やBoston のような例外はあれど、家賃に太陽を眺めるための費用が含まれていると考えると、不動産屋がいかに阿漕な商売をしているかが実感できるような気がする。

4/16/06
    A2 では見かけなかったが、LA には吉野屋がある。私は牛丼の大ファンではないが、日本では食べられないので、ここで牛丼を食べてみることにした。値段はサラダ・ドリンク付きで、$6.20 だが、サラダのサイズを考えれば、日本より割安だと思う。味は、日本のそれとよく似ていたが、もう少し煮込んであった方がありがたい。さらに「汁だく」気味にしてくれれば・・・と感じたが、さすがにこれはなんて頼めばいいのか分からない(そのような概念があるのだろうか?)。何はともあれ、アメリカ版吉野屋の体験談でした。

4/14/06
    ようやくこちらの銀行からATM/debit カードが送られてきた。この時期まで待たされたこと自体、全く理解できないことだが、とにかく銀行に電話をかけ、カードをactivate してもらった。しかし、悪いことは続くもので、activate したはずのカードは銀行のATM に認識してもらえない。同様に、使えるはずのネットバンキングも、カード番号等が認識されないので、接続すらできない始末。という訳で、6 週間待った挙げ句に得た物は、使えないプラスチックカード1。こんな調子で、預金済みの$3000 余が、消滅していたら・・・。

4/12/06
    日本から知り合いの研究者がやって来た。もっとも、私に会いに来たわけではなく、たまたま共同研究のお相手が同じ学科の先生だった、というだけの事だが、滅多に会わない人との再開は、とりわけ海外にいると、喜びも倍増。夕方から、共同研究先のラボの学生さんを含めた4人で、メキシコ料理を食べに行ったのだが、これがまた、ミシガンのそれとは違い(?)、なかなかのものだった。LA の日本料理もそうだが、競争相手や口うるさい顧客がたくさんいる地域では、レストランの質も高まると言うことのようである。

4/10/06
    大学で配っている新聞を見たら、University of California(UC)がたくさんの特許を取ったと、自慢話が書いてあった。その数390(2005 年)は2 位のMIT の約3 倍(136 個)らしいが、よく考えてみれば、これらはCA 州にある10 個のキャンパスの総数。さらに、UC の特許の多くは、バイオや医学関連分野の研究成果なので、単科大学のMIT とその特許数を比較したところで意味を成さないように思う。UC が特許戦略で成果を挙げているのは本当の話だが、化学・材料系は、もう少し頑張る余地があると言うことか(←私の事?)。

4/8/06
    ラボの日本人夫妻と共にアパートのそばの日本料理店へ行ってみた。「安芸」という店名から、いろいろな日本酒が飲めるはずだ、と勝手に想像していたのだが、メニューに出ていたのは一種類のみ。やられた〜、と思ったが、これは後の祭り。でも、日本のビールはそれなりにそろっていた。料理(寿司、寄せ鍋、冷や奴、手羽先など)の方は、可もなく不可もなく、と言ったところで、日本の平均的なお店のレベル。ただ、アメリカで口にできる日本食という観点からすれば、A2 の日本料理店に比べ、かなり割安であろう。

4/6/06
    ケーブルTV のチャンネル数は70〜80 に上るが、A2 とは異なり、スペイン語放送の割合が高いので、視聴可能なチャンネル数は案外少ない。もっとも、英語の番組だって殆ど理解できていないので、「内容の理解度」と言う意味では何語で放送されようと同じだと思っていた。しかし、日本で見たはずの"Top Gun" をスペイン語で見た時は、戦闘機が飛んでいる以外、何の映画だか殆ど理解できず・・・。私の英語のレベルはたかが知れているが、知っている単語が耳に入るか否かは、テレビを見る上で大きな差になるようである。

4/4/06
    ボスから手渡された雑用のための資料の中に、アメリカの大学のランク表が含まれていた。化学系全般ではMIT, UC Berkeley がトップで、それにCalTech, Harvard, Stanford が続いていた(UCLA は12位、UM は17位)。毎年順位が出るということは、教授が必死に研究をせざるを得なくなるだけでなく、優秀な人材の引き抜きに代表される大学間の争奪戦が発生することを意味する。人材の流動化を若手研究者に求める日本のやり方とはひと味違うと言う意味で、この手の表が日本の文化に馴染むことは当分無いかもしれない。

