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グレステン練習会

 グレステンスキーは、「グランジャー」というタイヤの付いた乗り物に乗って、緑色のマットの上を滑走する陸上スキーです。インラインスケートやグラススキーによく似たものと考えればいいのかもしれません。


道具
 グレステンスキーをするには下の写真のようなグランジャーを使います。サイズはストック(115 cm)の大きさからも想像できるでしょうが、100 cm位あります。それなりに長さもあるので、前後のバランスは案外取りやすい仕上がりになっています。
 一見、何の変哲もないゴムタイヤが付いているようですが、よく見ると、タイヤが16分割されていることが分かります(切れ目が入っている)。ちなみに、切れ目によって分割された一つ一つのタイヤの一部は、グランジャーの進行方向に対して横方向にも動くようになっていました。この切れ目が、プルークでの走行を可能にしているのでしょう。
 ストックは、通常のスキーで使うものとほとんど変わりませんが、先端部にはゴムでできたクッションが付いていました。

 

装着
 グランジャーを履いて、コースに!でも、グレステンスキーのマットは、結構硬いので、万一の転倒を考えると、プロテクターや手袋は必需品です(ヘルメットもあった方がいいかもしれません)。今回も、転倒して擦り傷や内出血を負ってしまった、かわいそうな方々がいました(コース外に飛び出しちゃったり、パイロンを倒しちゃった人もいたけれど)。その他に、サングラス・日焼け止め・ビールなどを必要に応じて用意しましょう。
 ちなみに身につけている赤い棒の付いたもの、これはTバー用の道具です。これをワイヤーに引っかけて、山頂(?)まで運んでもらいます。

 

コース
 コースは見ての通りです。そんなに斜度(5〜10度くらい?)はありませんが、横幅もそれほど広くないので、雪上スキーのようにのびのび滑るわけにはいかないでしょう。コース外は、芝生でしたので、どうせ転ぶなら芝生の上で転んだ方がいいかもしれません(土で汚れるかもしれないが、痛くないような気がする、きっと)。コースの全長は200 M位ありますので、うまく滑ることができれば10回位はターンできるでしょう。

 

いざ滑走
 平らなところを移動するのは簡単だけれども、滑ってみると、案外難しい。「ボーゲンも簡単」といううたい文句も、最初は「???」と感じずにはいられませんでした。それでも、何回か滑っていと、ちゃ〜んとターンをしながら下りてこれるようになります。スピードは、斜度がないからかもしれませんが、そんなに出ません。考えながら滑りたい人に向いているのかもしれません。
 スキーとの類似性はどうかというと、似ているとも言えるし、似ていないとも言えるでしょう。ボーゲンができるとは言っても、かかとを押し出すと確実に転倒しますので、全てにおいてスキーと同じ滑り方ができるというものでも無さそうです。また、グランジャーの前後の安定性は結構ありますが、左右のバランスが崩れてしまうとターンがうまくできません。正確なポジションを保っていないとターンしづらい点はスキーによく似ていると言えるでしょう。

 

感想など
 当初はピクニックに行くような気持ちでいたのですが、ちょっとなめすぎていました。スキーと同じ感覚が得られるものでもありませんが、まがりなりにも(?)スキーと名の付くものなので、それなりに体力も必要です。
 うまくターンをするにはいいポジションが必要。その意味では、いいオフトレになるはずです。特に、スピードが出ない分、基本動作の確認がしやすい所はいいかもしれません。しかし、転んだら痛そう、と考えてしまうと思い切った運動ができませんね。もっとも、結局は、スキーの腕前(足前?)に比例してしまうみたいだけれど・・・。

 練習終了後は近場の温泉に寄って一休みしてから帰りました。もちろん、運転はH田氏にお任せして、私はとなりで別の世界(?)に行っていたことは言うまでもありません。