ジミー・ペイジ、

“第18回日本ゴールドディスク大賞”出演


NHK-BS2 2004年3月10日放送


2004年3月10日(水)19時45分〜21時45分NHK-BS2で、「第18回日本ゴールドディスク大賞」にジミー・ペイジが出演。ビートルズの“ザ・ビートルズ・アンソロジー”と共に、“レッド・ツェッペリン DVD&VHS”がミュージック・ビデオ・オブ・ザ・イヤー洋楽部門で大賞を受賞。

赤坂:さて日本ゴールド・ディスク大賞、回を重ねまして今年で18回目を迎えている訳ですが、光栄にも私、今年で11回目の司会をさせていただいてます。久保さん、どう、3回目になりますか。
久保:はい、はい、そうですね、3回させていただいております。
赤坂:今年はですね、バック・ステージの方も非常に緊張感と、喜びと、色んな渦が渦巻いております。
久保:スタッフも、震えてますよね。
赤坂:そして御覧の、テレビを御覧の方も、多分同じだと思います。まさか、この方がこのステージに登場するとは僕、思いませんでした。はい。
久保:はっきりしてもよろしいでしょうか。
赤坂:お願いいたします。
久保:洋楽2作品発表します。

ミュージック・ビデオ・オブ・ザ・イヤー、“ザ・ビートルズ・アンソロジー”“LED ZEPPELIN DVD&VHS”。 1980年に解散、いまだ世界中のファンから再結成を願う声が鳴り止まない、ロック史上最大のモンスター・グループ、レッド・ツェッペリン。今回受賞した作品は、ツェッペリン70年代の伝説的なライヴ、未発表映像を集めた5時間以上にも及ぶ作品。圧倒的なライヴ・パフォーマンスは、初めてレッド・ツェッペリンを体験する若い音楽ファンまでも魅了し、新たな現象になりました。そのレッド・ツェッペリンの中心的存在がギタリストのジミー・ペイジ。彼の作り上げてきた音楽は、時間と国境を越え世界中のミュージシャンにインスピレーションを与え続けています。

赤坂:ザ・ビートルズにレッド・ツェッペリン、もう、地球を代表する2大巨大グループであります。このミュージック・ビデオ・オブ・ザ・イヤー洋楽部門のプレゼンターの方も、やはり大きい人に来てもらおうという事で。
久保:豪華です。
赤坂:この方がまたステージに登場するというだけでも、私もワクワクします。映画「キル・ビル」の音楽も手掛けています。今までもワールド・ワイドな活躍はされていますが、ニュー・アルバムは海外でのリリースも決定しております。ギタリストにはギタリスト。レディース・アンド・ジェントルマン、スタイリッシュ・ロックンローラー、布袋寅泰!
久保:ようこそ〜。
布袋:どうもどうも。はい、えーとですね、随分低いね、これね。持ちましょうか(マイクを持つ)。
今から28年前、布袋寅泰さんがまだ身長168cmだった頃、レッド・ツェッペリンの未来こそがロックンロールの未来でした。え〜、僕はその頃14歳で初めてギターを持ってね、で、レッド・ツェッペリンのアルバムをレコード屋さんに買いに行って、でっかいジミー・ペイジのポスター貰って、小さな部屋でしたけどそのでっかいポスター眺めながらどうやってこんなに下でレスポール構えて弾ける訳?! なんて思いながらね、こう夢を見たあの頃の事、ついこの間の事のように思い出します。え〜、やっぱりこう僕にとっては少なくともギターこそロックンロールであり、やっぱキース・リチャーズが弾かないサティスファクションはサティスファクションじゃないように、ジミー・ペイジの独創的なギターあってこそのレッド・ツェッペリンだったと思いますけども。え〜、今回私事ですけどもイギリスの方でリリースも決まりまして、そのアルバムの中にレッド・ツェッペリンの曲も入っていましてですね、カバー。何かこう今日、この場で私の口からジミー・ペイジの名前をこう、ね、ウェルカムと言えるというのは、何だかこう、いい意味でこう、運命みたいなものを勝手に感じております。今日は本当にお招きありがとうございます。それでは大きな拍手でお迎えください。ミスター・ロックンロール、ミスター・ジミー・ペイジ!
赤坂:ミュージック・ビデオ・オブ・ザ・イヤー、レッド・ツェッペリン。レディース・アンド・ジェントルマン、ミスター、ミスター・ギター、ジミー・ペイジ!
久保:ウェルカム〜。