4/2/06
    早いもので、こちらに来てから一月ほどになる。数々のトラブルに見舞われたとはいえ(そしてその幾つかは未解決!)、ひとたび慣れてしまえば、それなりに居心地もよくなってくる。なお、LA にいると、時間の流れ方がミシガンとは違うんじゃないか、と感じることがある。あちらこちらに生えてる椰子の木や、アパートの敷地内にある(屋外)温水プールなどが、心を落ち着かせるのに一役買っているのだろう。もっとも、多くの時間をラボで過ごしているという意味では、その恩恵にあやかっているとは言い難いのが難点ではあるけれど。

3/31/06(祝)
    最近知ったのだが、今日はCésar E. Chavez の誕生日なので、CA の公共機関は祝日扱い。彼については、ここでも紹介されているが、奴隷のように働かされていた農民の労働条件や生活レベルを改善させるために働いた人らしい。そんな経歴を見ながら、休みもほとんど取らず実験に専念せねばならない若手研究者の地位改善に協力してくれる指導者が日本に現れたら?なんて事を考えてしまった。(例外も多々あるが、基本的には)能力主義の世界だけに、そんな事を夢見るのは時間の無駄ではあるけれど・・・。

3/30/06
    先日、2月下旬に解約したはずのComcast から、3月分の請求書が送られてきた。「LA にいるのに、なぜだ?」と思いweb 経由でメールを送ってみたら、本人確認をせねばならないから(年中無休の)videochat を使ってくれとの返事が。そう言われても、マイクなんか無いよ〜、と言うことで電話をかけたところ、解約手続きが行われていなかったようで、逆に2月の後半分の約$28 を返金してくれるという。アメリカで頻繁に起こるこの手のミス、これも企業損失のはずなのに、全く改善される気配がないのはなぜなのだろうか。

3/29/06
    小学校5年生から、週1回程度の英語授業を必修化すべきだ、という答申中教審から出されたらしい。10 歳の子供に、いくら英語の楽しさを教えたところで、その後の中学・高校で、文法や読解中心の授業を強要すれば、誰もが英語に対する興味を失うであろうに。然るに、そんな授業の結果は、海外で買い物ができる程度の英語力。日本人に必要なのは「貧弱な語彙力を駆使し、外人と渡り合う」ための英語である。だからこそ、その根幹を成す論理的な思考力を、小学生のうちから鍛える必要があるのではなかろうか。

3/28/06
    ラボにいる何人かの学生の一部は、はっきり言ってろくに実験しない。日本人の感覚だと、それは学生だから・・・と言うことになるかもしれないが、こちらの大学院生は給料をもらっているのだから、それなりに実験をするのが彼らの役目。そんな学生を見た某ポスドクは、授業料が免除されているのが問題じゃないかと言っていたが、授業料を払っている日本の学生の中にだって、実験(勉強)しないのはたくさんいる。結局、20代半ばになってからの行動は、「本人の目的意識」次第、と言えそうである(自戒を込めつつ)。

3/26/06
    History Channel でWWII の頃に開発されていた奇妙な武器(Weird weapon)を紹介していた。ドイツ軍の考案した垂直離発着式の飛行機のほか、旧日本軍が開発していた"Death Ray" も。後者の原理は簡単で、電子レンジでおなじみのマイクロウエーブを、パラボラアンテナを利用し焦点を絞り、照射するだけ。ただし殺人光線が機能したのは数ヤード先までだったらしい。記録によると、動物実験をした事しか分かっていないが、某教授の、人体実験をした可能性は極めて高いのではないか、というコメントが印象的だった。

3/24/06
    帰りのバスで、いつものように降車用ワイヤーを引いたがバスが止まってくれない。早く降ろせ!と思いながら外を見たら、なんと、LAPD が大通りに交わる幾つかの道を封鎖していた。そして空を見上げると、ヘリがある建物を照らしている。容疑者がその建物の中に逃げ込む、という事件が目(家?)の前で起きた事を悟った私は、絶句。この手の捕り物は、SPIKE TV で見るべきものだと思っていたが、LA が決して犯罪とは無縁な場所ではない事を再認識。なお、容疑者のその後の行方は定かではない(まだ隠れていたりして?)。

3/23/06
    LA は案外寒いところだと思いこんでいたが、テレビを見ていたら、3月の三週目までのLA の気温は、平年に比べ2〜9 ℃も低かった、とのこと。確かに言われてみれば、春分の日を過ぎてからというもの、日中の気温が75 Fまで上がるので、上着を着ているとちょっと暑いくらいである。つまり、3月にもなれば、最高気温が70 Fになるというのが本来の姿だったのだろう。ミシガンにいた頃は最高気温が50 Fでも文句を言わなかったけれど、LA でこんな暮らしを始めてしまっただけに、もう東京には戻れなくなるかもしれない(笑)。

