Ann Arbor Pilgrimage
ミシガン時代からの友人から、ミシガン大のアメフトの開幕戦を見に行こうと誘われたので、重い腰を上げ、ミシガン巡礼の旅(?)に出ることにしました。試合内容は散々でしたが、その後は久しく会っていない何人かの人々との再会を果たすことができました。総じて見れば、あわただしかった物の、それなりに充実した二日半でした。
ゲーム前の様子
まずはお約束のゲーム前写真から。ゲームのない時にスタジアム内へ入った経験はあったものの、実際の試合の日にbig house の前まで来たのは初めて。予想外の人の多さに閉口させられました。
スタジアムの左右にある骨組みは建設中のスタンド。現時点でも約11 万人が収容できるのですが、更にその能力を上げようとしているようです(完成にはもうしばらく時間が必要だとのこと)。でもねぇ、沢山人が入れるのはいいんだけれど、弱かったら仕方がないんでねぇ。なお、後方左手側に見える、ひときわ黄色(maize)く見える場所は、学生が陣取っている場所。あと10 年若かったらあそこで・・・、なんて考えてしまいました。
オープニングセレモニー
オープニングセレモニーと言う言葉が適切なのか定かではありませんが、大学のマーチングバンドが入ってきました。実はこれ、いい角度から見ると人文字になっているのが分かるのですが、私の席からは人が動いていることしか分からず。後方のスクリーンをよく見ると、なにやら文字が出ているのが分かるかもしれませんが・・・。
どんなスポーツでも似たようなことが行われていますが、全てにおいて、地元びいき。対するユタ大の選手入場の時は"You suck" 大合唱。なお、開幕戦だったからなのかは定かではありませんが、国歌斉唱に併せ、空軍(たぶん)の戦闘機(?)のflyover も。この独特の雰囲気は、実際に観戦したことのある人じゃないと分からないかもしれません(機会がある方は、一度でいいから見ておくことを強くおすすめします)。
試合中の様子
出だしは幸先良くTD を奪った物の、その後はいいようにやられっぱなし。そもそも、縦方向へのパスがまったく通らないので、横にパスばかり出していたように感じました。最終的な統計を見ても、パスのヤード数はユタ大の半分。勝てるはずがありません。完敗でした。ていたらくぶりに合わせてなのか、応援する人々の活気は、前半でかなり衰退。ハーフタイムを待たず、帰ってしまった人もいました。最終の4Q に2TD を決めたのが、せめてもの救いでしたが、今シーズンは、昨年以上に辛い戦いを続けることになることは、容易に想像できます。
正直な話、試合を見るに適した場所ではなかったように思います。つまり、ボールがどこにあるのかよく分からないだけでなく、遠近感も取りにくいので、何をしているのかはっきりせず・・・。かといって、後方のスクリーンにきれいな映像が出るかというと必ずしもそう言うわけでもなく・・・。試合の内容を吟味したいと言うことであれば、テレビを見た方が良かったかもしれません。
実際にスタジアムで観戦して気付いたことは、テレビ中継に合わせ、いわゆるコマーシャルタイムアウトが頻繁に取られると言うこと。スタジアムにいる人間には、コマーシャルなど目に入らないので、余計にイライラさせられます。あと、アルコールの摂取は厳禁。万が一何か起きたら大変、と言うことのようです(酔っぱらいが暴れる、と言う意味だけでなく、火災等が発生した場合、11 万人を素早く避難させるのは難しいという事もあるようです)。
観戦後
当初の予定では、いい気分のままビールでも・・・、と言うことだったのですが、そうは行かず。しかし、3年前の知り合いの何人かと再会を果たしました。特に試合のあった土曜日は、午前4時頃まで飲んだくれ。よって、写真は残されていません。仕方がないので、翌日、何枚かの写真を撮り、当時の記憶をよみがえらせることにしました。
全体的には、昔と大きくは変わっていませんが、いくつか、建設中だった建物が完成していた点で時間の流れを実感させられてしまいました。
以下はいろいろ雑感
- チケットの値段は$50。私がネットで見たときはもっと高い値段になっていたので、友人が、いわゆるalmuni 価格で買っていたのかも知れません。
- 二年続けて開幕戦で負けるなんて、屈辱的のように感じます。多くの場合、あまり強くない大学と当たる事が多かったので・・・。某スポーツサイトでも、ugly game などと書かれていましたが、それ以外に形容する言葉が見あたりません。
- スタジアムの座席って、意外に窮屈でした。アメリカ人の体格を考えれば、小さすぎるんじゃないかと。二階席の増築と共に、座席の幅を広げてもらいたい物です。ベンチに座席番号をふり直すだけなので、十分できると思うのですが。
- 当然のことかも知れないけれど、再会した人々は、良くも悪くも昔とあまり変わっていないようで安心しました。もちろん、子供ができちゃったりしたために、生活そのものが変わっていた人はいたけれど、彼らの本質的な面は変わっていなかったという意味で。まぁ、私も似たようなことを言われているのでしょうが。
- Ann Arbor って、随分暑い所だったのですね。LA より暑いなんて、すっかり忘れていました。夜は逆に寒いと言うことは、寒暖の差もかなり。それだけ、LA が過ごしやすいと言うことなのですが。
- 今回、その存在感を見せつけてくれたのが携帯電話。GPS が便利だった事は言わずもがなですが、そこらのレストランが携帯いじるだけでいとも簡単に見つけられたのは予想外。これからは手放せなくなりそうです。
- それに反し、通常の通話といわゆる留守電は、大量の人間がなだれ込んだからなのか、いささか問題がありました。利用者の数が、回線数を超えてしまったのでしょう、きっと。
- 市内のホテルは、アメフトの観戦者でいっぱい。どうせ寝るだけのホテルだったので、友人との相部屋にしたのですが。それでも、カップル用のスイートルームしか取れず(キングサイズのベッドとバスタブが同じ部屋の中にあった!)。仕方がないので、エキストラベッドを運び込んでもらいました。
- なお、スタジアムに足を運んだ人の数は、108421 人。市の総人口より多いなんて、不思議。どこから湧いてきたのでしょうか?(人のことを言えた身ではありませんが)
- 人事と言えば、DTW では何もなかったのに、LAX についてからネットを見て、総理辞任のニュースを見て絶句。飛行時間なんてたかだか5 時間にも満たなかったのに・・・。
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