(布袋氏、ジミーにトロフィーを手渡し、握手)

久保:今ガッチリと握手が交わされました。
ジミー:今夜のような素晴らしい夜にこの賞を戴いてとても光栄です。またこうした才能溢れるアーティスト達の演奏を聞けたのも素晴らしい体験です。ありがとう。
赤坂:まあ、この、映像の監修の方もミスター・ジミー・ペイジさんがされた訳ですが、5.1サラウンド、そしてまたD.T.S.といった新しいサウンドによって新しいファンの方たちが体感する訳ですよね。そんな世代のファン達、どんな風にレッド・ツェッペリンをこう、捉えたんでしょうか、僕も気になるんですが、どんなお気持ちでしょうかね、新しいファンが観たと思いますよ。
ジミー:1971年と1972年に日本にツァーで参りましたけれども、その時も素晴らしい時間を過ごす事が出来ました。で、私達のライヴというのは、その日その日で毎日違っていましたので、それがまたひとつになって、皆さんに、若い方達に観ていただくというのは素晴らしい事ですし、とても僕としても感激しています。
赤坂:そして本年度はですね、ザ・ビートルズと並んでの受賞という事、これも凄いですね。ビートルズとレッド・ツェッペリンですよ!
ジミー:とても本当に、ジミー・ペイジ本人と致しましてもそうですし、グループとしましても本当にこの2つのグループが得たという事はとても光栄です。
赤坂:でも今御覧になっている方も、この布袋氏とジミー・ペイジ氏がふたり並んでいるだけで凄い事でしょ。
布袋:もう、ドキドキしてます。(英語で話しかける)ギター持って来てないの?
ジミー:ギターがあったら今頃ふたりで「移民の歌」を始めちゃってたよね?
赤坂:こんな出会いがひとつの大きな出会いとなって、結構ミュージシャンというのは、じゃあ一緒に何かプレイしようかなんて事にもなりかねなかったりしますからね。色んな所に音楽は夢が転がってますからね。
久保:ふたりでセッションするなんて事は…?
ジミー:いつか実現するかもね。
布袋:電話番号ください。
赤坂:言っときますね、布袋寅泰氏、かなり手ごわいギタリストですよ。でもあの、布袋寅泰さんもですね、これからワールド・ワイドにどんどんどんどん前に進んでいく訳ですが、こういったプレゼンターを今回買っていただいた訳ですけれども、これもひとつの、ギタリストとしての大きな励みになられると思うんですが。
布袋:何かもう、夢のようですからね。でも夢を描いたからこそこうやって夢が叶っているような気がしますし、あの〜、何かね、彼がいなかったら、と言うかギターが無かったら、ギターのこうレジェンドという神様達がいなかったら、僕もここに存在しませんから、彼に感謝すると共にロックンロールに感謝したいと思います。
赤坂:最後にジミー・ペイジさんに、日本にもね、今日は駆けつけてくれたファンの方がいるんですよね。一言じゃあ、会場にいらっしゃるファンの方にもメッセージお願いしましょう。
ジミー:日本語で言えないでゴメンナサイ。長年にわたって応援してくださったファンのみなさんに感謝します。特に僕たちのDVDを買ってくれて、今日の受賞を可能にしてくれた方々にお礼を言いたい。(日本語で)ドウモアリガト。
赤坂:おめでとうございました。ミスター・ジミー・ペイジ! そしてプレゼンターを務めてくださいましたミスター布袋寅泰!
久保:ありがとうございました!

(エンディング)

赤坂:ミスター・ジミー・ペイジは――オー、イェィ!ジミー・ペイジ!
久保:こちらにいらっしゃいます。(舞台の袖からエスコート)真ん中へどうぞ〜。
赤坂:これからもミスター・ジミー・ペイジもね、活躍されると思いますけれど、一言最後に伺いましょう!
久保:一言最後にお願いします。
ジミー:ありがとう。そしておやすみ〜。


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