3/22/06
    ミシガンではあまり見かけなかったが、UCLA のトイレには、ちゃんと落書きがしてある。落書き文化も万国共通なようで、日本でもよく見かける卑猥な絵や、誰かの電話番号はここでも健在。その一方、特定の人種を攻撃するような文面も目に入るのは、留学生が多いアメリカの大学ならではの事かもしれない。ある場所には、「○○人は毎日図書館に行き、研究もせずにずっとおしゃべりばかりしている」と書かれていたが、論文上ではなく、こんな形で後世に名を残してしまう事(?)だけは避けたいものである。

3/20/06
    ここのところ、大量のペーパーワークに忙殺されている。Tax return のように、英語以外の問題を併せて抱えていることが多いのでイライラは募る一方。そして書類を仕上げた後も、郵送前にカバーレターを書かねばならない。これがまた悩ましい物で、"I am writing this letter to request ***" の様な決まり文句がある。口語・論文英語のどちらにも似ていないこれらの表現を使いこなせと言うのは、今の私には絶望的な要求。と言うわけで、LA の夜が不毛な時間と共に更けていく今日この頃である(今日は誕生日なのに・・・)。

3/19/06
    日本はWBC で盛り上がっているのかもしれないが、こちらにいると、NCAA Final Four の方が、明らかに重要なイベントであることがよく分かる。事実、テレビのチャンネルを回して目に入ってくるのはバスケットばかりだし、WBC はCNN Headline News のスポーツコーナーでも見かけない。言い換えれば、Final Four の方が、現在のアメリカ文化の中に深く溶け込んでいると言うことなのだろう。興行的にWBC が成功したとしても、新参者のWBC がアメリカで本当に認知されるまでには、しばしの時間が必要になるのではなかろうか。

3/17/06
    LA に来てから飲みに行く機会が全くなかったのだが、ようやくビールを口にする機会がやってきた。店内がずいぶん混雑していると思ったが、言われてみれば、今日はSt. Patrick's day。と言うわけで、緑色のShamrock を身に付けている人がたくさんいた。さらに、どこからやって来たのか、民族衣装を身に着けケルト音楽の演奏している人も。なお、店内のステージでは、アメリカ人がカラオケをやっていた。上手に歌っている人もいれば、う〜ん・・・、と言う人もいたが、この点は日本でもよく見られる光景のように思う。

3/15/06
    未明に家に帰ったら、ドアに名刺が差し込んであった。"Please call" と書いてあったので、何かの勧誘かと思ったたが、名刺をよく見るとBureau of Investigation(CA州の捜査局?)と書いてある。電話をしたために逮捕されたらイヤだ・・・と言ったら、ラボの人に「ポリスからは絶対に逃げられないよ〜」と脅かされてしまった。仕方なしに、電話をかけたところ、実は、近くに住む人のことを知りたかったとのこと。こちらに引っ越してきたばかりなので分からない、と答えて一件落着だったが、心臓に悪い名刺事件だった。

3/13/06
    最近は9時前に大学にいることもあり、朝型の生活に変えたの?とよく聞かれるが、その理由は意外なところにある。私のアパートのバルコニー(と大きなガラス窓)はどうやら東向きのようで、朝7時前になると、太陽の光が差し込んでくる。この日差し、ミシガンのそれとは比べ物にならないくらい強いので、晴れている日はまぶしくて寝ていられない。結果的に、夜の12時頃には眠くなり、翌日の7時まで熟睡するサイクルに。太陽の力で目覚めるようになったと言う意味では、LA は健康的な街だ、と言えるかもしれない。

3/11/06
    数年前、アメリカでは収入と身長に関連があるHeight Discrimination)、と言う記事を見た記憶がある。当時は何にも感じなかったが、深夜のバスに乗っている小柄なヒスパニック系の人々を見ていると、この新聞記事は「一般に白人の収入は非白人よりも高いのに加え、彼らの多くは移民系の人々よりも背が高い」と解釈できるような気がしてくる。仮に、多面的な報告書が作成されていたとしても、新聞の言う数値だけを鵜呑みにすると、数値の持つ本当の意味を理解できずに終わることも多々あると言うことなのだろうか。

3/9/06
    某ポスドクは小さい頃、礼儀正しくあるよう躾られたという。確かに、彼の行動を見ていると、礼儀正しさのほか、食事作法を含めたお行儀の良さなどを気にかけているのが理解できる。むろん文化が異なれば、礼儀作法の許容範囲にも差が出て来るはずだが、案外、彼の基準は私の持つ基準に近いように思う。結局、他人に不快感を与えない行動、を考えれば、自ずと許される範囲も限定されるということなのだろう。ラボには、それに全く気付いていない輩もいるが、そんな彼らはどんな社会人になるのだろうか?

