テレビ朝日 1994年11月10日放送 1994年11月10日(木)22時00分〜テレビ朝日「ニュース・ステーション」に、アルバム“NO QUARTER”のプロモーションの為来日したジミー・ペイジ、ロバート・プラントがゲスト出演、“天国への階段”を演奏した。 番組の冒頭にイカのレースのニュース映像を先に流した為、二人は気分を害したようだ。 しかしこれだけの時を経て、この曲をこの二人で演ってくれるというのは、ただそれだけで感動以外の何者でもない。終わる時の目配せでピタッと息が合うのもさすがという感じであった。
ロバート:こんばんは。 久米:こんばんは。そしてカメラ右へ、ミスター・ジミー・ペイジ。 ジミー:こんばんは。 久米:こんばんは。え〜、ジミー・ペイジさんは私と同じです、1944年生まれ。ジミー・ペイジさん。とっても嬉しいです、やっぱりね、50歳になってこれから、これから新しく出発して頑張ろうという同じ年代の人がいると嬉しいですよね、とっても。 ロバート:まさにイギリスでは春の鶏みたいな言い方をするんですけど。 久米:何ですか、それ。 ロバート:まさにちょっと皮肉なんですけど、もうお二人のように歳を取ってしまっているので、 久米:あ〜、あなたね、ちょっと待ってください。4歳しか違わないのにオールドって(自分とジミーを交互に指差しながら) ロバート:でもまあ春になって最初に生まれたヒヨコのように初々しい、という皮肉をちょっと言ったようなものなんですが。 久米:なるほどね。ふたりで50で歳だって、あの人は46でしょ。 ロバート:36です。 久米:若いと思った、どう〜も。 ジミー:昨日は確か26って言ってたんで、よく分からないね。 久米:明後日66だ! ロバート:髪の毛がブロンドだと、こうやってみんなで苛めるんだよね。 ジミー:私はもう1000歳ですけど、久米さんはまだまだ若いですよ。 久米:いや〜、あの、そんなお世辞を言ってる場合ではないですけどね。今度のCDの中には新しい曲も入ってるんですけど、昔のそのレッド・ツェッペリン時代の大ヒット曲もいくつか入ってるんですよね。で、さっき、実は1時間ほど前、あの、この方たちはディオを組んでから、とにかくテレビカメラ前とか、人前では歌ったり演奏した事は無いんです。とにかくCDの中の聴くしか、あとはプロモーション用のMTVしか演奏してないんですよ。全然人前とかカメラの前では。ところが今夜ですね、1時間ほど前に演ってくれたんです。リハーサルの時は別の曲をへらへらへらへら演ってたんですけどねぇ。 小宮:へらへらって(笑) 久米:カメラが回ったらねぇ、レッド・ツェッペリンの時の大ヒット曲「天国への階段」を演ってくださったのです。早速それを聴いてみましょう。ね。行きましょう。
二人とも椅子に座り3分04秒間プレイ)
小宮:いや〜、もう、胸が高鳴るというのは、こういう事を言うんですね〜。まさかここで、「天国への階段」をご当人に演奏していただけるとは、あぁ、私にとっては今日の1番のビッグニュースですね。 久米:質問になってないじゃないですか。 小宮:感想ですね。あの〜、最近ね、
小宮:ホントに? 後でゆっくり私だけの為に歌ってください。 久米:どうしてそうやって、視聴者の為の事を考えないのか、キミ(笑)。 小宮:あの〜、色々なバンドが、昔のビッグ・バンドが再結成するというニュースがこのところ相次いでるんですけれども、お二人は、今日の記者会見でも随分言ってらっしゃいましたが、「ツェッペリンじゃないんだ、僕達はもう」。それはどういう事なんでしょうか?
久米:今日の演奏でまたレッド・ツェッペリン時代も知らない新しいファンの方が大勢増えると思います。 ロバート:そうだといいですね。
小宮:乱暴者じゃないんですから。 ロバート:聞いたんですか? そういう噂を…。 久米:とにかく日本に来た時にはね、ホテルから何から、汽車の中からみんなめちゃくちゃに壊して帰ったそうですからね。とにかくこの辺のみんな、保険に入ってないんでよろしくお願いしますね。壊さないで下さいね、この辺、高いですから。 ロバート:まだあの時の弁償を払ってます、実は。
久米:どうもありがとうございました。皆様にはニュースを選ぶ電話番号をもう1回チェックの上、コマーシャルです。どうもありがとうございました。 ロバート:ありがとう。 ジミー:どうもありがとう。 |