3/8/06
    LA とA2 の共通点を見いだすのは案外難しいが、キャンパス内に野生のリスがいる、と言う点は一致する。ちなみに、こちらのリス(人口?)密度はミシガンに比べるとかなり低い。しかし、LA のリスはA2 のリスよりも痩せている事(人間もそうだけど・・・)や、こちらのリスがゴミ箱をあさっている姿をよく見かけることを考えれば、ドングリがたくさん落ちているミシガンの方が、食の面で、暮らしやすいのかもしれない。そんな訳で、ミシガンのリスが、暖かいLA に移住してくるというのは、ありそうでない話のようである。

3/6/06
    LA に行けば毎日青い空が見られ、昼間は半袖で過ごせるものと思っていたのだが、少なくとも私がこちらに来てからと言うもの、本当に青い空を見た日にちは数えるほどしかない。さらに、ここのところ雨が降ったり、薄着でいると肌寒かったりする事も多い。もしかしたら、これが本来の気候なのかもしれないが、ミシガンから(亜)熱帯地方に移住するのを夢見ていた(?)だけに、失望感は隠しきれない。これも、遊ばずにちゃんと働け・・・、と言う天のお告げということか。

3/4/06
    ようやくA2 から荷物がやって来た。ベッドで寝られるようになるのは大きな進歩だが、ケーブルTV が見られる訳ではないので、家の中に籠もっていると、依然として、暇をもてあましてしまう。さて、夕方になって、ひょんな事からIKEA(日本で言う東急ハンズやLOFTに相当?)へ行く事に。電気スタンドを手に入れたので、これで人間らしい(夜でも明るい)生活が保証されたような気分に。もっとも、比較的のんびりできるのは明日までで、その後はまた、慌ただしい生活が始まるのは言うまでもないことなのだが・・・。

3/3/06
    ボスにLA 暮らしはどう?と聞かれたので、ヒーターが使えないので寒くて仕方がない、とぼやいてみたところ、小さな電気ヒーター(30 bucks)をあげるよ、とのこと。半信半疑でいたところ、その後、小型ヒーターを居室に持ってきてくれた。一方アパートのガスヒーターは、元栓を開けてもらったものの、パイロットランプが死んでいるのか、全く動く気配が見られない。結局、ボスにもらった電気ヒーターの真横で一晩過ごしたのだが、これが意外に快適だった。変な借りを作ってしまっただけに、後がちょっと怖いのが難点かもしれないが。

3/2/06
    昨日ガスの元栓を明けてもらうように頼んでいたのに、どういう訳か、ガス(ヒーターとコンロ)が使えない。さらに困ったことに、ベッドや布団の類は、今どこにいるかも分からない引っ越し業者のトラックの中。と言うわけで、真夜中に、あまりの寒さで目が覚めたガス会社に再度電話をして、予約を入れ直したが、明日にならないと元栓は明けられないと言う。驚くほどのトラブルではないとはいえ、結果的にミシガンよりも寒いところで過ごさねばならないと言うのは皮肉な話である。

3/1/06
    大学に行き色々な手続きを始めたが、時間がかかる割にちっとも進まない。ここまでは分かりきっていた事だが、予想外の問題が発生。なんと、諸般の事情が重なり、私自身の身元確認ができず、ミシガンの銀行に入っているお金が、こちらで開いた銀行口座に送金できないとのこと。さらに困ったことに、ATM から数百ドル引き出すことすらままならない(これって口座凍結?)。「現金がない = 明日にも飢え死に」を意味するわけではないが、外国人故に発生する問題というのはどこの国にもあるように思う。

2/28/06
    デンバーを経由しての空の旅だったが、昼過ぎにようやくLA に到着。今日はあまり暖かくはないと言う話だったが、ミシガンの寒さを経験した身からすればこれでも十分に暖かい。何はともあれ、アパートの鍵をもらい、新しいすみかを確保することに成功。ミシガンに比べれば随分狭い部屋だが、ちゃんと掃除されているので、それなりにきれいに見える(新しい訳ではない)。ただし、テレビも何もないので、夜は暇をもてあましてしまうのが難点かもしれない。今のうちに、いいバーを見つけておくべきなのだろうか?

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